今日の横浜は朝から雨でした。
雨の日は、あまり制作が捗らないことが多いのですが、
午前中はなかなかの良い調子でしたが、午後になったら調子が
ストーンと落ちてきた。
ペースのダウンが連れて来たかのように
一つの言葉が頭に浮かんできた、その言葉は
プラス思考を妨げるようにして表れてきたのです。
その言葉は「ターゲット」です。
ターゲットという言葉自体ではなく、その使われ方が悪いと本当に嫌な言葉になってしまう。と、言う事をいきなり今日思い出したのは、不況のニュースが原因しているかも知れない。
いきなり、二年前のことを忘れていたのに思い出したのです。
銀座の個展が終えて数日後、妻と私は東銀座に近い室町にある沖縄料理店で
昼食をしに出かけていたのです。このお店は、妻の琉球舞踊の仲間が営んでいるお店で、本格的な沖縄の味を楽しめるのです。
私は、昼間とはいえ泡盛を飲みながら、しみじみとした気持で一日早い結婚記念日を妻と祝していたし、終えたばかりの個展の余韻にも浸っていたのです。
熟年の私達は別に多くを語るわけではないし、傍目には静かなものです。
その静かさを破るように、隣りの席にいる二人連れの30代半ばぐらいの男女が、
仕事の話しを、それは打ち合わせというほどではなく、雑談のようですが、大きな声なので聞きたくはないが話しが聞こえてくる。
「この商品は女性の何々の世代をターゲットにしているから、
だからターゲットを、そしてターゲット、ターゲット」
盛んにターゲットという言葉が突出して聞こえてくる。
首から名札のようなものをぶら下げている
二人は自分達が如何に優れ者の商品の企画者であるかを、
もう顔に自慢げに描かれているように見えたのです。
私達の会話も阻害されるので、
ほろ酔い気分の私は文句の一つも言いたいくらいでした。
私は、その時に思ったのですが、
商品によってターゲットの対象が違うのですから、
我々、すべての人達が何らかの商品のターゲットになっている。
一つの商品どころではなく複数の、数え切れないほどの商品のターゲットにされているわけですね。私達は、国民という括りではなく、
経済原理の上でのターゲットという括りにされているのです。
ですから、ターゲット至上主義ですから、
腹立たしく思います。
ターゲットにされているのであれば、
防弾チョッキを着用しようかと思うほどです。(苦笑)
または違う言葉で言えば、
国民という括りではなく消費者という括りです。
国民という言葉には、国を構成する人々という理念を
少しは感じるものですが。
つくづくターゲットとは嫌な言葉で唾棄すべきものです。
美しさを感じませんから、
決して「真」でも「善」でもないですから
ターゲットは醜い言葉です。
経済の事はよく分からないですが、
経済が破綻したのではなくて、ターゲットに類いするものが破綻したのであれば、
不況も決して悪いことのみではない。
くだんの女性が、仕事が遅くなって部屋に帰ると、一人の寂しい空間が
待っているのは辛い、
とか言っているのが聞こえてきた。
すき好んでターゲットという言葉を連発しているのではない、
心寂しい女性が、ここにいると同情したくなりましたが。
=====================
夢と色彩のハーモニー
すずきゆきお絵画展
会期/2009年2月24日(火)~ 3月2日(月)
(最終日は午後5時に閉場させていただきます)
沖縄三越5階ギャラリー
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メインサイト『すずきゆきおの世界』
雨の日は、あまり制作が捗らないことが多いのですが、
午前中はなかなかの良い調子でしたが、午後になったら調子が
ストーンと落ちてきた。
ペースのダウンが連れて来たかのように
一つの言葉が頭に浮かんできた、その言葉は
プラス思考を妨げるようにして表れてきたのです。
その言葉は「ターゲット」です。
ターゲットという言葉自体ではなく、その使われ方が悪いと本当に嫌な言葉になってしまう。と、言う事をいきなり今日思い出したのは、不況のニュースが原因しているかも知れない。
いきなり、二年前のことを忘れていたのに思い出したのです。
銀座の個展が終えて数日後、妻と私は東銀座に近い室町にある沖縄料理店で
昼食をしに出かけていたのです。このお店は、妻の琉球舞踊の仲間が営んでいるお店で、本格的な沖縄の味を楽しめるのです。
私は、昼間とはいえ泡盛を飲みながら、しみじみとした気持で一日早い結婚記念日を妻と祝していたし、終えたばかりの個展の余韻にも浸っていたのです。
熟年の私達は別に多くを語るわけではないし、傍目には静かなものです。
その静かさを破るように、隣りの席にいる二人連れの30代半ばぐらいの男女が、
仕事の話しを、それは打ち合わせというほどではなく、雑談のようですが、大きな声なので聞きたくはないが話しが聞こえてくる。
「この商品は女性の何々の世代をターゲットにしているから、
だからターゲットを、そしてターゲット、ターゲット」
盛んにターゲットという言葉が突出して聞こえてくる。
首から名札のようなものをぶら下げている
二人は自分達が如何に優れ者の商品の企画者であるかを、
もう顔に自慢げに描かれているように見えたのです。
私達の会話も阻害されるので、
ほろ酔い気分の私は文句の一つも言いたいくらいでした。
私は、その時に思ったのですが、
商品によってターゲットの対象が違うのですから、
我々、すべての人達が何らかの商品のターゲットになっている。
一つの商品どころではなく複数の、数え切れないほどの商品のターゲットにされているわけですね。私達は、国民という括りではなく、
経済原理の上でのターゲットという括りにされているのです。
ですから、ターゲット至上主義ですから、
腹立たしく思います。
ターゲットにされているのであれば、
防弾チョッキを着用しようかと思うほどです。(苦笑)
または違う言葉で言えば、
国民という括りではなく消費者という括りです。
国民という言葉には、国を構成する人々という理念を
少しは感じるものですが。
つくづくターゲットとは嫌な言葉で唾棄すべきものです。
美しさを感じませんから、
決して「真」でも「善」でもないですから
ターゲットは醜い言葉です。
経済の事はよく分からないですが、
経済が破綻したのではなくて、ターゲットに類いするものが破綻したのであれば、
不況も決して悪いことのみではない。
くだんの女性が、仕事が遅くなって部屋に帰ると、一人の寂しい空間が
待っているのは辛い、
とか言っているのが聞こえてきた。
すき好んでターゲットという言葉を連発しているのではない、
心寂しい女性が、ここにいると同情したくなりましたが。
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夢と色彩のハーモニー
すずきゆきお絵画展
会期/2009年2月24日(火)~ 3月2日(月)
(最終日は午後5時に閉場させていただきます)
沖縄三越5階ギャラリー
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メインサイト『すずきゆきおの世界』