北海道型鉄道模型を楽しむ

北海道の鉄道大好きな車両掛がノンビリとやってる、夕張鉄道を中心とした鉄道模型製作のブログです。(旧 夕張炭鉱鉄道の建設)

旧作探訪 21形の製作 (その6)

2011-01-29 22:28:07 | 蒸気機関車

次はキャブです。

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お気づきでしょうか。キャブの後妻です。国鉄の9600と大きく二つ違う点があります。

一つは、天井のところに鴨居のような板が全くないことです。左右の妻板は天井のアングルでのみつながっています。

もう一つは左右の妻板が斜めに取り付けられていることです。天井部分をご覧になれば、お分かりかと思います。

それで、キャブの側面との角にわざわざアングルを取り付けて、そこに手すりが付いているのです。なんで、こんなにめんどくさい構造なのか?

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こちらは25号の後妻。つまり国鉄のキューロクです。鴨居に相当する板がありますね。もちろん妻板はツライチの平面です。

知ったからには、模型にするしかありません。

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というわけで、せっかくある妻板を切り離して、斜めにつけたわけです。手すりのためのアングルをつけるのには、結構往生しました。

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ついでにバックプレートも。ウィストのロストをおごっています。逆転機ネジが見えますね。

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これも、実物誌を含めて、これまで言及されてなかったことなので、詳しく書いてみました。


旧作探訪 21形の製作(その5) 通風管継手

2011-01-26 00:33:43 | 蒸気機関車

廣瀬さんにコメントをいただいたので、ちょっと通風管継手について。

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21号の通風管継手はブレーキ用エアホースのコック部分を流用しています。

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実物の形状がこんな感じだからです。実物は下側にテーパがついてますが…

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パーツの流用をしたもう一つの理由は、ウィストのパーツでは、このように形が違うのと、ひと回り小さいからです。

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これは夕張鉄道25号の通風管継手です。これは国鉄の払い下げですので、国鉄の9600の通風管継手もやや大きめらしいのです。六角ボルトが目立ちますね。

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これは夕張鉄道14号の通風管継手。11形はウィストのパーツでバッチリな気がします。

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というわけで、わが11形ではウィストのパーツです。形状も大きさもいいのでは?

というわけで、通風管継手にも色々あるようです。11形のものと、キューロクのものは明らかに違います。ウィストのパーツはおそらく古い形の通風管継手ではないかと思います。どこからか、新型?の通風管継手でないかな~、いやエコーあたりで出してるのかな?

廣瀬さん、ご指摘いただき、ありがとうございます。改めて、見直してみて、勉強になりました。

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旧作探訪 21形の製作 (その4)

2011-01-23 19:13:20 | 蒸気機関車

ボイラー周りの配管です。

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非公式側の煙室付近です。サドルの真上を通過しているのは、通風管です。通風管は煙室内に入る継ぎ手が独特で、これだという形状のものがありません。一番似ているのが、ブレーキ用のエアホースのバルブ付近なので、そこだけロストパーツから切り落として利用しています。21号の煙室周りのステップも形が違っていて、支えの形が三角形です。9600は2枚の帯板をあてて支えていますが、21号の方が少しおしゃれかな?ランボード上を前デッキのつかみ棒付近に伸びているロッドが、連結器遠隔解放コテの作用ロッドです。反射板ハンドルの後方に滑り子がついたロッド支えが立っています。

この辺りは、後でデフレクターに隠れてしまうので、今となっては見難い部分です。

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非公式側キャブ前です。通風管は手すりの上の高さで、キャブ妻から出て、洗缶口の前を通って、発電機の支えの裏を通過しています。手すりの裏には前照灯の電線管が伸びています。北海道の9600は制式も、この21号も5室の大きなものをつけています。発電機のマフラーは取れやすいので、洋白線を使っています。空気だめの釣金具は、制式は帯板ですが、21号は棒を曲げたものです。この辺りは安っぽい!

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公式側は、コンプレッサーなどのための作用管が何本も走っていて、ごちゃごちゃしています。作用管は0.2ミリ線を使っています。(古い接写用レンズを使っていたので、画面が歪んでいます。)

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公式側キャブ前です。コンプレッサーへ伸びる蒸気管は、布巻き管です。実はこの布巻き管は断熱材としてアスベストが塗られています。なので、いつも白いのです。蒸気機関車には言いアクセントでしたが、今となっては、怖いものですね。知らないとは恐ろしいことです。

逆転棒はキャブ内で逆転ネジつなげてあります。このネジはニワのロストパーツ。もう入手は困難でしょうね…

ニワのパーツ。ストックが切れてきたのがいくつか出てきました。今後はエコーやウイスト、金岡さんでしのぐしかないか。いずれにしても、この地では入手が難しいので、上京した時にパーツの買い出しになってしまうのです。で、心配なので余計に買ってしまうので、ストックばかり増えるのです。で、結局必要なものは品切れだったり…

模型もトヨタのようにカンバン方式が可能なら、もっと余裕を持って製作に専念できるんですが…

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旧作探訪 21形の製作 (その3)

2011-01-21 23:09:23 | 蒸気機関車

ボイラー周りです。

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前回と同じ写真です。スチームドームは珊瑚のD50のものを使います。これを使うと簡単に9600形のかさ上げドームになるからです。ただ、21号のそれは裾が広がってなくて、特にサイドは曲線がなくストレートに落ちているので、ハンダを盛って成形しています。

夕鉄のキューロクはかさ上げドームが有名なのですが、実は全車ではありません。かさ上げだったのは、21号、23号、25号、26号、27号です。

煙突はキューロクの化粧煙突の上にパイプをついであります。

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実物はこんな感じです。

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実物写真でもお分かりのように、コンプレッサーの取り付けのために、ボイラーに大きな欠き取りがあります。これも作りました。その前にはコンプレッサーの取り付け板をたてて、コンプレッサーを固定しました。

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煙室サドルは、このように「箱」になっています。この中を蒸気管が通っているのですが、制式キューロクでは曲線を生かした優美な形なのですが、21号は機能優先です。

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模型では、キットの煙室サドルの両側を切り落として、切り口に板をあてて表現します。取り付け部分のリベットはエコーのリベット付き帯板を利用して表現しました。

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製作途中に撮っている写真が少ないので、同じ写真を何回も使います。お許しを。


旧作探訪 21形の製作 (その2)

2011-01-20 00:11:58 | 蒸気機関車

21号のことはRMMのNo.96と97(2003年8月9月)に「鹿の谷の8兄弟」として書かせていただきましたが、製作途中の詳しいことや、細部のアップ写真は掲載していませんでした。旧作の紹介で、繰り返しになるのでどうかとも思っていましたが、ブログで紹介する意味もあるかなと考え直しました。まあ、お付き合いください。

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ランボードの工作が終わった段階の写真です。このころは、製作を進めるたびに写真を撮るほどのマメさがなかったので、写真が飛び飛びになります。すみません。

ランボードにはひし形の網目板を貼り付けているのがお分かりと思います。エコーの網目板を切り出して、貼り直しました。

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実物はこうなっています。左は非公式側オイルポンプ付近、右は公式側エアタンク上のランボードです。

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写真はキャブと前デッキです。前デッキも網目板なので、ほぼ新製しました。点検蓋を左右に作ってあります。これを曲げるのにかなり慎重にしたのを覚えています。

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実物はこんな感じ。網目板の点検蓋が見えると思います。その後ろには方形の煙室サドル。

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スノープロウの昇降装置を取り付けて、前デッキをランボードに装着。昇降装置の詳細はまたあとで。

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思い出し、思い出し、書いています。