手始めは台枠の振り替えです。
35周年キットまで、ブレーキシリンダーは初期型である横置きで設計されていました。
25号は後期型に属するので、縦置きに変更しなくてはなりません。
旧作のころはそんな知識もなく、そのままで組んでしまいました。すご~く気になっていたことの一つです。なので、是非とも手を入れたいところです。
以前から、鈴木工房から縦置きシリンダー用のコンバージョンセットが出ていたのですが、そのあと、大夕張4号のキットを出した時、縦置きシリンダーに対応した台枠を作りました。そして、その台枠が方南町で別売されたので、ずいぶん前に仕込んでおいたものを引っ張り出します。
ヤスリをかけて、プレス打ち抜きのバリを取り、軽く平面を出しておきます。
しかし、ここで事件。別売セットにはイコライザーとその支えのボスが入っていないのです。しまった!これから東京へ行くわけにも行かず…仕方なく、使わないことになったキットの台枠から流用することにしました。でも、ボスはすでに台枠にカシメてあります。しばらく考えて、カシメ側をヤスッテから、金床の上において、鉄棒をあてがい、金づちを使ってボスを台枠から打ち抜きました。ご覧のように台枠は曲がってしまいました。これで他への流用はほぼ不可能に…
といっても、何作る当てもないので、たんにジャンク箱で熟成するだけですが…
さて、台枠の組み立てです。まず、スペーサーを動輪抑え板に軽くネジ止めします。
スペーサーは3本あるので、とりあえずこんな感じ。
片側の台枠の側板と合わせます。スペーサーの取り付け穴が開いていますから、本当に合わせるだけ。
反対側もはめ込んで、こうなります。珊瑚のパーツはちゃんと作られているので、はめ込むだけで直角が出てるはずです。
5ミリ角材を軸箱穴に差し込んで、方眼紙の上に置きます。上から覗き込んで、4本の角材の平行を確認。写真を撮ってから微調整しました。
スペーサーをカシメます。
もう一度確認。大体いいかな~。(出た!!いつもこれだから、あとで困るのに…)
サイドロッドが付いた状態の動輪をはめ込み、走りを確認。テールの上に乗せて、レールを手で持って、傾げてスムーズに自走するか、いつもの確認作業。大丈夫です。
再び、動輪をはずして、先程ゲットしたイコライザーのボスをはめ込みます。
改めて、新旧の台枠を比較します。上が横置き用、下が今回の縦置き用です。
ボスはもうカシメられないので、スペーサーも含めてたっぷりハンダを流して固定します。
そのあと、やすりがけをして側板を平滑に仕上げます。
今度は、イコライザーも組み込んで、動輪をはめます。
スムーズに自走して、合格です。
お気づきののように、ほとんどキットのままです。ギアは第3動輪に入れないとだめだとか、モーターをコアレスにするとか、ギアを入れ替えるとか、そんなこだわりは全くありません。走ればいいので…
次は、台枠のディテールをやりましょうか。といっても、あくまでもそれなりに…