(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

Orphan (2009)

2010-01-20 | ホラー映画
あまりにも好きなのでついに「ホラー映画」カテゴリを新設してしまいました(笑)で、本カテゴリの新エントリがこの”Orphan”。日本では『エスター』というタイトルになっているようですね。原題の意味は「孤児」です。

☆あらすじ☆
ケイトとジョンは広々とした自宅に可愛い二人の子供を持つ夫婦。しかし、ケイトは数年前に三人目の子供を死産で失っており、その傷からまだ立ち直れていない。ケイトとジョンはその穴を埋めるべく、孤児を引き取って愛情を注ぐことを決意。孤児院を訪れた二人は、もの静かに絵を描いている聡明な美少女エスターに出会う。すっかりエスターを気に入ってしまった二人はすぐに彼女を引き取ることを決意、新しい家族として家に迎え入れるが・・・。




この映画、見る前は『オーメン』の女の子版、みたいな映画だと思っていたんですよ。でも全然違いました。オカルトじゃないし、キリスト教とか悪魔とかそっち系でもないです。リアルに怖い映画でした
この映画の優れているところは設定が細かく丁寧に作られていて穴がないところなんですよねー。何不自由ないように見えるケイトとジョンも過去にいろいろな夫婦の問題を抱えていて、本質的にはお互いまだトラウマがある状況。だからこそ、ケイトがかなり早くから気づく「エスターってなんかちょっとおかしい」気持ちがジョンにはなかなか伝わらない。それから二人の娘であるマックスが聾唖者で耳もほとんど聞こえない、というのもものすごく重要なポイントになります。

後半はとにかく邪悪さをむき出しにしつつあるエスターとケイトとのバトルになるわけですが、ケイトはとにかくふたりの子供をエスターから守るために必死なわけです。母の愛はすごい。それに比べて旦那のジョンはほんとに役立たずケイトへの不信感が先立っているため、どう考えてもおかしいエスターになかなか気づかない。誰かが言ってましたが、「偉大な母」がばーんと表に出る場合、「役立たずのダメ男」という存在は設定上のデフォルトなんでしょうかね。

映画の最後にエスターの秘密が明かされるわけですが、いやーびっくりしたここで初めて最初からずっと張り巡らされていた伏線がつながるわけです。
実はスタッフとして、『マトリックス』シリーズの制作者とさらに最近映画製作に意欲的なレオナルド・ディカプリオも制作に加わっているんですよねー

それにしてもこの怖い9歳児を演じたイザベルちゃん、素顔は普通に可愛い女の子です。

七歳からキャリアを積んでいるらしいですが、これからが楽しみな子ですねー
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