若い時は既成の権力に対して、その是非を深く考えるというよりも、
旧世代の大人が築いた社会に「ノー!」と言いたい時期でもある。
すくなくとも私はそうだった。
20歳前後の頃は「人生とは何ぞや?」とか、
今、思うとずいぶんと青くさくて未熟であっても、
純粋な心持で悩み、そして希望を持ったり、
心の振幅は大きかったような気がする。
以下、44年前の私の詩です。
安保、万博、三島事件、
1970年は激動の時代でした。
<のっぺらぼう>
世塵は 光の中に漂う埃の
枝という枝を かくも大事に育み
光という光を忘れさり
そして その渦の中で
男は時に刻まれ顔を形成するという
天然無垢の青空の下で残酷にも
顔を磨くという
目玉の乾いた鼻も口も耳も見あたらない
のっぺらぼうの顔の底なしの唄が
始まると言う
いたずらに時を積みかさね
欲望のエスカレーション
ブラボウ ブラボウ 過ぎ去った日々よ
夜明けが始まる
新たな底なしの唄が始まる
メインサイト『すずきゆきおの世界』

旧世代の大人が築いた社会に「ノー!」と言いたい時期でもある。
すくなくとも私はそうだった。
20歳前後の頃は「人生とは何ぞや?」とか、
今、思うとずいぶんと青くさくて未熟であっても、
純粋な心持で悩み、そして希望を持ったり、
心の振幅は大きかったような気がする。
以下、44年前の私の詩です。
安保、万博、三島事件、
1970年は激動の時代でした。
<のっぺらぼう>
世塵は 光の中に漂う埃の
枝という枝を かくも大事に育み
光という光を忘れさり
そして その渦の中で
男は時に刻まれ顔を形成するという
天然無垢の青空の下で残酷にも
顔を磨くという
目玉の乾いた鼻も口も耳も見あたらない
のっぺらぼうの顔の底なしの唄が
始まると言う
いたずらに時を積みかさね
欲望のエスカレーション
ブラボウ ブラボウ 過ぎ去った日々よ
夜明けが始まる
新たな底なしの唄が始まる
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