健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

断食が嫌いな栄養士?

2012-01-25 17:52:22 | 断食
もちろん、断食を行うのに性別や職業は関係ありません。




実に、さまざまな人が断食を行います。




医者に看護婦(けっこう多いのよ。)、坊主に会社経営者、鍼灸師にサラリーマン、学校の先生、と実に多種多様な職業の人が断食をするのですが、ある職業の人は断食をしないんですね。




それが、栄養士さんです。




栄養士さが断食をしたとは、今まで一度たりとも聞いたことがありません。




そりゃそうです。




“栄養は大切よ”と説く人たちですから、断食など自殺行為にしか思えんでしょう。




そういえば以前に、栄養士の方からこのブログに否定的な意見を頂戴したことがあることを思い出しました。







話は少し脱線しますが、平成10年に栄養士さんの常識をくつがえす大事件が起こりました。




それは、それまで“1日30品目食べましょう”と言うのが厚生労働省の指針だったのですが、1日30品目食べた結果メタボリックシンドロームになってしまったので、1日30品目が取りやめになったのです。




知っていました?




えっ!知らなかった。と言う人も多いでしょう。それもそのはず、厚生労働省のお役人は自分が間違えたときは、こっそりと行動するのでわからないんです。(笑)




で、今はどうなったかというと、ご飯と野菜中心の食生活をしましょう、お肉やお魚、果物などは控えめに、となっています。(コマにたとえた表を見たことがありませんか?これがまたわかりにくい、さすが官僚。)






断食中は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素(この三大栄養素と言うのがそもそもの間違えやねん。糖質の主栄養素と、脂質タンパク質の副栄養素とすべき。)とビタミン、ミネラル、食物繊維をひっくるめた六大栄養素はとりません。




これは、栄養学を全く否定ではないけど、栄養学の考えからは考えられないような行動なわけです、断食は。




一般的な、常識的な考えからすると、糖質、脂質、タンパク質はエネルギーや体の組織になり、ビタミンやミネラルは体の調子を整える、と考えます。




断食中は、糖質、脂質、タンパク質は取らないのは当然としても、ビタミンやミネラルは必要では?と考えるのもうなずけるところですが、実際は違います。




基本的にビタミンやミネラルは、食べたものを代謝するために必要な栄養素なので、何も食べない断食では必要がないのです。




また、生命の維持必要な栄養素は、ホルモンや自律神経の働きで体内で調達できるようになっていて、実際に、人間は3週間食べなくても水さえ飲んでいれば健康には全く影響はないのです。




つまり、断食では、栄養学の常識では考えられないような緊急生命維持装置の働きにより、栄養不足にはならず、むしろ、何も食べないことで体内の栄養バランスが整い、栄養を摂っているときより、栄養を摂らない方が栄養不足にならないという不思議な現象が起きるのです。




ですから、栄養士の皆さん、ぜひっ!断食を体験してみてください。




栄養指導の幅が広がると思いますよ。




もし、それでも断食を否定するのなら、それもいいでしょう。




いつでも勝負しますよ。




さあ!どこからでもかかってきなさい。




佐下橋聡 拝