日本では働き方改革(生産性の向上)が進められようとしている。
企業の利潤率が下がり、特に銀行の利潤率も低下をしていく中、企業はその本来の企業活動によって生き残ることができなくなっている。
金融緩和により莫大な水膨れをした貨幣資本が蓄積されているがそれを不変資本(生産手段)や可変資本(賃金)に転嫁できなくなっている。もちろん株式などによる株主特に投資家にはさらに莫大な貨幣が蓄積されている。
金融緩和は貨幣量の増加により景気の拡大を目指したがそれが企業や投資家の手に蓄積しただけであったという事だ。
企業あるいは投資家(不労所得者)に蓄えられた貨幣審が蓄積する一方というのは、貨幣の回転がさらに鈍くなっている表れと言える。人間に例えれば血液の循環が鈍くなり栄養も体中を循環しない状態言える。動脈硬化も起こしているでしょう。
現在の経済学は貨幣量の増加により企業や投資家の利益を減少させないことばかりを考えているが、本来は貨幣の回転を考えなくてはいけないのである。
貨幣という血液や栄養が循環しない資本主義は、資本主義であることを自ら否定する作用がある。
企業の貨幣資本が不変資本と可変資本に回転をし、より多くの商品を生産して市場に出し、それがすべて消費されてまた企業に貨幣が戻ってくること。これが資本主義なのである。ここには貨幣の回転が重要であることが証明されている。
資本主義は眠りにつくでしょう。。。。。
しかし資本主義も発展を求めているのである。企業や投資家の手元にある貨幣資本が国民一人一人に循環して消費という形で貨幣が循環してまた企業や投資家に戻ることを行うことを資本主義は求めているのである。
もちろんこれは1%99%の格差社会を否定することになる。1%の人々の利益を減らすことになる。しかし資本主義はこれらの人々のためにある。ここが一番の矛盾でありこの矛盾自体が資本主義を眠りにつかせてしまうという皮肉な状態をつくっている。
この矛盾を解決するのが社会民主主義経済という資本主義の最高段階であるが、これを阻止するのも人間であり、これを推し進めようとするのも人間である。もちろん阻止しようとしている典型が安倍自民党でありさらに企業利益確保のために資本主義の眠りを進行させるでしょう。