
【EMPEROR】 2013/07/27公開 日本/アメリカ 107分
監督:ピーター・ウェーバー 出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、羽田昌義、火野正平、中村雅俊、夏八木勲、桃井かおり、伊武雅刀、片岡孝太郎、コリン・モイ
戦いの果てに、わかり合えるのか――
[Story] 1945年8月30日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の司令官としてダグラス・マッカーサー元帥が日本に上陸。彼は日本文化に精通している部下に、太平洋戦争の真の責任者を探し出すという極秘任務を下す...
敗戦直後の日本を舞台に、マッカーサー元帥の指示で天皇の戦争責任の有無を調べることになった親日派の青年フェラーズ准将の目を通して描く日米合作の歴史ドラマ。
監督は『真珠の耳飾りの少女』『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー。
半分....恋愛映画だった。
原作『陛下をお救いなさいまし』(岡本嗣郎)をもとにした作品ですが、未読なのでどこまでが原作に忠実なのかはわかりません。ロマンスを入れることによって堅苦しくなく若い人にも観やすくなってると思います。ハリウッド映画ではあるけれど、やや日本映画に近い雰囲気の作品でした。
主人公はマッカーサーの部下フェラーズ准将。この方は全く知りませんでした。この人からの目線で描かれた日本。今の日本があるのはマッカーサーはもちろんだけど、この人がいたからこそでもありますね。全く別の考えを持つ人だったら日本もかなり違ってたかもしれませんね。
アヤとのロマンスはフィクションだそうだけど、マシュー・フォックスの知的でやさしそうな雰囲気が素敵だったのでなんとか持ちましたワタクシ、、、。 ←長い~っ
アヤ役の初音映莉子さんは昭和顔の美人さんなのでこの時代の女性にはぴったりでした。あと、フェラーズの常に冷静な通訳を演じた羽田昌義さんが良かった。どう訳していいか焦るシーンが印象に残ります。
マッカーサーを演じたのはトミー・リー・ジョーンズ。やはりトレードマーク姿になるとおお~ってなりますなぁ。親日家の彼が演じてくれたのがうれしい。 マッカーサーは写真を撮るのが好きなのね。ポーズを決めて撮るシーンがいくつかありました。それと後に大統領も狙ってたそうで...。というか宇宙人ジョーンズはマッカーサーに成りすまして調査してたのかー(笑)
日本人キャストのみなさんの熱演も良かった。元首相や宮内次官など証言者の言葉もとても興味深いものがありました。夏八木勲さんが演じた宮内次官の関屋貞三郎はプロデューサーの奈良橋陽子さんのお祖父さまだそうですね。そういうところから、しっかりきっちり作られてるなという印象を受けました。
お話は太平洋戦争の真の責任者は?、そして天皇には戦争責任はあるのかというもの。はっきり白黒つけたいアメリカ人にとって、グレーな部分が存在する日本人に対しては理解するのは難しかっただろうなぁ。本音と建前....なかなか本音を話さない日本人にイラッとしたに違いないっ。そんな日本人を丁寧に描いてくれてたのは良かったです。
この当時の国民は天皇陛下に向かって直接見てはいけなくて、背を向けたりして...かえって失礼のようにも思うけど...そんな時代なんですね。 陛下に対してのマナーもびっくり...。そんなことお構いなしのマッカーサーと陛下が会うシーンはちょっとウルッときました。
しっかし、玉音放送前夜にあんな事件があったとはこれもびっくり。日本の歴史は映画で知ることが多くなりましたがとても興味深く観られる作品でした。終戦記念日が近づくと戦争関係の番組や映画が放送されますが、日本の歴史を改めて考えるためにもこの作品は観る価値のある作品だと思います。
★★★★
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終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし (集英社文庫) |
岡本 嗣郎 | |
集英社 |
歌は国境を越え....られかるな?
♪本音
♪建前
♪それが日本のルールぅ~
歌は国境を越える。ミュージカルで作ったら相互理解が進むかも、とかバカな事を考えてしまった。
私もどんな感じになるのか気になってましたが思ってたよりも良かったし感動もありましたね。
映画の記事も書かれているんですね。
詳しく書かれていて、メインでやってるこちらがお恥ずかしいくらいです。
相互リンクの件ですが了解したしました。
こちらこそよろしくお願いいたします。
それと私は『ザ・競馬予想(儲かるかも?)』というブログを運営しているのですが。実際は競馬の予想が全く的中しないので、映画の記事をメインにしております。
相互リンクをお願いします
恋愛話はもうちよっと短めにして欲しかったかなと思います。苦痛ではなかったですけど。
>探していた女性の行方がはっきりした時のフェラーズの悲しむ姿に胸打たれましたよ
このシーンはうるっときました。
実際に同じような体験をしてる方も多かったでしょうね。
アメリカの視点で終戦直後の日本を描いた作品ですが、当時の日本の世相ははっきり描かれていたと思います。
日本人女性との恋愛話は、あまり必要なかったと思いますが、探していた女性の行方がはっきりした時のフェラーズの悲しむ姿に胸打たれましたよ。
ロシア映画だったよね?すごくよかったなぁ。
そうそう過去を知ることは重要だと思う。
>うざったく・・・ ちゃっちゃとせぇぇぃ!
確かに...(汗)
最近、大雨の被害が多いですね。
私の所は滅多に被害がないのがありがたいです。
ふふふ、あの姿でCMで言って欲しいですよねぇ(笑)
舞台が日本ということもあって日本人俳優が多かったですがみなさんガンバってましたね。
アレクサンドル・ソクーロフ監督映画「太陽」も良かったのね
戦争というだけではなく「過去を知る」のって大切だから、この作品も良いと思ったなぁ
アプローチはどうであれ、当時 多々の苦難困難の最中におられた方達のご意見もあるだろうけれど
今の私達に価値はある作品だとも感じたし
この作品に 引きが入ったのは 「らぶりん」
観ていてなんか うざったく・・・ ちゃっちゃとせぇぇぃ!
近衛氏を演じた中村サンに、もっとソリッドな方が
イメージで変だったけど
今だからこそ!だよね
いい映画でした。
パイプ銜えて「この惑星の住人は・・・」なんて言い出しかねない、、、なんて思っていました(笑)。
日本の俳優さんたちが、頑張っていたのが印象的です。
私も同じく思います。もうちょっと短くして欲しかったかなと思います。
でもこうして日本の歴史を知ることができることは良かったと思います。もうちょっとそのへんを描いて欲しかったですね。
私も知らなかった~。
まさかそんなことがあったとはびっくりですよね。
私も民主主義で良かったと同じく思います。
「風立ちぬ」はオトナ向けなんだ....そっちのほうが年齢層高めとはっ
ぜひ観てみたいと思います。
45年前に作られたのもすごいですね。
歴史の勉強としても、日本人として先人の苦悩を知るということにおいても素晴らしい映画。
ただそこに一貫して欲しかったですわ。
私も玉音放送前夜の攻防・・・知らなかった~~~。
だいたい天皇陛下がお命狙われていたなんて!本当にびっくりした・・・
日本人としてこんなことでいいのかって真剣に思ってしまった。
軍事主義になっても共産主義になっても、この日本はヘンな方向へいってたんだろなと思うと、今の民主主義でよかった。。。混沌とした世の中だけどね・・・
思ったより年齢層が高くなかったわ~。
どちらかというと「風立ちぬ」の方が高かったわ~。
てか、昭和天皇がまだご存命だったころによくこういう映畫が作れたかと(笑)
そうそうおじいちゃん率高し!
せっかく夏休みの公開だし学生にも観て欲しいですね。
幅広い世代に観て欲しいですね。
そうですね~知らないことを知るのは興味深いですね。
私が観た回ではほぼ満席になってましたから、興味を持って観る方も多いかもしれませんね。
私も同じく見入って観てました。
各地でおじいちゃん率が高いですけど(笑
学生にも見て、知ってもらいたいですね。
あ、こっちは席立つ人いないかった~不思議だ~~
若者も観た方が良いとわたしは思います。
アヤとフェラーズ以外のお話自体はほぼ史実で目新しさはないですけど。
今作はさすがにハリウッドでのヒットは難しいでしょうね。
的外れだと論評をされた映画評論家がいたようです。
日本では、扱っている題材が題材なだけに、
結構ヒットしそうな予感も♪
私は最後まで見入ってしまいました。