夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

くよくよするなよ

2016年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム


アメリカの決断は、英国のストレスを思い出させる
確か先住民を除けば移民の子孫たちの国が、移民を拒んだり自由主義貿易を保護主義的なメッセージをぶちあげたりと、世界中に戸惑いを与えている

黒人初の大統領オバマさんが登場した時は感動した、ましてや彼がハワイ出身と聞いて更に親しみを持ったものだ
何より格調高いスピーチはアメリカを代表するインテリジェンシーを感じさせてくれた

しかし黒人を差別する白人警官の行動や時代の流れに彷徨う経済、産業の停滞などを見れば、相当不満がくすぶっているのだろう
そうしたガス抜きというプロセスが、残念ながら人間社会には必要なのかもしれない

先の大戦で日本やドイツが犯した誤りは、国内世論の中にきっと鬱積した何かがあって起こったに違いない
群衆はいつでも「そうだ!そうだ!」と言わせてくれる誰かを期待して待っている、、、だからこそ今回の大統領選は心配したのだ

軍の撤退やキューバとの国交回復などオバマ政権の功績は大きい
アングロサクソンが支配するアメリカの白人社会でよくぞ舵取りをやってくれたと遥か彼方から思う

ただアメリカがリードしてきた自由主義経済産業界の流れは明らかに転換期を迎えていてなお、方向性が定まらない
日本がたどった復興の道を中国以下アジアの国々がトレースしている今、親方たちがどうしたものかと困惑している

飛ぶ鳥を落とす勢いであったはずの日本の企業がアジアなど外国資本に吸収されたりと、おかしな現象が続いているではないか
経営に失敗した企業には必ず保守的な企業体質やガンとなる悪弊があるもの

今回のアメリカの決断は、蜜月時代はとうの昔に終わったと受け止めて、島国をどう自力で守るかを考えるべきだ
他力本願の時代は終わった


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