絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

小金井宿 ③ 庭に立つ蔵

2008-05-22 00:01:51 | 絵画
この蔵は草ボウボウの庭の中に建っていますが、母屋とは離れています。
この蔵の側壁も木の羽目板です。正面も側壁の上部分も漆喰なのに大切なものを収納する蔵なのに防火の備えを手抜きしているのが不可解です。
母屋から離れているから、母屋から出火しても延焼の虞がないというなら正面も道路から離れているのだから板場目でも良いわけです。
前出の「ちぐはぐな家」と同じ手抜きをしていることから、この近辺ではこんな作りが流行っていたのかとも思われます。
正面だけ見栄えを良くすれば良いとの考えかも知れませんが、ちょっと脇から見たらバレバレなのですから、さもしい下心を見抜かれてしまいます。
何でなんだろうなぁ?


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2 コメント

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疑問を持ち得る幸せ (湖の騎士)
2008-05-22 21:13:02
悠々さんは普通の人なら見落としそうな家の造りにいつも「なぜだろう?」と疑問をお持ちです。今回ばかりは答えが見付からないようですが、仮にこの家を大学生に見せても、「なぜこういう構造になったのだろう?」といった疑問は抱かないだろうと思います。つまり自分の頭でそういうことを考える能力が著しく退化しているのです。些細なことにも疑問を持ち、建て主の心理にまで思いを馳せる力があるというのは、かぎりなく貴重で幸せなことだと思います。
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湖の騎士様 (悠々)
2008-05-22 23:22:22
古い良いものには惚れ惚れするような様式美と合理性、現代科学技術でも追いつけないほどの技術力を備えたものが多く見受けられます。
この蔵にしても仔細に調べたら素晴らしい工夫とか匠の技が潜んでいるのかも知れません。
そんなことを考えながら描いているのは楽しいです。
何時も励ましのコメントを戴きありがとうございます。豚も煽てりゃ木に登る、の心境です。
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