今年見た中で一番気に入っている映画です。しかし、この邦題・・・私としては微妙なセンス 原題の”It’s complicated”をうまく生かした中文タイトルの『愛找麻煩』(恋愛は面倒なことばかり引き起こす、みたいな)のほうがいい感じです。
あらすじは以下の通り。
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街でも人気のベーカリーを経営しているジェーンは、10年前にバツイチになってしまったものの、その後は事業も成功、3人の子供たちも素直に育って手を離れ、一見なんの不満もないように見える。元夫のジェイクは当時浮気相手だった若い女性と再婚しているが、ジェーンとは今でも一応友達付き合い。ところが、息子の卒業式をきっかけにジェイクとうっかり一夜を共にしてしまった。家のリフォームを頼んでいる建築士のアダムにも心惹かれるが、ジェイクの猛烈なアプローチもなかなか拒めないジェーン。これは不倫なの?それとも自分の男を取り戻しただけ?そもそもジェイクと本当に付き合いたいの?と心揺れるジェーンが出した結論とは・・・。
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いやー、とにかくめっちゃくちゃ面白いです
実は私飛行機の中で一度見たんですが(どこへ行く途中で見たかは忘れました)、終わらないうちに飛行機が目的地に着いてしまって半分しか見れなかったんですよ。でもそこまでがものすごく面白かったので「続きが見たい~~」とじりじり公開を待ち、台湾で公開されるや否や映画館に行って見たのが五月。そして最近DVDが出たので、また借りて来て家でも見ちゃった。いったいどんだけ好きなんだ、ってくらい好きです
主要な三人、メリル・ストリープ、アッレク・ボールドウィン、スティーブ・マーティン、と一番若いボールドウィンでも52歳。メリル・ストリープはなんと60歳!という熟年(を通り越して高齢!?)カップルです。でも!メリル・ストリープがめっちゃ魅力的なんですよ~。身体の線だってそりゃ若い子に比べたら全然くずれているんだけど、それでもなんというかまだ「女」なんですよね、バリバリに。下賎な言い方をさせてもらえば、「私が男でもやれるな」と思うくらい魅力的でした(爆)
実は、私ボールドウィンはあまり好きじゃなかったんですが、「何おまえ都合のいいことばっか言ってんだYO!」という男を演じていながら、なぜかガキ大将みたいなわがままぶりが可愛くて憎めないんですよねー。スティーブ・マーティンはさすがな感じでコミカルな部分とシリアスな部分をうまく演じ分けていました。
客観的に見て、どう考えてもスティーブ・マーティン演じるアダムのほうが誠実そうでいい人なのに、女としてしゃにむにアプローチしてくるジェイクを拒めない気持ちがよくわかりますこの映画、よく「大人のラブストーリー」というふうに紹介されているような気がします。 まぁ出演者たちの年齢から見てもしょうがないですけど、でも私はむしろどんな年齢/性別の人が見ても、「あーわかるわかる」と思うところがある普遍的な恋愛映画だと思いました。
この監督の前作『ホリディ』は私はあまりピンと来なかったんですけど、今回はメリル・ストリープの魅力もあって大成功な作品だったと思います。あと、作品中、おいしそうな料理やパンがたくさん出てくるので、映画を見終わったらおいしいご飯とワインが飲みたくなりますよ~最近メリル・ストリープはそういう作品が続いていますね。