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俺ガイル8巻読み終わったぜ<感想>―ネタばれ注意―

2013年11月20日 03時23分51秒 | 世間話
こんばんは

もうこんな時間ですが、今日は俺ガイルの最新刊である8巻が発売する日であったので、わざわざ電車を乗り継ぎアニメイトまで行って特装版を買ってきました^^

それで21時くらいから読んでいたんですけど、気が付いたらこんな時間になっていましたね(笑)

でも、もう既に次巻が気になって仕方がありませんww

いつもより本が厚めなので結構期待していましたが、今回は八幡の捻くれ事件解決もこれまでとは違ったテイストで仕上がっていたと思います。

読んだ人なら分かると思いますが、あれって結果的には失敗だった、ということなのでしょうか?

確かにいつもより陽乃さんがうざかったですし、葉山君絡みの折本とか仲町とかのチョイ役についてもかなりページ数がありましたし、まぁ折本の件はこれで八幡の中で納得なのかな?

それにしたって奉仕部は来た案件に忠実ですよね。一色が他薦で選ばれて、その申請も生徒会役員がやってる選挙管理委員会の不手際によって通るはずのないものが通ってしまったからと奉仕部に依頼がくるというのはどうなのかと^^;

そりゃ平塚先生に話が行ってしまったから依頼として奉仕部にも来そうなものですが、話があったとしても「無理だ」とか「そっちの不手際でしょ」とか言えば何もなかった案件だと思うんですけどね。

一色は一色で腹黒系の計算しながら生きてるJKですし、それ自体はどうでもいいのですが自分に災難があったからと言って奉仕部におんぶにだっこというのはどうなのかと思いますね。

周りにアピールしながら生きているのなら、自分に降りかかってくる火の粉は自分で拭わないといけません。まぁ今回は生徒会長選挙という悪ノリにしては悪質なものでしたが…

それでも自分の方でも何か対策を考えるとかしていくのが普通なのであって、例えば奉仕部だけではない他の人にも相談するとか先生方に自分は望まない他薦であると説得するとか…

まぁ今回は一色の担任があっち系だったみたいですから説得は難しいのかもしれませんね。ブランドイメージとかいうものもあるでしょうしね(ため息)

誰しもある一定の人間関係の中にあっては安定してとるべきリアクションや発言する立ち位置というものを欲しがります。常に流動的というのでは日によって発言の内容が変わってきてしまうこともあるからです。

それは俺としてもとても共感できるところです。キャラがあるから取るべき行動が見えてきたりして、就活でいうところの自己分析みたいなものでしょうか?

まぁ自己分析と異なるのは「とりあえず」という感じで当たり障りのないキャラを作ることに終始するところでしょうかね。自己分析ではむしろ積極的に自分のアピールポイントを見つけていくものですからね。

自己分析はいいとして、職務に忠実な奉仕部の諸君は結果的に自らが生徒会長選挙に立候補する形で一色の依頼を達成しようとするわけです。

まぁ八幡は推薦人が集まらないからという理由で立候補はしませんでしたけどね^^;

でも終盤までの流れを見ていたら、にっちもさっちも行かない状況で誰かが犠牲にならなければならないのなら、迷いなく八幡がなっていたところだったように感じますよね。

てか途中までは八幡がまた何かしらやらかして一色が信任投票で落選する形を作るみたいなことを言っていましたね。それでもよかったんじゃない?と思ったのは俺だけではないはず。

でも今回の話の主旨として前巻である7巻のラストを引きずるように始まりますから、八幡の問題解決スタイルとしては非常にやりにくい感じだったということは感じられます。

これまでのように「もうだめかも」とか思われた瞬間に颯爽と登場して最低のことをして問題が解消されるor回避されるというヒーロー登場的なものを期待していた部分があったので、今回は苦しい展開だったように思います。

八幡はこれまで読んでいてもただのぼっちというよりか「エリートぼっち」と言われる種族の人間です。

他のリア充に憧れていつかあの中に入ってみたいと思いながらもどこか自分の中にある劣等感が邪魔をして年相応のはしゃぎ方が出来ないような中途半端なぼっちではありません。

過去に”若気の至り”とも言うべき恋愛的なものをして、おまけに告白までして振られて、翌日には学校という小社会の中で笑い者にされたというありそうでなかなかない経験を積んできた人間なのです。

それ故に中途半端なぼっちが憧れてしまう”リア充の未知の領域”についても独自の視点で自分の信念を持って行動するというところまで自分を高めてきているのです。

だからこそ文化祭の時や修学旅行の時に捨て身とも思える行動がとれるわけです。作中でも言われていましたが、正に「世界には自分しかいない」ということを本気で信念にして生きているキャラなんですよね。

そこに一貫性があることにまず驚きですが、それがあるからこそ今回は序盤から歯切れの悪い展開が続くわけですね。認めるわけにはいかないんですよね、自分に利益がないことを率先やるということが。

葉山から「誰かに救ってもらいたいと思ってやっているのではないか」と問われても明確に否定していましたしね。

俺には未だその深い考え方や価値観が見えてきているわけではないのですが、およそ世間一般の仲良しこよし的な感覚で考えていいキャラではないのは確かです。人の嫌な部分に立ち向かう形でなくてはいけません。

いやむしろ人の嫌な部分を知ってなお利用するくらいのことでなくてはならないのかもしれませんね。底が知れないような浅いようななんとも言えないところですね。

そういうことを考えれば陽乃というキャラはただの快楽的にウザいことをする人間なのでしょうか?

あんな感じでも雪乃のことが好きで実は幸せになってもらいたいとか腹の中では思っていたりはしないのでしょうか?俺もまだまだ読みが浅いのかな?

とにかく今回はこれまでの1~7巻とは雰囲気が違います。腐るに腐れない、今回は会長選挙という大事ということもあって人一人の力ではどうすることもできない。でもやらなければならない。結果のために。

そういう試行錯誤の中で辿り着いた答えは確かに当初想定された結果をもたらしたわけですが、その結果は実に居心地の悪いものだったわけですよね。

八幡がこの物語の中でそこら辺の恋愛脳と化した男子高校生と成り果ててしまうのはかなりガッカリする展開なので、やっぱり八幡は捻くれてて目が淀んでいるなというフラグのためにこんな居心地の悪い空間を創造したのでしょうか?

実のところ雪乃の真意は何だったのでしょうか?

実は会長選が終わった後のめぐり先輩の発言がすべてだったのでしょうか?つまりは奉仕部が生徒会の中に入ってしまえばよかったのでしょうか?

奉仕部はただの何でも屋みたいなものですが、生徒会だって学校の問題を解決する何でも屋みたいなものです。(経験談)

まぁ裏でこそこそやるのが奉仕部だってことなら目立つのはよくないのかもしれませんが、由比ヶ浜が言うような3人でいて居心地のいい空間というのは生徒会の中でも形成出来たのではないのか?と考えてしまいます。

でも「これまで通り」とはいかないのも確かです。「奉仕部」というものは構成員を失ってなくなる可能性もあります。それに役員はこの3人以外にもいますから、結果として”3人の生徒会”とはならないわけですしね。

いずれにしても雪乃が八幡から選挙に出なくてもいいと説得された時に、どうしてあれだけ落胆していたのか、どうしてその後も痛々しい状態になってしまったのか、という点が気になって仕方がありません(´・ω・‘)

もしも上記したように雪乃の真意が奉仕部としての雰囲気を生徒会内に持ち込むということなら、その夢を八幡の策によって潰されたことになるわけですしね。

とはいえそれならば平塚先生が2度にわたって八幡に「お前はどうする?」と尋ねていた意味が推し量れません。八幡の意識改革でも促したのでしょうか?

それはいくらなんでも八幡のキャラを全否定する方向にいってしまいそうですし、単純に先生も雪乃の真意を推し量りきれなかったのかもしれません。

とはいえ平塚先生はさすが大人ということでいろいろと既に見えていそうなところですから、八幡に「君のやり方ではいざという時救いたい人を救えない」と言った言葉がかなり引っかかります。

一体八幡のやり方とは本当のところどのようなやり方なのでしょうか?八幡の優しさとは?自分を自己犠牲することではないと自ら断言しているならば、今までの行動は効率化の末に結論ということになります。

それ自体は世界に自分一人という考え方からすれば違和感はあまりありません。でもその行動は優しさからくるものだったとしたら…一体どうなるのでしょう?

傷ついて欲しくないから自分が行動したというのなら、それは自己犠牲ではないのでしょうか?身代わりとも言い難いですが、やはり自分を犠牲にしているように見えるのは俺が中途半端な人間だからでしょうか。

由比ヶ浜は終盤になり”罪悪感”という言葉を使います。八幡と由比ヶ浜はやっぱり”奉仕部”を残そうと思って、そこにいつもの3人がいるという状況を残そうと思って活動したわけです。

でもその結果は居心地のいいものではなかった。でも由比ヶ浜は「これでいいと思っちゃう」と言います。と同時に「これで間違っていないよね」とも問います。

これは由比ヶ浜からしたらこれでいいのかもしれないけれど、八幡がそのために感じた罪悪感や雪乃の気持ちを考えるとこれまでの行動は間違ってはいなかったのか?と感じているのでしょうか。

また八幡は陽乃から電話で”理性の化け物”と言われます。後にこれは「人の感情を理解しない、人に劣る存在」と書かれています。

つまり八幡は雪乃が果たそうとしていた目的を理解しようとはせずにツイッターを使った非常に危うい策によって潰してしまったということになります。

こう考えれば小町が言っていた「よく相談するように」という忠告もうなづけます。確かに雪乃には何かしらの目的があったのです。

そして八幡は小町からお願いされるような形で自らの動機と目的を作ります。それがもしも雪乃においてはあの陽乃から受けた挑発というにはあまりにも攻撃的な発言だったとしたら…

二人とも経緯はどうあれお互いに思うところがあって最初から動いていた。だから「あなたと私のやり方は違う」ということになった。

八幡は3人が揃って所属し日々ダラダラと過ごす今の奉仕部を残そうと思って行動したが、雪乃は自らが生徒会長になり他の2人を生徒会内に入れることでこれまで同様の雰囲気を壊さずに移行しようとしていた…?

いや、それならば最初に雪乃から出てきた「他の立候補者を出す」という案が微妙に引っかかるような。確かに他の立候補を擁立してやるやり方と八幡の捻くれたやり方は大分違いますが…しかし…

そもそも雪乃自らがこのような自分とは全く関係のないところから出てきた案件についてそこまでの責任を負う必要があるのでしょうか?それこそ自己犠牲のような気もしますが…

まぁ結果としては一色がやる気になることで問題は解決しましたけど、それならば奉仕部の雰囲気が壊れるようなことがあるようには思えませんからね…

いや、由比ヶ浜の言い方から考えると八幡的な捻くれた考えに基づいて行われた策に八幡以上に罪悪感的な嫌な感情を持ったとか?

由比ヶ浜が既に気づいているように、雪乃もまた八幡の行った工作に気がついているはずですから、なんとも”今まで通り”とはいかない感情をこの一件で持ってしまったのかもしれませんね。

もしくはもっと俺の妄想を展開させるなら、陽乃との間における過去の何かによって自分はいつか生徒会長をやってやろうとか思っていたのでしょうか?

それか会長選を機に何か自分にとって大事な目的を果たそうとしたのでしょうか?それは何なのでしょうか?

八幡のやり方は身を滅ぼすだけで前に進まないということを今回の一件で示したかったのでしょうか?それで自分の策が八幡の策にやられたから…いやいやいや^^;

そもそもツイッターの選挙工作についてはすぐに八幡がやったことを察することが出来たはずなのですから、「400もいるのね…」という発言とかがかなり引っかかります。

自分の選挙活動が完璧だったなんてことで出てきた発言というよりも、これはこれで陽乃さんが裏で絡んでいて、何もかもお見通しな陽乃さんによってこのリツィートは仕組まれていたとか?

おそらく次巻において雪乃がかなりのショックを受けてから職員室に行って長々と説明をしたその内容が明らかにされるのではないかなと感じています。

ですから、その内容に期待して展開を見守っていくのがいいですよね^^

それにしても「わかるものだとばかり、思っていたのね…」という発言は核心をついているはずなのですが、理解力に乏しい俺にはあまり伝わってはきませんでした(´・ω・‘)

でも重要ですよね。わざわざ強調される感じで書かれていますしね。

そしてその後の由比ヶ浜と八幡の絡み…まさか実は正ヒロインはおっぱいちゃんこと由比ヶ浜なのか!?雪乃とは袂を分かつことになってしまうのでしょうか?

いや~来年が楽しみだな^^

来年は就活が本当に忙しいことは分かり切っていることですが、この作品の次巻の発売を心待ちにしながら耐え忍ぶというのもなんだかいいかもって思います(`・ω・´)

まぁ女の子とイチャイチャするだけがラノベじゃない!ってところが非常にいいですよねこの作品は。

人の汚い部分を捻くれた主人公がぼっち的な後ろ向きな価値観で捉えているという点も読者の層(つまり俺)と合致していて非常にGoodです。

人によっては過去の古傷を抉るような話かもしれませんが、これはこれで面白いと思えませんか?

恋愛一つとっても俺みたいな行動もしないで結果が分かったようなことを言う、ある意味で舐めているような態度の奴には傷口にしみる話もあったりするのではないでしょうか?

こういうことを言うとリア充なんかには全く理解されないのですが、彼らのバイタリティこそがおそらく次代の日本に遺伝子を残していく選ばれし人間なのでしょうね。

こうして日本は自ら子孫を作らないという愚かな行いを重ねた末に衰退していくかと思うと頭が痛くなってくる話です。

でもまぁ俺が生きている間には一昨年に起きた大地震くらいのことが起こるくらいで、日本人という人種レベルでやばい状況になるようなことはこの国際社会では起きそうにないですから、安心といえば安心です。

嫌でも今の人生もそれなりに気に入っていますからね。出来れば死なないで日本の衰退を眺めていたいな~と思うのはアホな考えなのでしょうね^^;


とはいえ、今回の俺の考察は当たったためしがないので、もしも読んでしまったという方がいたら忘れてください。駄文は駄文ですから、そこらの下世話週刊誌なんかよりも意味のない自己満足の文章ですから。





それではまた次回です


PS 艦これ始めました。提督としても頑張ります。

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