土用波
土用というのは。
四季の終わり１８日間あり季節を循環させる役目をしている時期のこと。
この世の全ての現象を五つの要素に区別してそのシステムを理解するのが陰陽五行説。
陰陽五行説では春夏秋冬である四季と、雑季である土用の時期を含めて季節は五つと区別しています。
この土用はいわば留まった大気や流れを一気にかき乱しローテーションさせる時期でもあるのです。
静まっている地中から一気に噴出すイメージであり、変化を促すのでやっかいなものでもありますが、
万物が少しも留まることなく五つの要素を行くには大事なエネルギーであり、大事な時期なのであります。
この土用の時期に土を掘り返すと土公神が怒り不穏なことが起こるため、
今でも土木関係の業者さんはこの時期の作業を嫌がるところがあるそうです。
この大暴れする土公神をちょいと山へ連れて行って説法するから、
その間にやりたいことを済ませなさいなとしてくれる文殊菩薩が設けてくれた「間日」という日が土用の期間に数日あります。
この間日に仮決定を下したり、土用にやられて崩したくない用事やつながりを済ませておくにはいい日です。
この土用。
普段は隠れていて表に出て来にくい現象が浮上してくるため、
トラブルが絶えなかったり、いつもは問題ないことが大失敗に終わったりと
なんともせわしない時期になります。
今は夏土用と言われている時期の真っ最中。
私の身の回りにも今いろんなことが起こっていて毎日万国ビックリショーのように大騒ぎです。
いやー、今回の土用はけっこうしんどいぞ。。。。
はい、こっからが本当に書きたかったことなんですが。
（前置き長くてごめんね汗）
中島みゆきさんの「土用波」という曲を見つけました。
土用波って、夏の土用の時期に、比較的穏やかな海で突発的に発生する大波のことらしいです。
毎夜毎夜大波にやられっぱなしの私にこの歌がしみいりまして。
しんどいことや愚かなことで巻き起こしてしまった感情の波に翻弄されるばかりじゃなく。
いっそそれ全部うけとめてやろうじゃないというロック魂に火をつけてくれるような曲で。
ぜひ、大波小波に揺られて参ってる方にも聴いてみてほしいなぁと思ったのでした。
この土用にやられてか、鑑定依頼をくださるお客さまの相談内容もかなり切実で。
そして大抵の方が冷静な判断を失っておられる。
右へ左へとあおられてばかりでは無理もないことだと思います。
でも、こわがってないで、波を見据えてやったらどうでしょう。
いっそ波を利用して高く高くうねりあがってやったらいいんです。
波にもまれないように生きるのも一つの手ですが
いったん巻き込まれちゃったならあわてず焦らず、そのエネルギーを使って次の季節を呼び込みましょう。
方法はたくさんあると思うけれど、大事なのは自分を見失わないこと。
そして、本当の目的を失わないこと！
生きるのがつらいって嘆くのはさー、幸せになりたいって気持ちの裏返しなんだから！
今年の夏土用は8/6の夜23時くらいまで。
間日は8/2です。
あと一週間、一緒に頑張りましょ。