顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

非常に稀な病気

2007-12-22 15:21:14 | Weblog
私の病気、「セメント質骨形成線維腫」なんて初めて耳にする人が多いと思います。もちろん私もです。(詳しくは12/19「セメント質骨形成線維腫」を読んでください)

この病気は非常に稀で、普通あまり見かけない疾患だそうです

どのくらい珍しいかというと、まず口腔腫瘍の中で歯原性腫瘍の発生頻度はたったの15%です。
さらに歯原性腫瘍のうちの約45%がエナメル上皮腫であり、そして歯芽腫も約45%なので、セメント質腫などは残りの10%に含まれます。

さらにセメント質腫には4つに分類されていて(詳しくは12/16「セメント質腫」を読んでください)、セメント質腫の約90%は良性セメント芽細胞腫(歯原性腫瘍の約8%)なので、セメント質骨形成線維腫というのは、本当に珍しいらしい疾患なのです

自覚症状はありません。腫瘍自体が無痛性だから、大きくなって神経を圧迫しない限り、気がつかない人がほとんどらしいです。
そのため、気がついたときには腫瘍はかなり大きくなっているので、顎骨切除を強いられるそうです

また、良性腫瘍といえども再発が多い病気なので、術後のアフターケアも重要だし、それだからこそ正常な組織も含めての腫瘍の摘出が必要らしいです

その上、直接死に至らないことと、遠隔転移を起こさないだけで、病態自体は決していいものでもないそうです

さらに手術後の修飾や瘢痕形成によって、手術自体も2回目、3回目と大変になってくるので、再発を避けて1回の手術で終わらせるためには、私の場合は歯2本か3本はあきらめるしかないようです

頭ではわかっていても自覚症状がないため、先生の話が大げさなんじゃないのかな?と思ってしまいます。
また顎の骨も削るので、輪郭が若干変わるかも…など不安です。一応年頃の女の子なので

原因も不明なので防ぎようがないですよね。こまめに歯医者さんに通ってレントゲンを撮るのが1番いいのかもしれません

でももしあの時、歯医者に行かなかったら…もしレントゲンを撮らなかったら…
一体どうなっていたのでしょうか?

きっと気づかないままでいたと思うし、気がついたときには考える時間の余地もなく手術なのかな?と思うと怖いです
そうなると、まだこの段階で見つかったことに感謝しないといけないのかな…