花の命は短くて
あっけなく みんな散ってしまいました
それでも 4月のお稽古は 桜
何年振りかで 吉野棚を出しました
吉野の桜かと思えば
この丸窓が吉野大夫さんのお好みで
違芳庵の吉野窓から 考案された
園能斎のお好みの棚です
それでも 吉野という言葉は 桜を連想させます
しだれ桜の棗
私のお道具にしては カラフルな
田中寿宝さんの黄安南の蓋置
お茶碗も 桜3個と
手前は 清水焼の 少し古い小さなお茶碗
行く春に 遊句春耳
和歌の浦にて 和歌の浦尓て
追いつけり 追飛徒希り
芭蕉さんの歌が書かれています
芭蕉さんが追いついたのは
もう終わってしまったと思っていた
春が和歌の浦にあったという事かな ?
桜でしょうか
吉野のほうが桜が遅いから
これから 吉野に行くのかな ?
芭蕉さんがこの歌を詠んだ1688年は
芭蕉さんが 初めて吉野の桜を見た年ですから
和歌の浦から 吉野 100K以上 遠いですね
山登りだから 何日かかったのか ?
茶碗一つで
色々と 思いを巡らしております