中華料理「小城」
場所は西川口駅東口下車。駅を背にして西川口駅東口の交差点を左折し進行した道沿い。
飯友さんが川口に滞在するということで、この地まで足を運んだ。
店は西川口公団ビル1Fに立地するが、この並び一帯が妙に現地っぽい。
ガラス扉越しに中を窺うとその人相風体から感じたが、手前のテーブルで
中国人客が3組ほど食事をしている。
アウェイ感をひしひし感じながら入店すると、中国人の店員さんに案内されたのは正面奥のフロア。
テーブル席でレイアウトされ、各卓には炭火コンロをセットできるよう
中央に穴があり、通常時は蓋によりフラットな状態、頭上には排気フード付きです。
日本人はここに収容?と思ったら後半には中国人団体客も入り、
床には瓶ビールがケースで置かれ、中国語が強烈に飛び交うという圧倒的な現地感に支配されたが
勢いに呑まれることなかれ。我が道を行くのだ。
卓上には、市販のペットボトルに入れた水、灰皿など。
着座後には、メニュー、氷入りのコップ、業務用タオルおしぼりは目前で袋をパンと割って直置き。
取り皿を重ね、お通しには皮つきの塩ピーナッツ。
また、卓上の箸箱(割り箸)の上には、肉用の薬味が3種。
粉唐辛子(左)、クミン(真ん中)、右の黄色は素朴な甘さのある粉で、
この味、どこかで食べた気がしてならない。
さて、当店のウリは「聚福楼」さんと同様、羊の各部位の丸焼き。
烤羊腿(後腿@4,800、前腿@3,800)、烤羊排@3,800。
日本語が流暢に話せない店員さんもおすすめである、とメニューを指さし教えてくれるので、
相談のうえ、食べやすい烤羊排を選択。
「ラム切りますか?」
羊肉は丸焼きでも提供可だが、カットでお願いした。
しばらくすると炭火がセット。じりじりと熱を発し、顔が非常に熱くなる。忍耐。
烤羊排@3,800
あばら肉(スペアリブ)はカットでも圧巻のボリューム。
パワフルな肉の山は、目視でもその色味が綺麗なのでこれは期待できるぞ。
――今日は羊肉に神経を集中させ、他のものは切り捨てよう。
途中、店員さんが、心配になったのだろう。
他にオーダーがないか聞いてほしいと、日本語がよくわかる隣の店の女性にSOS!
「大丈夫、注文?(ワタシ)隣の店のひとだからすぐいるわけじゃないから、何か欲しいかも
しれないで聞いてって頼まれた。」
親切な彼女の話だと、ここの店の方は中国東北地方、哈尔滨(ハルピン)出身なのだそう。
さてさて、羊肉を焼いて、ひたすら食らうことに専念しよう。
しかし、なかなか減りそうにない肉の山。そりゃそうだ。2人なのだから――。
まずは、炭火の香ばしさを纏った肉を、何もつけず口の中に放り込み噛みしめる。
すると赤身肉のうまみに追行し、嫌味のない脂がじゅわじゅわと口の中に広がった。
――おぉっ!これは!
羊肉の旨みはMAX級!肉質も良く、もたれ感のない味わいで素晴らしく美味い
ううむ。ビールにも合うなあ。
こうなるともう迷いはない。
トングで力強く肉を掴み網にのせ、焼いては食べる、この動作をひたすら繰り返した。
肉自体にも下味がついているが、食傷を回避でき、最後まで食べ続けることが
できたのは、味のバリエーションを変えれるこの3種の薬味のお蔭かもしれないなあ。
さっき隣の店の女性が、当店は哈爾濱(ハルピン)と言っていたので、思い出した。
手前の黄色い粉は「京華閣」さんでいただいた卵黄の粉(蛋黄粉)の甘さに似ていたのだ。
老虎菜唐辛子の盛り合わせ@580
青唐辛子と胡瓜と香菜のサラダ。
肉ばかりではバランスが悪いので、サラダを注文。
「辛い、大丈夫?」
と聞かれたが、食べてみると、青唐辛子も少なく、もっとツンとくるパンチの効いた辛さを
望みたかった。また炭火の熱に負けたのか、フロアの熱気に押されたためか、野菜はお疲れ気味だ。
酒は、朝日瓶啤(アサヒ瓶ビール)中@450×2、孔府家酒@2,500を注文。
お会計は、1人当たり4,000円(千円未満四捨五入) あっぱれ安旨っ!
羊肉美味ければ全てよし!いやあ、美味かった。
機会があればある程度の人数を集めて利用したいな、そう思いつつ、
たらふく羊肉を詰め込んだ腹をさすりながら、駅へと戻るのであった。
小城 (オシロ)
埼玉県川口市並木3-23-19 西川口公団ビル 1F
TEL 048-229-2609
営業時間/ 14:00~翌5:00
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-
※中国料理満足度数は、4.0~5.0