健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

断食で人生(生活)にメリハリを

2012-01-29 20:40:44 | 断食
断食をスタートしてからの半日は、肝臓や筋肉にエネルギーの蓄えがあるので、半日では断食とはいえないわけで、体内のエネルギーの蓄えがなくなってからが、いよいよ断食モードへと突入していきます。



断食モードに突入してからは、筋肉が分解することで糖が作られるために、断食中は低血糖にはなりません。



そして、主なエネルギー源はお腹周りの脂肪になるのですが、ここで大きな問題が発生するわけです。



脂肪は炭水化物を食べなければ燃焼しにくくなります。



断食中は当然炭水化物は食べませんので、脂肪は不完全燃焼を起こしてしまいケトン体という中間物質までしか分解しなくなります。



人間の体は仕方がないので、ケトン体もエネルギーとして利用し、ケトン体は主に心臓、腎臓、脳のエネルギー源となるのですが、ケトン体に慣れていない脳は時として拒絶反応を起こして頭痛の原因となります。



ケトン体は酸性の性質を持っていて、これが増えすぎると弱アルカリ性の人間の体は生きていけなくなるので、体内の酸性の物質を体外に排出しようとします。人間にとって有害な物質(農薬、食品添加物、ダイオキシンなど)は酸性ですので、これら有害物質も同時に体外に排泄されていきます。



ここが面白いことろで、体に有害なら断食しなくても体外に排出してくれればいいのに、と思うのですが、有害物質はたくみに人間の体に留まります。ところが、断食をすると体内では緊急事態発生とばかりに、普段は眠っている自律神経やホルモンを総動員してでデトックス作用が起きてくるのです。





たとえば、どんなに健康的な生活をしていても、突然病気になったりするものです。



健康的な生活も、それにメリハリがなければ体がそれに慣れてしまい、ひずみが生まれます。



人間にはどうしてもクセ、習慣、パターンがあるので、それがひずみを生み出すのです。





クセ、習慣、パターンをぶち壊すには、断食が最高のひとつの方法です。



自分が作り上げてきた自分らしい生活(もっともらしい)という殻をぶち壊す。



そういう醍醐味が断食にはあります。



これは、私が“断食は人生のリセットボタン”だと思うゆえんでもあります。



佐下橋聡 拝


断食すると走るのが速くなる

2012-01-29 07:56:34 | 断食
断食中の人に“体調はいかがですか?”と、たずねると、ほとんどの人は“絶好調です”と答えます。



確かに、断食中は急な坂を上ったりすると、足に力が入らなかったり、息が切れたりするものですが、なにもしていない静の状態では、心身ともに軽くなるものですから、この気持ちよさに断食を体験した多くの人がはまるわけです。





断食中は、走ったり、激しい運動は厳禁です。



時々いるんですよ。



がんばれ元気やあしたのジョーっを実践して断食中でも走る人が。



でもこれ、大変危険です。



低血糖?



違います。



断食中は低血糖にはなりません。



断食中は血圧が低下して心拍数が上昇するので、この状態で運動すると体に大きな負担がかかるからです。



また、断食中に運動しすぎると断食後に太りやすくなる傾向があります。



これは、断食中の体は”何かいつもと違うな。”と感じています、緊急事態なわけです。そこに、過度の運動が加わるとさらに緊急事態になり、生き延びるために基礎代謝を落とすため断食後に太りやすくなるのではないかと考えられます。





断食中に走ろうとする人は、普段も走っているので1週間も走らないと不安になるのですね。



こういった人の中にはジョギング依存症の人もいます。



でもでも、ご安心ください。



断食後は走りが早くなります。



断食では確かに筋肉もエネルギー源になるので、筋力は低下しますが、その分脂肪も少なくなり体重も減少しているので、走るには全く支障はありません。



さらには、断食により体が大掃除されていて心肺機能も向上するので、断食前より断食後のほうが、楽に、なおかつ速く走れるものです。



つまり、断食をすると体力がつくのです。



食べないのに体力がつく?



でも、そうなんです。



佐下橋聡 拝