セクションの完成が近付いてきました。
おそらく最後のストラクチャー製作になる、トイレの製作です。
このトイレは、写真が全くないのです。しかし、残されている鹿ノ谷車両区の構内略図には、機関庫と機関庫の間にトイレがあることになっています。実際、機関庫の間の空間は何もなくて、殺風景なので、想像でそれらしいトイレを作ることにしました。想定は、両方の機関庫の職員が使うということで、なるべく機関庫後方の出入り口に近いところに置くことにしました。
いわゆる国鉄駅の標準的なトイレを参考にしつつ、設計しました。相違点は、出入り口に引き戸をはめて防寒対策(効果は疑問…)としたことです。扉や窓はエコーから出た紙製の窓枠です。
設計図に合わせて、車体工作用紙から壁板を切り出します。
これにSTウッドの帯板を木工用ボンドで貼りあわせて、羽目板とします。窓枠や扉の枠には0.5ミリ角のプラ角材を貼っておきます。
地道に貼り付けて、ようやく終了。しばらく乾燥です。
さて、塗装です。ふつうなら黄色あたりが通り相場なんですが、違っていました。
鉄道ファンのNo.443(1998-03)の86ページの夕鉄12号の写真の左下の隅に小さく写っていました。この記事は数少ないカラースライドで撮影で、何かと参考にしていたのですが、まさかショベルカーも写り込んでいるとは!それは衝撃の水色でした! ショベルバケットは完全に錆色になっています。わかった以上はそうしなければ… ずいぶん派手な色です。
色は、似たようなものを探し、ミスターカラーの323番、ライトブルーです。雨ざらしの状況を考慮して、完全艶消しにしました。まず全面に吹き付け。
バケットはグンゼのウエザリングカラーの錆色。シートは艶ありの茶色。ハンドルは艶消し黒。タイヤはウエザリングカラーのタイヤ色です。
レタリングしました。写真から推測して「夕張運輸」と書きました。ところが、後で写真を良く見ると、「夕張通運」と書いているように見えます。間違えました!でも、もう修正は…そこで、「夕張炭鉱鉄道の子会社は夕張運輸である」という言い訳を考えました。許してくださいね…
ウエザリングします。グレーのパステルで埃、茶色のパステルで錆、ウエザリングブラックで煤を、それぞれ表現します。うまい具合にきれいに「汚く」なりました。おもちゃっぽさは抜けたかな。
定位置はここです。うしろにアッシュが山積みでしょう。これを運び出すんです。
色が派手で、心配でしたが、かえって好いアクセントになったようです。
機関車を並べると、もうあなた、ビールにしようか、スコッチにしようか、さんざん迷いました。
もう、このまま酔いつぶれます~ うまい!