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(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

日本人が台湾の運転免許証を取得するための手続き

2012-06-02 | 台湾事情
以前、「日本の免許証+中国語の訳文で台湾で運転できる」という記事を書いたことがありますが、一年以上台湾に滞在する長期滞在者でしょっちゅう車に乗る人ならば、台湾の免許証を取得したほうが便利です。

というのも、台湾の警察の人はかなりの割合で、上記の「日本の免許証+中文訳」で運転できる、ということをあまり知らないんですよねー
なので、検問とかなにかで引っかかった際にはかなり面倒なことになります

私はちょっと個人的な理由で、警察に車を止められることが多く、そのたびに警察の人に「なんで台湾の免許証持ってないの?」とさんざん聞かれ、大変な思いをしていました
というわけで、先月、台湾の免許証を取りに行きましたよ

基本的には

1.運転免許センターに行ってセンターに備え付けの書類に記入。
2.身体測定や簡単な検査を受ける。
3.免許証がもらえる。

という超簡単な仕組みです。試験などはいっさいありません

詳細はこちらの交流協会のサイトに出ていますが、注意したいことが一つ

同サイトでは「切り替え手続き可能な運転免許センター一覧」が紹介されていて、例えば台北付近だとこんな感じです。



が、私が最初に行った「八徳路」の免許センターでは、「うちではできません。承徳路の分処へ行ってください」と言われてしまいました
実際承徳路の「北区分処」ではすぐにできましたし、外国人の人も何人も見かけましたね。
なので、台北市付近に住んでる人ならここに行った方がいいと思います

あと、センターでは職員も日本語は片言の感じだったので、中国語に自信がない人は友達について行ってもらうといいかもしれません。

今回、面白かったのは、日本の免許証は一枚にすべての免許の情報が入っていますが、台湾の免許は分類ごとに別々に作ることでした。
というわけで、私も普通の自動車の免許証とバイクの免許証、二枚を作ってくれましたよ(^^)




実際やってみると、全部で30分くらいでできてしまったので(平日の昼間に行ったと言うのもありますが)、車を運転したい長期滞在者は
免許を取りに行った方がいいです。
それから、同様に「台湾で取った免許証も日本で無試験で日本の免許証を取得できる」ので、今現在免許を持ってない人は台湾で取ってから、それを日本にもって帰って日本の免許証をもらう、という裏技もあります。この方法だとたぶん日本の10分の一くらいの料金で車の免許が取れるんじゃないかな~~
便利ですね~

台湾グルメ?:「石頭火鍋」

2012-05-26 | 台湾事情
台湾というと、日本ではみんな「なんか美味しいものがたくさんありそう」というイメージのようですが、実際台湾には本当に美味しいものがたくさんありますそして、日本人の好きな味や食材(シーフードやフルーツ)が多いことも事実。
実は今週はなぜか週のうち二回も外食で同じものを食べたのでそのことを書きたくなって、珍しくグルメ系エントリです

「火鍋」という言葉は最近では日本でもだんだんポピュラーになっているようですが、「鍋料理」のことです。
ここ台湾でも、火鍋はみんなの大好物で、真夏でもけっこう食べに行くんですよ。今回紹介するのは「石頭火鍋」というお鍋

ここが今回行った「小紅苺」。台北では 石頭火鍋 の老舗として知られているお店なんです


お店に入るとまずは好きな具材を取りに行きます。


日本の回転寿しと同様、お皿の柄や形ごとに値段が決まっているので、最後にお会計する時は店員さんが開いたお皿の種類と数を見て計算してくれるんです。

他の鍋系のお店では、普通は「お店の人が作ったスープ」が入った鍋が運ばれて来て、そこに自分の好きな具を入れて行く、というスタイルが一般的なのですが、この「石頭火鍋」では、油をひいた空の鍋が運ばれて来るのが面白い。


そして、まずはお店の人がおもむろに基本になる野菜類(玉ねぎとかにんじんとか)を秘伝の調味料でばーっと炒めてくれます


それから、私たちが選んだ具材もどんどん一緒に炒めてくれるんです。
それからお湯をばーっと足して、ぐつぐつ煮てできあがり。
とってもシンプルな鍋料理です。
私たちの選んだ具材で作ってもらったお鍋はこんな感じ


もちろん、追加でいろいろまた入れることはできるけど、このお鍋は基本的に「最初に炒める」のがポイントなので、
後からいろいろ入れるのはあんまり美味しくない、とされています。
とにかく最初にばーっといっぱい作っちゃってのんびり食べる感じですね。

タイトルの「台湾グルメ」に「?」がついているのは、果たしてこれが本当に台湾の鍋料理の代表なのか?とちょっと疑問だったからです。
実は今回びっくりしたのが、一緒に食べに行った女の子(もちろん台湾人)が「私、石頭火鍋って初めて食べたよ~」と言ったこと
うちはダーリンがものすごく好きなので、わりとよく食べに行くのですが、そういえばダーリン以外の人とお鍋を食べに行くときに「石頭火鍋を食べに行こう!」って話が出たことないな~と思い当たりました。ダーリン曰く、彼が高校生か大学生のころに急に流行り始めた鍋らしいです。
というわけで、「台湾の伝統的な料理」ではないのかも

それから、この「石頭火鍋」という名前もちょっと謎。
中国語的には「石頭火鍋」というと「石で作ったお鍋」という意味になるのですが、お店のお鍋はどう見ても鉄製です。
この分厚くて重そうな鉄製のお鍋で煮込むことで良いスープができるという説もあるので、これはこれでいいのですが、でも「石製」ではないですよね。

台湾の先住民の文化では、猟に出かけた先で大きな葉っぱなどをお鍋の代わりに使って、「焼いた石」を水に入れて熱した「鍋料理」のことを「石頭火鍋」というらしいのですが、それと関係あるのかしら
いろいろ謎はありますが、日本のお鍋と全然違う台湾っぽい味のお鍋なので、台湾に来るチャンスがあればぜひトライしてみてくださいね

今回のお店の情報
小紅苺石頭火鍋
台北市松山区宝清街24号
02-2767-6131
営業時間:11:30-24:30

台湾事情:辰年はそんなにすごいの?ベビーブームと「性別堕胎禁止令」

2012-05-12 | 台湾事情

(写真は台湾のニュースサイト「自由時報」からお借りしました)

干支というのは、アジアの漢字文化圏では広く見られるものですが、もちろん元々は中国が発祥の地。というわけで、こちらでもよく「なにどし生まれ?」みたい
な言い方をされます
が、日本と違うのは、こちらでは明確に「干支のランク付け」があること。つまり、「いい干支」と「よろしくない干支」があるんですよ。
日本でも丙午の年に生まれた女性は「夫を短命にする」という迷信がありましたが、でも今はもう「今年は丙午だから子供を産むのはやめよう」と考える人はそんなに多くないですよね?でも台湾では本当にこれが子供の数に影響するんですよ~というお話

中国人にとって「一番良い干支」というのは「龍」なのですが、ご存知の通り今年は辰年。
(あ、ちなみに私の「寅年」はかなり「良くない」干支らしいですよ
ここ台湾では、今年は空前のベビーブームになっています
実は台湾では昨年が「建国百年」でおめでたいムードがあり、「この記念すべき年に結婚式を挙げよう」というカップルも多かったんです。(っていうか、よく考えたら私もそんなカップルの一組になったわけですが
そんなわけで、「新婚さん」が多い今年がベビーブームになるのは当然のなりゆきともいえますが、周りを見ていると、本当に「辰年の子がほしい」という人がこんなにいるのか、とびっくりしてしまいます

日本と違って、旧暦で動いているこちらでは「一年の終わり」も来年の旧正月の前日まで。そこから逆算して「辰年の子を産むためには5月15日までに授からないといけない」とニュースでも大々的に報道され、4月末から5月初めになるともう「辰年の子どもリミットまであと○○日」的なあおりも出て来ることになります。

台湾はある意味日本よりも厳しい学歴社会で、数年前から「英語を教える私立幼稚園」が多く開設され、みんなかなり高いお金を払って、子供をそういう幼稚園に入れています。客観的に考えれば、同い年の子供が多くなるということは、そういうところはもちろん、大学受験や就職も競争率が高くなるわけですよね?しかもそんなに大勢の「辰年の子」がみんながみんなラッキーというのもあり得ない話でしょうし、なんか「辰年生まれってなんかほんとにいいことあるの??」って感じです。でもこれはきっと私が日本人だからわからない感覚なんでしょうね~

そんな中、5月5日にちょっと話題になったニュースがありました。
立法委員(日本の国会議員に当たります)から「優生保健法」の修正が提案されたのです。
「優生保健法」は「母子の健康」と「家庭の幸福」のための法律で主に出産や堕胎などに関することが定められています(法令全文はこちら

現在のこの法令では、「やむを得ない事情がある場合は堕胎をしてもよい」ことになっていますが、その「事情」とは例えば「胎児の両親、あるいは近親に精神疾患がある場合」、「胎児に明らかな奇形が見つかった場合」や「強姦によって妊娠してしまった場合」などが当たります。
今回、立法委員が提案したのは、「性別によって堕胎を決めてはいけない」という条項を追加すべき、ということでした。
逆に言えば、「性別のために堕胎する」人がいるということですよね?

実際、台湾では男尊女卑の観念がまだまだ根強く、妊娠後に胎児が「女児だとわかったので」堕胎する、というケースがあります。
私の友人には、検査で女児と分かった時点で、なんとお医者さんから「どうしますか?(女児ですけど、堕胎します?)」と聞かれた、という人もいましたよ
一昔前なら、「男子が生まれるまで何人でも生む」ということもできましたが(日本もそうでしたよね)、子供の教育費に非常にお金がかかるようになった今、そんなに大勢の子を産むのは現実的な選択ではなくなってしまったため、「女児なら堕胎、男児なら生む」という選択をする人もいるわけです

こういう風潮はずっとあったわけですが、昨今「台湾の出生率が世界最低」になっていること、さらに「辰年に子供を産みたい」人が増えていることから、このタイミングでの法律修正提案がなされたのかもしれません。

辰年生まれの子供を産むための「受精リミット」まであと三日。さて、来年までに何人の辰年の子が生まれるんでしょうねぇ。
男子でも女子でも健やかな赤ちゃんが生まれるといいですね

台湾事情:台湾のお弁当は?

2012-04-22 | 台湾事情
最近、急にお弁当を作り始めて、けっこうはまっているyoyoです。
お弁当を日常的にしょっちゅう作るのなんて高校生のとき以来かも?最初は慣れなかったけど、だんだん勘を取り戻してきましたよ

台湾のお弁当は日本の影響を受けている

台湾ではお弁当は「便当」といいますが、一昔前は「辨当」と言っていました。日本語の漢字「弁当」をそのまま使っていたんですね(繁字体なので違うように見えますが)。
台湾ではどこでもこの「便当」の字を見かけますし、お昼時には外で買って来たこの「便当」を持って歩く人をたくさん見かけます。



シンポジウムや会議などでも、お昼休みには「便当」がどさっと届いてみんなでそれを食べるというスタイルが一般的。でも中国大陸ではそうではないらしいですよ。

以前、私の指導教官がしばらく北京の大学で教えていたときに「お弁当がなくてほんとに不便だった」と言っていました。台湾みたいに外に出ればいろんなお弁当が買えるわけではなく、みんな普通に麺とか水餃子とかをお店で食べたりテイクアウトしたりして、「ご飯+おかず」のお弁当というものはあまり売ってなかったようです。
会議をする際にも近くのレストランや 会議をする際にも近くのレストランやケータリング業者が持ってくる「大皿料理」をみんなでつついて食べるというスタイル。
まぁそういえば、欧米のシンポジウムでももちろんお弁当は出ないので、そういうケータリング業者の用意するビュッフェスタイルが一般的だったなと思い当たりました

中国にはないのに台湾ではこれだけ普及している、ということはやはり日本統治時代の影響が大きいんですね~

台湾では日本のグルメ番組がしょっちゅう放映されていて、みんな本当によくそれを見ているんですよ。それで、日本で流行っている「キャラ弁」や日本の有名な駅の駅弁なんかもかなり認知度が高いです。この前は「yoyoも『愛妻弁当』を作ったりするの?」と友人に聞かれて「そんな言葉も知ってるのか」とびっくりしてしまいました。

台湾の「駅弁」にびっくり

ただ、言葉や習慣は輸入されていても、お弁当そのものは日本とはだいぶ違う感じです。
台湾でも「台湾鉄道のお弁当」(通称「台鉄便当」)はすごく有名なので、初めて買う時は私もすごく楽しみにしていました。
ふたを開けてみてびっくり。「え、これ?」みたいな。


(写真は「ニュースサイトからお借りしています)

うん、「お肉どーん」な感じですよね
なんというか、日本人として思っていた「駅弁」とのギャップがありすぎました。
でも味は美味しかったです
ただ、台湾の駅弁は日本ほど地方の料理やご当地食材にこだわっていないので、基本的に台湾中どこで買ってもこういうお弁当が出てきますよ。

台湾人は冷たいご飯を食べない

台湾人というか、中国系の人全般ですが、彼らは基本的に「温かくないもの」は食べません。医食同源とかそういう思想もありますが、とにかく中国の飲食文化においては「身体を冷やすこと」が絶対的な「悪」なんですよね。(なので、中国大陸のほうでは冷えてないビールというのはかなりポピュラーです。)
ただ、台湾は暑い時期が長いので、みんなもちろんかき氷やらアイスクリームも大好きだし、フルーツも冷やして食べます。
でも、ちゃんとした「ご飯」となると、真夏でも暑いものを食べるんですよね。

以前、手打ちそばが有名なエリアに中国からのお客さんを連れて行ったことがあるのですが(学術交流的なもので)、そのとき職人さんは張り切って挽きたてのそば粉でおそばを打って、すごくおいしいざるそばを作ってくださったんですよ。
でも、中国人のみなさんはそれが食べられなくて、結局それを温かいおつゆの中に入れて食べてしまったんですよ。
おそばを打ってくださった方はずいぶんがっかりしてらっしゃいましたが、でもしょうがないですよね
彼らにとっては本当に「食べ慣れない」もので、だから温かくないものは美味しいと感じられないんです。

じゃあ、お弁当を学校や職場に持って行ったらどうするの?と思いますが、台湾ではどこの職場や学校でもこういう「蒸し器」みたいな機械が置いてあります。



お弁当を持って来た人はこの中に入れてあっためて食べるんです。
電子レンジは日本よりも普及してないですねー。電子レンジが家にないおうちというのはけっこうあるんですよ。

私のお弁当箱は日本のお店で買ったものなので、完全に日本仕様ですが、



そうすると台湾人には必ず「こういう容器って蒸し器に入れても大丈夫なの?」と聞かれるんですよ。(100%聞かれますね
聞かれるたびに「本当に冷たいままで食べるということがないんだなぁ」と思います。
日本のお弁当ってサラダや冷たいものも入っているので、そのまま全部を温めるわけにもいかないんだけど、そういうのを説明するのもけっこう大変です。
基本的に「そんな冷たいものを食べて美味しくないだろう」的な顔をされちゃいますよ

台湾事情:「紅包」文化においての「現金」

2012-04-10 | 台湾事情
昨日ちょっとびっくりしたことがあったので、書いてみたいと思います

昨日はダーリンのお友達(30歳のお誕生日の女性)のお誕生日で、ダーリンの仲良しグループでみんなで一緒にご飯を、ということになっていました。私はけっこう直前になって聞いたので、プレゼントを用意していなかったのですが、プレゼントを準備している人もちらほらいました。
(っていうか、大人になっても数人の「女子会」とかじゃないレベルで、大勢でわいわいお祝いするっていうのも台湾らしいですね


余談ですが、ご飯がかなり美味しかった~幸せ

ここで「日本と違うなー」と思ったことが二つ。
まずは、お食事会のお会計をお誕生日を迎えた彼女が払ったこと。日本だと普通はお誕生日の人以外のみんなで割り勘とかになると思うのですが、台湾ではこんなふうに「お祝いしてもらう人」がお会計をする、ということがけっこうあります。なんか「福のおすそ分け」的なことなんでしょうかね?

二つ目にびっくりしたのが、「お誕生日おめでとう」といって「紅包」を渡した人がいたこと紅包ってポチ袋です(台湾のは必ず真っ赤な封筒なのでこういう名前)。つまり、「現金」なんですよー

私の感覚では現金のやりとりってちょっと微妙にタブーで、日本でも友達同士で「プレゼント」として「現金」ってチョイスはありえないですよね?
やっちゃうと失礼になると思います。
例えば両親から「これで自分の好きなものを買いなさい」的にもらうことはあるかもしれませんが。

でも、台湾だとありなんですよねー。
例えば、もうすぐ母の日ですが、「母の日ってどうするのー?」と友達に聞いたところ、「ケーキ買って、紅包をあげる」と言っていました。台湾では親子でも友達でも現金が「プレゼント」のチョイスの一つになってるんだなぁと実感しました。
私たちの感覚からすれば「プレゼントをあげる」と「現金をあげる」って全然違うことだと思うんですけど、こっちではそうでもないんですね。

それにしても、いつも思うのですが、私は台湾に暮らしてもう12年。それでもこんなふうに「びっくり」することがあるんですよね。
「異文化」って面白いなぁと思います

台湾人と日本人の結婚の手続き(下)

2012-02-24 | 台湾事情
なんだか思いのほか長引いてしまいましたが、やっと最終回です
今日はあっさり終わる予定です

台湾側での手続きがすべて終われば後は簡単
日本の市役所に行って届けを出しましょう。
このときに必要だったもの(ちなみに私の地元の市役所の「外国人と婚姻するときに必要な書類」という項目ではこんなふうに書いてありましたよ。届け出を出す前に一応提出先の市役所のサイトをチェックした方が良さそうです):

日本の婚姻届
私の戸籍謄本(提出する市役所がもともとの戸籍のある所じゃない場合)
私の身分証明
印鑑
台湾でもらった「結婚証明書」
台湾の戸口名簿(日本人配偶者の名前が記入されているもの)
台湾人配偶者のパスポート(コピーも持って行く)

ちなみに台湾の結婚証明書ってこんなのです

ここで大事なのは台湾側の公文書(結婚証明書と戸口名簿)は日本語の訳文が必要なこと。
日本の役所の場合は、訳文に「翻訳者の名前、住所、捺印」が必要になります。台湾よりもしっかりチェックされるので自信がない人は誰かに頼んだ方が良いかも、です。

外国人との婚姻を日本の市役所に届けると、性別に関わらず日本人配偶者を筆頭者とした新たな戸籍が作成されます。そして、日本の戸籍法では外国人は戸籍の本欄には記されないため、私のダーリンの名前は私の欄に「夫」として記されるだけになります
そして、外国人と結婚した場合、自動的に夫婦別姓になるので、私は別に台湾人の名字になる必要ないんですよー名前を変えたくなかったのでうれしかった

日本の方はずいぶんあっさりと終わりましたが、こういう一連の手続きに対して思ったのは、「コピー一部を提出」とか書いてなくてもとりあえずコピーできるものは全部しといたほうがよい、ということと、どこへ行くにもパスポートを持って行った方が良い、ということでした。
これから結婚される人の手助けになると良いです~

台湾人と日本人の結婚の手続き(中):「中文姓名」について

2012-02-20 | 台湾事情
さて、前回の続きです。
冒頭でいきなりなんだかラブラブな写真が出ましたが、これは以前にも触れたことのある「婚紗」というやつです。私はこういうテイストはちょっと無理なので(台湾ではこういうのがデフォルトです)撮りませんでした。写真は台北の著名な「婚紗店」のサイトからお借りしています

前回、「中文姓名」(中国語の名前)についてちらりと触れましたが、これ、私にとっては大問題でした

「結婚登記」(台湾では「入籍」とはいいません)する前に、書類に不備があってはいけない、と思い、 最寄りの戸政事務所にちょっと聞きに行ってみました。一応ネットでざっと調べていたことと、大差ないことを言われましたが、問題は最後にさらっと言われた「外国人の配偶者の方は『中文姓名』をつけてくださいね」に唖然。

台湾ではすべての名前が当然漢字なわけで、台湾に住む外国人は等しく「漢字だけ」の名前をつけることを求められます。そうしないとコンピュータに入力できないわけですよね。まぁそれは意味がわかる。でもこの場合、もともと漢字で名前がついている日本人は一般的にはそのまま自分の名前が使えます。もちろん、日本の名前がひらがなやカタカナの人は強制的に漢字にさせられますが(宮沢りえちゃんもこちらのメディアの報道では「宮澤理恵」になっています。あ、あと「辻」とか和字の人も変えなきゃダメでしょうね)。

そんなわけで、私も居留証やらビザやらクレジットカードやら、といろいろな手続きをしてきましたが、日本の名前そのままを「中文姓名」として使って来て全く問題はありませんでした。ということは、役所の登録的にまったく問題ないということです。
ではなぜ新たな「中文姓名」が必要なのか?
この問いには役所の人は「法律だから」としか答えてくれませんでした

なんというか、「名前を変えなければいけない」ことが私にはひどく不満で、「役所の人が法律を間違えているんじゃないか」とか「結婚と帰化を取り違えているんじゃないか」とかいろいろ考え、とりあえず家に帰って法令を調べてみることに。
すると、本当にあったんですよ、その条項が。しかも第一条でした。


「姓名条例」の第1条第3項にはこう書いてあります:

「中華民国の国民と結婚する外国人や無国籍者が結婚する場合、配偶者とそこで生まれた子女の中文姓氏は我が国の国民の使用する姓名の習慣に合わせなければならない;外国人や無国籍者が我が国の国籍に帰化を申請する場合、その中文姓氏も同様である」

ここで気になる点は二点。
役所では「中文姓名」と言われたけれど(実際役所のサイトにもそう書いてありました)、法令上では「中文姓氏」となっていること;なぜか「台湾人と結婚する」手続きと「台湾に帰化する」手続きが同じように書かれていること。
これが不思議だったので調べてみると、「ところで、なんでこんな中文姓名を強制する規定があるのかと推測すると、むかしの中華民国の国籍法は、中国人の夫と結婚した外国人妻(とその連れ子)は、中国籍を取得するとの規定があったので、その名残ではないかと思う。」と書いてあるブログ記事を見つけました(「ちんぐゎら日誌」のエントリ参照)。どうやらブログの管理者は法律関係の方のようでしたし、かなり納得できる理由だったので、「なるほど」と思いました。

その後、調べた結果、ここでいう「中文姓氏」とは以下の通り;

1. 普段台湾に長期滞在するために使う「中文姓名」と結婚に必要な「中文姓氏」とはまったく別物である。(「田中」さんは居留証の段階では問題ないが、結婚となるとNG)
2. 「中文姓氏」という字のごとく、要は「台湾式の名字をつけろ」ということで、名前部分はどうでもよい。
3. 名字として選べる漢字については上述の「姓名条例」の第2条に記されているが、結局はいわゆる「百大姓」と言われるような台湾でポピュラーな名字であればだいたい何でも大丈夫。よく「台湾人の配偶者の名字にしなければならない」と勘違いしている人がいるけれど、それは「どの名字にすればいいかわからない」人がよく選ぶ選択肢というだけです。

私の場合、名字の二つの漢字のうち最初の方が、運良く「中文姓氏にしてもOK」だったので(これは役所の人に言えばそれがokかどうか調べてくれます)、それを中文姓名にして、残りの三つの漢字が名前部分ということになりました。つまり、もともとが「木村 花子」だった場合、「木 村花子」となり、後ろの三文字が名前となるわけです。台湾では普通名字と名前の間は空けずに書く習慣なので、全然「名前が変わった」感じはしませんね。

もし運悪く元々の名字の漢字が「中文姓氏」にできない場合、なんでもいいので適当な名字をつけ、本来の名前全部が「名前部分」となります。「李 木村花子」みたいな感じで。

最終的にこれで落ち着いたわけですが、私は台湾で仕事もしているし、台湾のクレジットカードも持っています。そういうのはどうなるの?と思って役所の人に聞いてみると「いや、別に関係ないです」と言われました
つまり、ここでつけた新たな「中文姓氏」は本当に配偶者の戸籍謄本(「戸口名簿」)に「妻 中文姓名○○」と書かれるためだけのもので、それ以外の日常生活にはまったく影響ないようです。
じゃあ、なんでそんなことしないといけないのとますます思いましたが、これはやはり昔の「外国人配偶者は台湾に帰化しなければいけなかった」時代の遺物なんでしょうねぇ

その後、昨年末にこの問題がニュースに取り上げられていました(ニュースサイトはこちら(中文))。近日中にこの法令は変わるかもしれません。期待です

台湾人と日本人の結婚の手続き(上)

2012-02-17 | 台湾事情
結婚してからすでに半年近くになろうとしていますが、結婚する前はとにかく「国際結婚の入籍手続きってどうなってるの??」と調べてばかりいました。同じようなケース(台湾男&日本女)の人のブログ等もとても役に立ったので、備忘録として(もう一度こういう経験をすることはないと思いますが)書いておきたいと思います

台湾在住の日本人のよりどころと言えば「財団法人 交流協会」。ここに書いてある日本人と台湾人の結婚手続きについてが一番分かりやすく、また信頼性も高いです。台湾の役所では(特に田舎の方では)わからなかったり、あるいは適当なことを言われたりすることもあるので、自分でしっかり調べていったほうが絶対安全です。わからないことがあったら台湾の役所ではなく、交流協会に聞きましょう。電話でも丁寧に教えてくれますよ


さて、実際の手続きですが、用意する書類と流れは以下の通り。これはあくまでも私のケース(日本女&台湾男)です。違うケースの人は自分で確認してくださいね。

基本のコンセプトとしては、
日本と台湾両方の役所で手続きをしないといけない。
日本と台湾どちらから先に手続きしても大丈夫。
最初に手続きをするほうの手間がかなりかかるので、基本的に「今自分が住んでいる国で手続き」→「その国でとれた『結婚証明』を持ってもう一方の国に行って手続き」がベストだと思います。


私の場合は今台北に住んでいるので、台湾で先に結婚の手続きを済ませ、それから日本の実家に帰って市役所に行きました。
ただ、台湾で先に手続きをするにしても、日本の自分の戸籍謄本というのは必要になります。これは事前にとっておくか、あるいは実家の方の誰かに頼んで取ってもらって送ってもらうことになります。戸籍謄本は「三ヶ月以内のもの」と決まっているので、期限切れに注意です

まず最初にするべきことは、上記の手続き1の「婚姻要件具備証明」を取ること。これは通称「独身証明」で、簡単に言えば「結婚できる状態である(独身である、日本で結婚できる年齢に達している)」ことの証明です。戸籍謄本とパスポートを持って行けば、交流協会で即日発行してもらえます

日本ではあまりない習慣ですが、台湾ではとにかく「外国の機関が発行した公文書」すべてに関して「認証を受ける」という手続きを踏まないといけません。つまり「これは本当に当該機関が発行した正式な文書である」という証明です。交流協会が発行してくれた「婚姻要件具備証明」もこれにあたり、外交部領事事務局(http://www.boca.gov.tw/mp.asp?mp=)に行って認証してもらいます。これには二日ほどかかりますよ~

日本の戸籍謄本の中国語訳を作ります。別に誰が作っても良いものなので、自分で作れる人は作りましょう。あと、印象としては台湾の役所はそんなに詳しく見ないので(「独身証明」があるから) 「正式な法律用語じゃないといけない」とかそんなこともないと思います。私も自分で普通にちゃちゃっと作って大丈夫でしたよ

台湾の「戸政事務所」に行って、結婚相手の「戸口名簿」を取り、「結婚書約」の用紙をもらってきます。日本の婚姻届と同様、二人の証人のサインが必要です。別に誰でもいいけど、普通は身内ですよね。私の場合はダーリンのご両親にお願いしました。

パスポート(居留証がある人は居留証も)、戸籍謄本とその中文訳、認証をもらった「独身証明」、結婚相手の戸口名簿と結婚書約を持って、台湾の戸政事務所に行きましょう。ちなみに私たちの登録した「台北市中正区戸政事務所」では婚姻届を出すにあたって必要なものは以下のように書いてあります→サイト

実はここで「中国語の名前をつけろ」と言われることになるのですが
長くなるので、この話はまた次便で~

私が台湾でよく使う優秀iPhoneアプリ♪

2012-01-28 | 台湾事情
今年になって「毎週ブログup」という目標を掲げたのもつかの間、さっそく1月の三週目にしてお休みしてしまいました。あぁ・・・でも旧正月前は本当に忙しかったのです。この埋め合わせに今月中にもう一つエントリをupできるようにがんばります

さて、ひところ、ブロガーさんたちの間で「私が『必ず』毎日使っているiPhoneアプリ」というお題で書くエントリが流行っていましたねぇ。私の尊敬する@ttachiこと立花武岳志さんもぐっとくるエントリを書かれていました私もブロガーの端くれとしてすごく書きたい気持ちもあったし、実際書きたいこともけっこうあったのですが、なんだかばたばたしているうちにすっかり乗り遅れてしまいました

でも!まったく書かないのも悔しいので、「私が台湾でよく使う優秀iPhoneアプリ」を紹介したいと思います

今回ご紹介するのは二つのアプリ。「台湾特有のアプリ」というのも意外に増えて来ていて(iPhoneのApp Storeで「Taiwan」で検索するとずらずらと出てきますよ)、私が使ったことあるアプリもこれだけではないのですが、この二つのアプリは「毎日」とは言わないでもかなりの頻度で使っているアプリです

一つ目は「PAPAGO! Taiwan M9」。私はほぼ毎日車に乗っているのですが、車に乗っている間、特に初めて行く場所で誰かと待ち合わせするような場合には必ず使っています。

PAPAGO! Taiwan M9 App
カテゴリ: ナビゲーション
価格: ¥1,300


このアプリの素晴らしいところは、的確な指示と道の名前が細かくアナウンスされるのでiPhoneの画面を見る必要がほとんどないところ。でも交差点が複雑で「右折ってどっちのこと??」というような時もちらっと画面を見れば一目瞭然。特に高速道路などで便利ですねぇ。




あと、私が気に入っているポイントとして、最初は微妙な感じだったアプリがアップデートによって劇的に進化しているところでしょうか。残念ながら日本のカーナビのように渋滞状況などは出ませんが、それもそのうちアップデートで出るようになるのでは、と期待しています
ただ、当たり前ですが中国語がかなり聞き取れないと意味がないアプリではあります。

二つ目は台湾に近年開通した新幹線「高鉄」のチケットを取るアプリ。台湾では電車や新幹線、また観劇などのチケットなどがセブンイレブンに置いてある端末で入手できるようになりつつあり、それはそれで便利なのですが、このiPhoneアプリを使うとチケットレスで高鉄に乗れます。

台灣高鐵 T Express 手機快速訂票通關服務 App
カテゴリ: 旅行
価格: 無料


こちらはかなり簡単なインターフェイスでほとんどタップして選ぶだけなので、中国語がほとんどわからなくても自分の行き先の地名さえ分かっていればだいたい使えるような気がします。
行き先と出発時間、片道か往復か、人数、などと日本の電車の切符と同じ要領で選んで行けばチケットが買えます。


最後に予約内容を確認したら発車時刻の30分前までに「付款」と書かれたところから支払いの手続きをしましょう。支払いはiTunes Storeで登録してあるカードからの引き落としになります。支払いが終わるとチケットの画面が出るのですが、これがめっちゃリアルでびっくり!


チケットが画面に出るのと同時にQRコードも出るので、それを表示した状態で改札に行き、改札口のQRコード読み取り口にiPhoneをタップすればゲートが開きますよ!とっても便利です~


なんだか両方とも交通関係のアプリになってしまいましたが、台湾のお天気やグルメ関係のアプリもたくさんあります。
グルメ関係のアプリも今度紹介したいですね~

台湾では日本の免許証で運転できるんですよ♪

2012-01-13 | 台湾事情
今回、お正月に実家に帰省した際、免許証の更新をしました。実は私の誕生日は3月なので、もちろんまだ「更新のお知らせ」のような葉書も来ていません。でも「本来更新すべき期間に更新できない理由がある人は『事前更新』ができる」ということになっています。
私のように普段外国に住んでいる人はもちろんですが、例えばちょうど更新時期に旅行に行くとか入院するとか、妊娠中で出産の期間に当たるとか、事前に「更新が難しい」ことが分かっている人は知っていると便利かもしれません
詳細はこのページに書いてあります
ただ、この方法をとると、「更新した日から誕生日(本来の更新の日)までを一年と数える」ことになるので、普通に更新するよりも免許証の有効期間が短くなってしまうことに注意です。

なぜいろいろ苦労しながら運転免許証を更新しているかというと、もちろん日本の免許証が失効してしまうとかなり面倒なことになるということもありますが、もっと大事な理由は今現在、私が台湾で毎日のように車を運転しているからです
外国で運転というと「国際免許証じゃないの?」と思われる人が多いと思いますが、国際免許証というものは、自国の免許証があって初めてその内容に応じた運転資格を外国でも認める、というものです。つまり、日本の免許証が失効になれば、自動的にそれを基にしている国際免許証も失効します。
しかし「国際免許証」とは実は海外のどの国でも使えるものではなく、「ジュネーブ条約加盟国」でしか使えません(とはいっても、だいたいの国では加入しているのですが)。
そのため、例えば台湾のようにジュネーブ条約に加入してない国では国際免許証は法律的にはただの紙切れです
国際免許証取得の詳しい手続きとジュネーブ条約加入国についてはこちらを参照してください。

なんか前置きが長くなりましたが、要するに言いたかったのは、台湾では日本の免許証で運転が出来る、ということなのです。

台湾では2008年から日本人が台湾の運転免許の試験を受けて免許証を取得しなくても、台湾内で運転できるような制度を作っています。

短期滞在の場合は、台湾入国後一年以内に限り、「日本の免許証+ 中国語翻訳文」で台湾で運転することができます。もちろんこれでレンタカーも借りられますよ。ただ、注意しないといけないのは、この「中国語翻訳文」は自分で書けるわけではない、ということ。自分で書いた翻訳文は認められません

ちなみにこんなのがもらえます。


日本国内では、JAFに作成してもらうことができます。詳細はこちら
台湾では、いわば大使館のようなところである「交流協会」がその窓口になっています。JAFにしろ交流協会にしろ、「即日交付」となっているので、日本で自分の家の近くにJAFの「国際業務取り扱い窓口」がない場合は、台北の交流協会で翻訳文を作った方が早いかもしれませんね。パスポートと免許証を持って行けば一時間で作ってもらえますよ
ちなみに費用は800元でした(今は円高なので2,000円強くらいですかねー)。

台北だけならともかくもし東海岸などにも足を伸ばす余裕があるなら、やっぱり車があったほうが便利だと思います
日本人にとって台北の交通は恐ろしいと思いますが、田舎の方はそんなに怖くないかも

ちなみに、長期滞在者は無免許で台湾の免許証に切り替えることができるので、自分の家の近くの「監理処」などに聞いてみましょう♪