地面の表面を作ります。
まず、地面の高低をつけるために貼り付けたべニア合板と基板との間の段差を滑らかにします。
GSIクレオスのMr.クレイという石粉粘土を使います。試しに使ってみたのですが、従来の紙粘土より伸びがよく、手に付きにくくて、滑からかな表面を作るのに適しているようです。
紙粘土は滑らかにするのに水を使って伸ばしていましたので、乾燥に1週間程度要したのですが、今回の粘土はその必要がなく、工期短縮です。
レイアウトの地面表現は、実はレイアウト作りの永遠のテーマではないでしょうか。昔は石膏を流していましたが、石膏はあまりにも表面が滑らかになりすぎて、そのあとで、わざわざ凸凹を作っていました。また、石膏は硬すぎて柔軟性がないので、完全固定レイアウトにはいいのですが、今回のようなセクションの場合、持ち運びをするので、そのときに起きる台枠のわずかな歪みで、すぐにひび割れしてしまうので、不向きです。
Nゲージの北雪鉄道当川線を作った時は、そういうわけで紙粘土を使いました。
ごらんのとおり、紙粘土の表面に着色しただけです。実はこれでいいのです。今回のJAMでもそうでしたが、土の質感を出すために、パウダー、コルク材、細かい砂などを撒いているの作品が多かったのですが、Nゲージに関して言えば、不適切だと思います。つまり150分の1では、その質感がオーバースケールだと思うのです。パウダーや砂を塗り付けた地面にスケールの人形を置いたらわかります。あまりにも凸凹の地面です。少なくとも踏み固められた駅前広場の地面ではありません。やはり、紙粘土の表面に着色するのが一番雰囲気が出ると思っています。
パウダーや砂は80分の1ぐらいでようやく折り合うのではないでしょうか。
で、今回は80分の1なので、すこし色々な材料を試して、機関区構内の地面表現を研究してみようと思います。
今回は、石粉粘土の上に色々なものを塗りつけるつもりなので、粘土の表面はおおざっぱにしておきます。
機関庫の庫内ピットと線路の間の穴埋めにも石粉粘土を使い、枕木が埋もれた感じを出します。ここは、全体はコンクリートではなく、いわゆる土間です。ピットの回りだけセメントのようですが、全体に同じように土に埋もれた感じですので、まず、粘土で固めておきます。
給炭塔側もベニヤの隙間埋めやピット周りの埋めに粘土を使います。
後の丘の発泡スチロールの隙間埋めにも粘土を使います。これで、全体のラインをなだらかにします。
さて、もう始めていますが、線路の塗装をやります。
摂津鉄道の時代と違い、いろんな材料が安定的に入手できるのです。ただ漫然と使うのではなく、もっと活用しないともったいないと思いませんか?
なんでも理屈っぽくなる悪癖が出ました…