(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

台湾民宿事情

2008-09-25 | 台湾事情
ここ数日、急に思い立って二泊三日のプチ旅行をしてきました。泊まったのは「民宿」です。実は台湾では、ここ数年「民宿ブーム」が起こっていますが、こちらの民宿と日本のそれとではかなりおもむきが異なっているように思えます。

そもそも日本における民宿とはなにか、と見てみると、おそらく、
1、自宅の一部を旅行者に開放したものであり、小規模である。
2、家族経営で、家族的な接客サービスをセールスポイントにしている。
3、ホテルや旅館などに比べ、一般的に郊外にある。
4、本来農業や漁業との兼業が多く、安価で新鮮な食材による食事を売りにしているところが多い。

こういった特徴が思い浮かび、さらにこれらの特徴で、和式が「民宿」であり、洋式が「ペンション」ということのようです(「ウィキペディア:民宿」を参照)。
4に関しては今や専業の方や、サラリーマンをやめて民宿/ペンションの主人に、という話も聞くので、一概に兼業とは言えないと思いますが、それでも「地元の食材で作るおいしいご飯」はかなり民宿においては大事なポイントです。

しかし、台湾においての民宿は「小規模」で「家族経営」であることは確かですが、基本的にご飯はついていません(多くの民宿は観光地にあるので、すぐそばにたくさんレストランがあります)。つまり、「民宿=ご飯が売り」では全然ないということです。では民宿とはなにか、というと、一般的に「安価、小規模の旅館」でしょうか。

ご飯が売りではないので、こちらの民宿の多くは「部屋の内装」がセールスポイントになっているところが多く、ヨーロッパ風だの地中海風だの、ゴージャスだったり、独創的だったりして、日本のような「素朴で家庭的な」雰囲気とはずいぶん違いますねぇ
さて、今回どこへ行ったかというと、台湾北東部の宜蘭県羅東(Luodong)というところです。宜蘭は2006年に「雪山トンネル」という台湾で一番長いトンネル(なんと12kmもあるんですよ!)が開通して、台北から1時間足らずで行けるところになり、台北のベッドタウンになりつつあります。

今回泊まったのは、この羅東の郊外のペンションですが、お部屋はこんな感じ・・・


(写真は宜蘭民宿紹介サイトからお借りしました)
ね、ゴージャスでしょう?

台湾の民宿は一般に専業の人が多いのですが、ここの民宿のご主人はもともとお茶を作っている農家の人で、今も民宿のすぐそばはお茶畑が広がっています。夜はご主人の作ったウーロン茶を入れてもらっておしゃべりしたりして、とっても楽しく過ごせました。

泊まったお部屋は別棟になっていたので、すごく静かで本当にのんびりできました。ここはお風呂がとっても素敵なのですが、さらにすばらしいことに飲み水だけではなくお風呂のお水も水道水はまったく使っていなくてぜんぶ山の自然なお水なんです。だから、お風呂のお水もなんとなく柔らかい感じで、一日何度も入っちゃいました。

こちらの宿の「櫻悦」という名前はこちらの宿のまわりにたくさんサクラの木があるからなんだそうです。サクラのシーズンにまた行ってみたいなぁ。
あ、そうそう、こちらの宿には半分野良の猫ちゃんもいましたよ。元気で可愛い子でした♪


近くには2時間くらいで歩き終われる遊歩道もあり、ものすごくきれいな川の水とおいしい山の空気をたっぷり楽しめましたよ。(→冒頭の写真が遊歩道の紹介です)

宿の情報:http://www.villa-home.com.tw/villa-home/