夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ワイマナロ

2016年09月05日 | 音楽


ダカイン・ミュージックを愛する者にとってワイマナロは聖地だ
ギャビィ・パヒヌイの家があることで知られ、彼を敬愛するミュージシャンはこの言葉に特別な響きを感ずる

車を走らせていると見逃しそうなのどかな緑に囲まれたワイマナロ・ビーチ・パークがある
車を置いてしばらく歩けば群青色の大海原を見渡せる浜に出る、押し寄せる波にしばし言葉を忘れる

三角屋根の建物を利用して開かれるスラック・キー・ギター・フェスティバルはこの地にいるだけで興奮を覚えるようだった
芝生にはバーベキューが準備され、三角屋根には音響スタッフとTV、ラジオのクルーがスタンバイする

思い多いの格好でやってきたミュージシャン達が気さくに話しかけてくる
「おお、日本から来たのか」デニス・カマカヒがハーレーでやってきた

そうあれはギャビィとアッタ・アイザックスを追悼するフェスだった
芝生に座って一日中ミュージシャンたちの演奏を楽しむ、あの頃は日本人はほとんどいなくて地元の人たちのアミューズメントだった

そして今「ギャビィ・パヒヌイ・カニカピラ」としてワイマナロに蘇っている
時間の流れはミュージシャンたちの顔に年齢を加え、ピーター・ムーンもジュニアが出ている、親父さんに似てきた

ネヴィル・ブラザースにいたFさんが言っていた、しゃべり方から歩き方、モノの食べ方まで真似しないと現地の彼らの中には入って行けないと
そこで暮らして匂いがつかないとダメ、本物をやるならそこまでの熱意があってしかるべきだろう

さて時は移り、昨年スラック・キー・フェスの東京版が初めて開催された
今年は、今月びわ湖でスラック・キー・ジャンボリーが開かれる

ジャンボリーとは四十年以上前に聞いた言葉、余興付き大会ということらしい
賑々しく集まって楽しくやりたいということかしら

ダカイン・ミュージックをリアルタイムで聴いてきた者には、そこに一本の芯が通っていて欲しいと思う
音楽、先達に対するリスペクトの念と研究、匂いがつくほどの好きさ加減を発揮してほしい

まあいいじゃないか、ここはハワイではないのだからとお説教を受けそうだが、裾野を広げるためには次も見に行きたいと思わせる質が必要だ
音楽を通じて後進を育てる齢、立場になってきて、教えるのはテクニックでなく生き様か、人間性か、悩ましいところだ

しかし、ハワイ音楽ファンが一人でも増えてくれるのなら昔のように九州でも富山でも出かけようではないか
君も行かないか、びわ湖のお泊まり保育に


「びわ湖 スラック・キー・ジャンボリー」
日時・チケット   2016.9.18(日)12;00〜  前売り3500円 当日券4000円 別途B.B.Qプレート付き、宿泊付きチケットあり
場所・問い合わせ先  Rカフェ(大津市北比良243)  http;//www.r-cafe,net/index 


Waimanalo by Kawika Kahiapo, Live at Gabby Pahinui Kanikapila 2016

Mike Kaawa, Peter Moon Jr., Analu Aina- Gabby Pahinui Waimanalo Kanikapila