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(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

蘭嶼へ行って来ました(2): 「人の島」かヤギの島か

2009-11-14 | 台湾事情
さて、いよいよ蘭嶼空港に着きました。
蘭嶼は面積が45㎢、日本の八丈島が62㎢なので、それよりもちょっと小さいくらいの感じでしょうか。蘭嶼には人口約3,000人が住んでいますが、そのうちの8割以上が台湾原住民の一族である「タオ族」です。日本統治時代には日本の人類学者鳥居龍蔵によって「ヤミ族(雅美族)」と名付けられ、それが1998年に彼らの母語で「人」を意味するTao(中国語では「達悟族」)に改名されました。


すごく海のきれいな島です。今の時期は泳げなくて残念!

「蘭嶼」という名前は、戦後野生の蘭の花がたくさん咲いていたことからつけられたそうですが(清の時代から日本統治時代にかけては「紅頭島」と呼ばれていた)、その後の乱獲によって野生の蘭はほとんど消えてしまったそうです。この「蘭嶼」にちなんで島の英語名はOrchid Islandでしたが、ここ数年は本来の彼らの母語の島の名前「Ponso no Tao」と呼ばれることが多くなっているようです。「ポンソ」は「島」という意味なので、「人の島」という意味ですね。

しかし、この島、やたらと放し飼いの動物が多いです。犬はもちろんそのへんにたっくさんいますし(みんな人懐っこい犬ばかりです)、その他にもブタやニワトリがうろちょろしています。


どうやって登ったのかわからないけど、下りられなくなったらしいブタさん。飼い主さんが助けに来たのでしょうか、翌日にはいなくなっていましたが

でも、なんといっても多いのがヤギ!とにかくそこら中にいます。海岸にもいるし、山の上の方にもいるし、道ばたにもしょっちゅういて、ヤギがいて車が通れないこともしばしば。



ヤギのふんもどこにでも落ちていて、なんとなく「動物園のにおい」がします(笑)

台湾では一般的にヤギの肉というのは羊の肉と区別されずによく食べる食材なのですが、蘭嶼ではこんなにヤギが多いのにヤギ料理の店は見当たらず、ではヤギのミルクを飲むのか、と聞いても飲まないらしい。じゃあ、いったいなんのためにこんなに飼っているのか、と聞くと、「財産」なんだそうです。
つまり、伝統的なタオ族の観念においては、ヤギは富の象徴であり、ヤギがたくさんいればいるほど、そのおうちは豊かということですねヤギを実質的に使うのは結婚式などのお祝いごとのときで、一般に結婚に際して男性側が女性側に何頭かヤギを贈るらしい。それで宴会でそのヤギを食べるそうな。

とにかくヤギはとても大事なものなので、私が「じゃあ、もし道でうっかりヤギを車でひいちゃったりしたら大変なことになるんじゃないの?」と聞いてみると「本当にそうだよ!一頭で一万元(3万円くらい)は弁償しないといけない」ということです。しかも、お金を払ってもヤギのご遺体は持ち主さんに返さないといけないので、加害者はその肉を売ったり食べたりはできません。ヤギは道にもいっぱいいますので、この島でバイクや車を運転する時は気をつけないと・・・

あ、もちろん猫さんもいましたよ!

この子は呼んでも相手にしてくれなかった。


お土産物屋さんのニャンズ。人なつこかった

なんとなくしましまの猫さんが多かった気がします。次回はタオ族の伝統について

蘭嶼へ行って来ました(1): 台北→蘭嶼

2009-11-14 | 台湾事情
ご無沙汰しております。
7月末に金門島へ行きましたが、今回機会があってまた離島へ行くことになりました。
行って来たのは蘭嶼(中国語発音は”lan yu”)です。

ここは台湾の南東側に位置しており、行政的には台湾の東海岸の台東県に属しています。

台北からは直通の飛行機がないため、まず台北の国内線空港から台東空港へ飛び(約1時間)、台東空港から蘭嶼空港への飛行機に乗り換えて飛び(約30分)、という感じです。もちろん台東からは船も出ていますが、船は現在週に二日しか運行していないということで、今回は行きも帰りも飛行機でした。

この飛行機がですね、15人乗りくらいのかなり小さな飛行機なんですよ。
南アフリカで乗ったセスナ機を思い出しましたねー

台東の空港はすぐそこに山脈が迫っています。


なんか手でプロペラ回してますけど・・・大丈夫?


パイロットさんがめっちゃ近い(笑)


飛び始めて20分ほど経つともう蘭嶼が見えてきました!
さて、どんな島かはまた次回

台湾の台風被害

2009-08-14 | 台湾事情
日本でもかなり頻繁に報道されているようですが、台湾では、先週末台風による大きな災害が発生しました。家族や友人からも何度も「生存確認メール」をもらいましたが(みんな心配してくれてありがとう~)、台湾北部はそれほど大きな影響は受けていません。しかし、南部は本当に大変な状況になっています。

台風8号(こちらでは国際名のMorakotに漢字を当てた「莫拉克」という名前で呼ばれていますが)は、初期の予報では「それほど勢力の強くない中型」で「北部直撃の恐れがある」ということになっていました。ところが、ふたを開けてみると、勢力はだんだん強くなり、進路を変更して南部を直撃、しかも速度が落ちたためになかなか台風が出て行かない、という最悪の状況に。
台湾東部と南部の各県では、なんと2、3日間で「一年分の雨量」という恐ろしい豪雨になり、本当に「台湾南部が全部水に浸かった」状態になりました。

昨日までの統計で、死者は116人と言われていますが、まだ相当数の行方不明者がいるので、これからもこの数は増え続けることになるでしょう。また、もっともひどい土砂崩れが起きたと思われる高雄県の小林村では全村169戸すべてが「五階建ての高さ」ほどの土砂に埋もれ、なんと村民のうち398人がまだこの土砂に埋もれていると言われています。
上の写真が「先週まで小林村があった場所」ですが、今ではまったく村があったなんてわからない感じになってますよね。一夜にしてこんなふうになってしまうとは、どれほど大量の土砂が流れて来たのか・・・(写真はYahoo!奇摩から借りています。http://tw.news.yahoo.com/article/url/d/a/090814/78/1p0sq.html)

とにかく被災状況が非常に深刻な上に、広範囲に渡っているので、救助活動や救援物資の配布は行われてはいるものの、未だに道が崩れて山間部に取り残された人が二万人、などという報道もあり、被災者の方の苦しさを考えると本当に涙が出ます。
こんな状況でまた政府高官が失言を繰り返し、救援対策もさまざまな問題があって、馬英九政府は大変厳しい批判にさらされています。

私は実際、今まで別にアンチ国民党でも、アンチ馬英九総統でもなかったのですが、今回はさすがに憤りを感じます。特に今朝見たニュースで、CNNの記者が台湾に来て、「台湾(政府)はもっと台風に対して準備をすべきではなかったのですか?」という質問に対する答えでかなり唖然としました。(そのシーンは52秒くらいから)



馬総統は、「いや、この地域は今まであまり台風の被害のなかった地域だった。だから、『彼ら』は十分な準備をしていなかった。もししていれば、『彼ら』はもっと早く避難していたはず」と答えているのが分かったでしょうか。馬総統は”they were not fully prepared”といってますが・・・なんか”they”ってすごく突き放した言い方じゃないですか?準備をしてなかった彼らの責任といいたいのでしょうか。
馬総統に、台湾の人々はあなたにとって”they”ですか?と聞きたいです。ここは「我々(we)は台風の進路を見誤り、準備を怠って被害を拡大させてしまった」というべきだったと思います。

馬総統は以前にも日曜日の時点で「気象庁はどうして今回の台風の雨量を見誤ったのか」とまず気象庁に責任をなすりつけるような発言をしたことでも知られています。確かに、今回気象庁の予報は正確なものではありませんでしたが、それでも徐々に勢力を増す台風が近づいていたことはわかっていたわけですから、台風がどのエリアに上陸するにせよ、とにかく中央政府と地方政府間の連絡や万が一に備えたシステムを構築することは政府がやるべきことだったのではないでしょうか。

とにかくこの台風で亡くなった皆様のご冥福をお祈りします。
私も今日少ない額ですが、救援団体に寄付をしてきました。

シーサー(?)に守られる島

2009-07-31 | 台湾事情
さて、金門に着いて三日目。自分でぐるっと島を回ってみたくなり、バイクを借りました。台湾ではどこでもレンタカーよりも「レンタルバイク」屋さんのほうが一般的です。これが私が今回借りたスクーター。
スクーターとは言ってもこれで125ccあるので馬力は十分。お天気もいいし、島全体を回るのに半日もあれば十分です。

回ってみてびっくりしたのですが、金門、道がすごくいいです!

どこでもきちんと舗装されているし、まっすぐだし、そして車の量が少ないのでめちゃめちゃ走りやすい。ちょっと北海道を思い出しました(サイズは全然違いますが。笑)この道路の舗装状況もおそらく金門県がお金持ちなこととは無関係ではないでしょうが、軍との関わりもありそうです。

地図を見れば一目瞭然ですが(→金門第一弾の記事)、金門は中国大陸の目と鼻の先。肉眼でも見える厦門とはわずか数キロしか離れていません。

中国では、日中戦争後の戦後構想の違いにより、1946年から共産党と国民党で内戦が起こりました。最初は蒋介石率いる国民党がアメリカの援助も受けて優勢だったのですが、やがて毛沢東率いる共産党に押されるようになり、1949年に蒋介石は設立した「中華民国」とともに台湾島へ撤退することになります。一方、毛沢東は中国大陸で「中華人民共和国」を成立させるんですよね。この金門は一応蒋介石の国民革命軍側の範囲でしたが、なにしろ中国大陸の目の前なので、その後も続いた内戦の最前線となったわけです。そのため、この島は長い間軍隊によって支配される軍政状態で、一般の観光客等はなかなか上陸できない島となっていました。この軍政、なんと1992年に戒厳令が解除されるまで続いていたんですよ~なので、金門には今でも軍駐屯地もたくさんありますし、軍や戦争関係の資料館もあります。(下の写真は「太武山」という金門で一番高い山の入り口。兵隊さんが守っています)


でも、民政となった今は金門はとってものんびりしたところで道ばたに普通に牛やヤギがいました。牛はほんとに多くて、「もしかして一家に一頭?」と思ったくらい(笑)


金門の大きな見所は、伝統的な家屋なのですが、台湾島ではもうあまり見られないこの形のおうち、金門にはたくさんありました。



そして、金門独特の習俗である「風獅爺」(フォンスーイエ)信仰がおもしろい!

これが風獅爺ですが、沖縄のシーサーによく似ていますよね。ただ、こういう系統はたいてい座っているものですが(狛犬も)、このシーサー立ってるものも多いんですよ。そしてマントもつけています。可愛い
金門というところは風が非常に強くて風による被害も大きいので、ここでは風獅爺は風の被害から村や家を守る守り神として村の入り口などに置いてあります。ですから、主に風の吹いて来る向きである北東か北西に向けて建てられているんですよ。壁の中に埋め込まれているのもありました。

「酒の郷」、金門

2009-07-29 | 台湾事情
台湾の人が一般に「金門」といって思い浮かべるのは、おそらく「軍隊」と「お酒」だと思います。(軍隊の話はまた次に・・・)
金門では、「高粱酒」というお酒が造られていますが、年間の生産量は2,400万リットル、 売り上げはなんと年間100億元(350億円くらい?)以上という大産業です。しかも、この高粱酒、民間ではなく、国が持っている会社です。この酒造会社のおかげで金門県はお金持ちなんですよねー。離島なのに道はすっごくきれいだし(これは軍隊のためもあるでしょうが)、ものすごく立派な競技場や政府関係の建物等が建っています。高粱酒は台湾では、コンビニ等どこででも売っていますし、海外にも輸出しているようです。
今日は、この有名な金門高粱の工場を見学しに行って来ました~。
とはいうものの、残念ながら工場の製造ラインなどは「企業秘密」のために開放されておらず、会社が作って来た商品の陳列してあるところや、会社説明のDVDなどを見せてもらえただけでした。
昔は「金門城」というお城があり、この高粱酒の会社も城内で1952年に創業しましたが、現在は新しい工場を建てて(移転は1997年)、広大な敷地の中で大量のお酒を作っています。
この工場、近くに行くだけでぷ~んとものすごく良いにおいがするんですよ~。なんというか、日本酒の蔵の匂いと似たものがちょっとありました。
金門の土地は花崗岩が多く、あまり農業に適していないため、お米のようなものは作れません。でも乾燥に強いモロコシ(イネ科の穀物です。日本では飼料になっています)や小麦は作れるので、高粱酒はこの二種類で作っているんですよ。「高粱」(ガオリャン)とはモロコシの中国語です。こんな感じです↓

高粱酒は蒸留酒なので全体的にアルコール度数が高いのですが、「若い人向けに」ということで最近は30度に押さえたものも作っています。でも私はやっぱり高粱酒は58%のものがおいしいと思いますね~。ちょっとクセがありますが、とっても香りがいいんですよ!

台湾であって台湾でない?金門島

2009-07-29 | 台湾事情
さて、夏休みになってほとんど一ヶ月が経った台湾ですが、今私は「離島」に来ています。実は台湾に住んで10年目になるというのに、ほとんど台湾の離島には行ったことがなかったんですよねー。今回、ちょうど良い機会があったので、思い切って来てみたのですが、今私がいるのは「金門」というところです。

台湾の西側にあり、中国大陸からほど近い・・・というよりは、むしろ「そもそもなぜここが台湾の領土として認定されているのか」と思うくらい中国の目と鼻の先です。


面白いことに、こちらの人によく「あら、『台湾』から来たの?」と話しかけられます。いや、っていうか、ここも一応台湾なのでは?と思ったのですが、日本でも北海道や沖縄の人が「本土」や「内地」というふうに呼ぶのと似たような感じで使っているようです。
それに、台湾本土は「台湾省」ですが、この金門(とあと「馬祖」という離島)は「福建省」なんですよね。
ここの人々のアイデンティティの問題もけっこう面白いテーマです~

金門は「金門県」ですが、「離島」という言葉から思い浮かぶイメージよりはだいぶ大きい島で、面積も158㎢あります。人口も55,700人ほどで、けっこうにぎやかです。しかもですね、実はこの金門県、かなりお金持ちな県なんですよ~。なので、ここに戸籍などを置いているだけで、他の県よりも住民は良い福利が受けられるといわれています。
なぜこの離島の県がお金持ちなのか、それについては次回話しますね。

台北タクシー事情

2009-07-04 | 台湾事情
日本にいると、タクシーに乗る機会ってヨッパになって終電を逃した時くらいしかないのですが、 台湾では、というか台北ではみなけっこう気軽にタクシーに乗ります。
理由は二つ。

1.タクシーの料金が安い。各地でタクシーの料金はかなり違うのですが、台北においては、基本的にみな初乗りが70元になります。日本円で200円くらい。安いですよねー。
2.台北は都市のサイズが小さい。いわゆる台北、というのは「台北市」と「台北県」に分かれていまして、中央が台北市、その周りが台北県○○市になっています。東京の中央が23区で、八王子とか国立とかが郊外にあるような感じです。しかし、サイズはだいぶ違っていて、台北市というのは実は山手線の内側くらいのサイズしかないんですよ。なので、端から端までタクシーに乗っても300元くらい(850円くらい)で着いてしまうのです。

台北はMRTと呼ばれる地下鉄も発達していますし、バスもたくさんあります。そのかわり、駐車場が少なく、値段が高い。というわけで、台北市内だけを動く人は車はまったく必要ないんですよね。普段はスクーターか、交通機関を使い、雨や急ぎの時はタクシーを使う感じです。

ところで、昨夜は遅くまでレストランにいてバスがなくなってしまったので、MRTの駅からタクシーに乗ったのですが、なんだかすごいタクシーでした!

写真でなんだか電飾がいっぱいついているのがわかるでしょうか。運転手さんとの間のところにもミラーボールがキラキラ光ってまわってました。ディスコ?みたいな
運転手さん(アミンさん)もとっても気さくなおもしろいおじさんでしたよ。
「写真撮ってもいいですか?」というと「いいよいいよ~。けっこう撮りたがる人多いんだよねー」と笑ってましたし、「電飾の色もいろいろ変えられるんだよ!」と写真撮影にすごく協力的でした。
もし台北でタクシーに乗ることがあれば、アミンさんの電飾バリバリの車(外側もけっこうキラキラです)に乗るのも楽しいかも
連絡はこちら:
黄阿明 0922-390-222
ブログに電話番号を載せることはもちろん承諾済み。「宣伝してね!」と言ってましたよ

「防空訓練」体験

2009-06-30 | 台湾事情
今日はものすごくびっくりしたことが。
私、今日防空訓練に遭遇しました。いや、といってもそんな切羽詰まったものではないんですが。

今日、「そうだ、銀行へ行かねば」とふらりと家を出たのが午後1時50分頃。家の前の路地を抜け、大通りに出たとたん、車が一台も走ってないのに気づきました。「あら?」と思っていると、ピピピーと警笛を鳴らされ、おまわりさんが駆け寄って来て「今日は『萬安演習』だから端っこに寄って」と言われ、なにがなんだかわからないうちに道の端に寄らされ、自転車を停めて、通り沿いのお店の軒下にぼんやり立つはめに。
そこには同じ境遇の人が何人もいたので、「あのーこれってなんですか?」というと、みんなが口々に「萬安演習だよ」というのですが、いや、だからその言葉の意味がわからない・・・
でもとにかくあと5分くらいで解除になるから、と言われ、そのまま五分ほどそこでじりじりと待っていました。

しばらくして2時になると、ウ~ウ~とサイレンが鳴り響き、みんながほっとしたように動きだし、たちまち通りはいつもどおりのにぎわいに。そのときに私はやっと「そうか!これは防空訓練なんだ!」と気づいたのですよあの戦時中にときどきサイレンがなって、みんなが防空壕に隠れたりしたというあれですよ。

うちに帰ってネットのニュースで調べてみると、今日の訓練は「萬安32号」という演習だったそうです。なぜ「32号」かというと、この訓練が始まったのが1978年で毎年1号2号と数え、今年が32年目ということなのでしょう。
毎年一回行われ、サイレンが鳴り始めると車もバイクも人も道路上から離散し、建物内の電気も消す、というのが内容で、「人民の防空の意識を高める」ことが目的のようです。

っていうか、私今年で台湾在住10年目なんですけど、どうして知らないんでしょうね?
不思議な話ですが、おそらく規模の縮小が一因なのは間違いないでしょう。
友人に聞いた話では、「子供の頃は午後いっぱい解除されなかったよー」といっていたので、より大規模に行われていたはずですが、今年のは1時半から2時まで、と30分だけでしたし、行われた範囲も北部の七県市だけだったし。例年だとこの時期は私も中部のフィールドに出かけていることが多かったので、たまたま遭遇しなかったのかもしれません。

で、そもそもなんでこんな訓練の必要があるかと言えば、それはやっぱり「いつか中国が攻めて来るかも」という意識があるからなんだと思います。まぁ客観的に考えて、中国が今台湾に攻め込む可能性はあまり高くないですし、だからこそこの訓練も年に一回、しかも30分とやや形骸化しているのでしょうが。それにしても、平和な台湾でこういう経験をするとは、かなりびっくりした体験でした。

寧夏夜市

2009-04-17 | 台湾事情
今日は役に立つかもしれないグルメ情報です。
台湾といえばグルメ!なのに今まであんまり台湾らしいグルメ情報を書いてなかったかも、とちょっと反省

「台湾料理ってどんなの?」ってよく聞かれるのですが、一言でいうのはちょっと難しい。なぜかというと台湾が移民社会だからです。厳密に本当に「台湾にしかない」台湾らしいもの、といえばそれは先住民の人たちの料理になりますが、それは台湾においてポピュラーに食べられているものとは言えません(先住民は人口約2%しかいませんからね)。普段こちらの人たちが普通に食べてて、普通に台湾料理と思っているものの多くは中国大陸のどこかから移民とともに来てこっちに根付き、台湾っぽくアレンジされたものが多いです。

「台湾料理」は、思いっきりローカルなもので、なんというかガイドブックに載っているような「台湾料理レストラン」は実はほとんど外国人(っていうか日本人)向けのお店で、そこにはあまり台湾人は行きません。では台湾人はどこで「台湾料理」を食べているか、というとそれは屋台です。
台湾料理というと、それは「小吃」(シャオツー)につきますねぇ。これは、気取った高級な料理と対極にある言葉で、いわば道ばたの小汚い小さなお店や屋台にふらっと座って食べるような簡単なご飯です。
そして、その小吃の集大成といえるものが「夜市」(イェスー)になります。

こちらの夜市はそのほとんどが常設で、毎日夕方から夜中の12時、1時くらいまでにぎわっています。日本の夜市のようにゲームやおもちゃ売るお店もないわけではありませんが、こちらの夜市はむしろ「がっつり晩ご飯を食べる」ところです。

今日は私が大好きで、最近食べに行った「寧夏夜市」をご紹介~

台北の夜市といえば、「士林」、「饒河」と「通化街」の夜市がおそらく三大夜市としてもっとも有名だと思いますが、これらとこの寧夏(ニンシャー)夜市とはかなりおもむきが違った感じです。

前者は規模もかなり大きく、全部を見て回るには1時間以上かかるようなサイズですし、洋服やアクセサリーなど食べ物以外も多く、ショッピングに来る若い人もたくさんいます。それに「観光夜市」として有名なので、地元民と同じくらい観光客が多いですねー。対照的に、寧夏夜市は観光客はほとんどいません。洋服もアクセサリーもほとんど売ってないし、本当に地元の人がご飯を食べに来る地味な夜市なんです。
でも、だからこそおいしいものがある(^^)

ここでの私の一押しベスト3はこれです。

まずは「蚵仔煎」(オアチェン)。カキの卵焼きのようなものです。台湾は島国なのでシーフード料理がおいしい!オアチェンもどこにでもありますが、私は台北でここのが一番大好きです。あ、ここにはオアチェンのお店が3軒くらい並んでますが、一番左の一番値段が高い店ですよ(笑)カキが新鮮で卵がふわふわでおいしい~

次は、「炒米粉」(ツァオミーフン)。


ビーフン屋さんです。ここはビーフンも激うまですが、一緒に売っている「魷魚羹」(ヨーユーゲン、イカのすり身入りあんかけスープ)もめちゃめちゃおいしい~

最後に、この辺の人ならみんな行列したことがある「豆花」(ドーファ)屋さん。

お豆腐で作ったスイーツのお店です。口当たりの滑らかなお豆腐っぽい豆花(大豆っぽいほんのりした甘さだけど、味はあまりない)にいろんな甘い具を選んでいれて食べるのが台湾スタイル。台湾ではかき氷もこのスタイルでいろんな具を入れてくれます。

他にも「潤餅」(ルンピン)という薄いクレープの皮みたいな生地で野菜を包んだものなどおいしいものがたくさんありますよ。
いろいろ食べてのどが渇いたら、フレッシュジュースも売っています。

これは、スイカジュースとヤシの実ジュースを売っているところ。
夜市は全体的に裸電球な感じがなんともノスタルジックです(笑)

台湾料理に限らず中華料理はどれも量がけっこう多くて日本人にはきついことが多いと思うのですが、夜市ではみんないろんな屋台をいっぱいはしごするので、一皿をお友達とシェアしながら何軒も食べ歩きできます。台湾に来たら絶対夜市!ですよ

台湾産雑穀米の炊きあがり

2009-04-11 | 台湾事情
前回、台湾の「五穀米」を買ったら「十一穀米」だった、という話はしましたが、いよいよ今日炊いてみました~。とりあえず、普通の白米と雑穀米を1:1の割合で。雑穀米の袋には、「雑穀米1カップに対して1.8カップのお水で」と書いてあったので、普通のお米よりもやや多めのお水で炊きました。

炊きあがりは写真の通り、なんだかいろんな色になってます
とりあえず今日は味見と言うことで、塩味だけのおにぎりにして食べてみましたが・・・意外とおいしかったです
日本の雑穀米の方が、モチ系(モチアワとかモチヒエとか)を意識的にもっとたっぷり入れているのでもうちょっとモチモチしているような気がしますが、台湾の雑穀米にもたぶん同様の工夫がされていると思いました。

雑穀米をおいしく食べるレシピもネット上にたくさん出ているので、これから工夫しておいしい雑穀米ライフを送りたいと思います~