(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

『クアランティン』(2008)

2009-04-22 | 小説・映画・音楽
このブログでは言ったことがないかもしれませんが、私実はものすごくホラー映画が大好きです。久しぶりに「かなり怖かった!」と思った映画を見たので、ご紹介♪

今日紹介するのは、『Quarantine』。スペイン映画の『Rec』のハリウッドリメイクです(なので、日本では『レック/ザ・クアランティン』という妙なタイトルになっているようですね)。

ホラー映画サイトを見ると(私、日参してます。笑)、どうやらこの映画はスペイン版のまるっきりコピペ映画のようなので、本当に怖いのが見たい方はむしろスペインのオリジナルを見た方がいいかもしれません。私はなにも知らずにこのハリウッド版を見てしまい、しかもこの映画の性質上、二回目は見ても怖くないのでもうスペイン版は見れないです。ものすごく残念

さて、この映画、ジャンルとしてはゾンビものです。
私は実はゾンビものはそんなに大好きではないんですが、この映画、他のゾンビものとは一線を画していましたね~。
消防局の取材に来ていたテレビ局のレポーターとカメラマン、彼らは消防隊員とともに事故現場を取材しに。通報のあったアパートについてみると、住人も「上の階に住んでいるおばあさんの悲鳴が聞こえた」というばかりで、いったいどういう状況なのか誰もわからない。警官、消防隊員とともにレポーターがおばあさんの部屋に行ってみると、なんだか血まみれでおかしい感じのおばあさんが急に警官に噛み付き始める!ここで大騒ぎになるわけですが、外に出ようとすると、なぜか外から入り口が封鎖されてしまい、「アパートの住人は外へ出ないように!」と言われる。
こうしてアパートの中に、住人と警官、消防隊員、レポーターが閉じ込められてしまう・・・というものです。

映像は最初から最後までテレビ局のカメラマンが持っている手持ちカメラ一台。その狭いアングルであらぬ方向からゾンビが襲いかかり、みんながパニックになっていく様子が映し出されるのでものすごく臨場感があります。
このハンディカメラ一台、というのは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』でも使われていましたが、あれよりもはるかに出来のいい画面になってます

それに、いったいどうしてゾンビになっちゃったのか、そしてどうしてアパートに閉じ込められちゃったのか、がなかなかわからない。この「わからない」というのが、ホラー映画ではすごく大事なんですよねぇ。なんだかアメリカのホラーって合理的と言うか、ちゃんとした「理由」があって、それを解決すればOKという感じ?例えば、誰かの霊が悪さをしていても、その霊の言いたいことをちゃんと聞いてあげれば解決、みたいな(『○○・センス』とか)。ホラーでは、やっぱ「どうしてこうなっちゃってるのかわからない」かつ「解決方法も見つからない」のが怖いところなんじゃないかなーと私は思います。

そういう意味で、この『クアランティン』は私のストライクゾーンばっちり!しかし、後味もかなり悪い映画なので、見たい人はお気をつけて(笑)

オリジナルのスペイン版の予告です↓


かわいい☆ぶさいく顔選手権

2009-04-18 | 
お知らせです~

cnabkamさんの『ネコは「ぱるぷんて」をとなえた!』というブログでは毎年「かわいい☆ぶさいく顔選手権」が行われています。自分の飼っている猫ちゃんは飼い主にとっては世界一可愛いと思いますが、それでもたまーにすっごくぶさいくに撮れちゃった写真とかありますよね~そういうぶさいくなんだけど可愛い猫ちゃんたちの写真の選手権なのです!今回すでに7回目なのですよ。

とっても「ぶさかわ」なので、ぜひみなさん見てみて!投票は5月10日までだそうです。(今回のエントリーには猫ちゃんだけではなくて、わんこや魚、亀もいます
投票はこちらへ→☆☆

あぁ、私もいつかベルちゃんのぶさかわ写真でエントリーしてみたいものです

寧夏夜市

2009-04-17 | 台湾事情
今日は役に立つかもしれないグルメ情報です。
台湾といえばグルメ!なのに今まであんまり台湾らしいグルメ情報を書いてなかったかも、とちょっと反省

「台湾料理ってどんなの?」ってよく聞かれるのですが、一言でいうのはちょっと難しい。なぜかというと台湾が移民社会だからです。厳密に本当に「台湾にしかない」台湾らしいもの、といえばそれは先住民の人たちの料理になりますが、それは台湾においてポピュラーに食べられているものとは言えません(先住民は人口約2%しかいませんからね)。普段こちらの人たちが普通に食べてて、普通に台湾料理と思っているものの多くは中国大陸のどこかから移民とともに来てこっちに根付き、台湾っぽくアレンジされたものが多いです。

「台湾料理」は、思いっきりローカルなもので、なんというかガイドブックに載っているような「台湾料理レストラン」は実はほとんど外国人(っていうか日本人)向けのお店で、そこにはあまり台湾人は行きません。では台湾人はどこで「台湾料理」を食べているか、というとそれは屋台です。
台湾料理というと、それは「小吃」(シャオツー)につきますねぇ。これは、気取った高級な料理と対極にある言葉で、いわば道ばたの小汚い小さなお店や屋台にふらっと座って食べるような簡単なご飯です。
そして、その小吃の集大成といえるものが「夜市」(イェスー)になります。

こちらの夜市はそのほとんどが常設で、毎日夕方から夜中の12時、1時くらいまでにぎわっています。日本の夜市のようにゲームやおもちゃ売るお店もないわけではありませんが、こちらの夜市はむしろ「がっつり晩ご飯を食べる」ところです。

今日は私が大好きで、最近食べに行った「寧夏夜市」をご紹介~

台北の夜市といえば、「士林」、「饒河」と「通化街」の夜市がおそらく三大夜市としてもっとも有名だと思いますが、これらとこの寧夏(ニンシャー)夜市とはかなりおもむきが違った感じです。

前者は規模もかなり大きく、全部を見て回るには1時間以上かかるようなサイズですし、洋服やアクセサリーなど食べ物以外も多く、ショッピングに来る若い人もたくさんいます。それに「観光夜市」として有名なので、地元民と同じくらい観光客が多いですねー。対照的に、寧夏夜市は観光客はほとんどいません。洋服もアクセサリーもほとんど売ってないし、本当に地元の人がご飯を食べに来る地味な夜市なんです。
でも、だからこそおいしいものがある(^^)

ここでの私の一押しベスト3はこれです。

まずは「蚵仔煎」(オアチェン)。カキの卵焼きのようなものです。台湾は島国なのでシーフード料理がおいしい!オアチェンもどこにでもありますが、私は台北でここのが一番大好きです。あ、ここにはオアチェンのお店が3軒くらい並んでますが、一番左の一番値段が高い店ですよ(笑)カキが新鮮で卵がふわふわでおいしい~

次は、「炒米粉」(ツァオミーフン)。


ビーフン屋さんです。ここはビーフンも激うまですが、一緒に売っている「魷魚羹」(ヨーユーゲン、イカのすり身入りあんかけスープ)もめちゃめちゃおいしい~

最後に、この辺の人ならみんな行列したことがある「豆花」(ドーファ)屋さん。

お豆腐で作ったスイーツのお店です。口当たりの滑らかなお豆腐っぽい豆花(大豆っぽいほんのりした甘さだけど、味はあまりない)にいろんな甘い具を選んでいれて食べるのが台湾スタイル。台湾ではかき氷もこのスタイルでいろんな具を入れてくれます。

他にも「潤餅」(ルンピン)という薄いクレープの皮みたいな生地で野菜を包んだものなどおいしいものがたくさんありますよ。
いろいろ食べてのどが渇いたら、フレッシュジュースも売っています。

これは、スイカジュースとヤシの実ジュースを売っているところ。
夜市は全体的に裸電球な感じがなんともノスタルジックです(笑)

台湾料理に限らず中華料理はどれも量がけっこう多くて日本人にはきついことが多いと思うのですが、夜市ではみんないろんな屋台をいっぱいはしごするので、一皿をお友達とシェアしながら何軒も食べ歩きできます。台湾に来たら絶対夜市!ですよ

いつか皆「おくられびと」となるために

2009-04-15 | 小説・映画・音楽
久しぶりにとても良い映画を見ました。
日本ではたぶんもう今更な感じの『おくりびと』です。

こちらでは2月末から上映されていましたが、3月中は帰省していたりして忙しく、おとといようやく見ることができました。「まだやってるかな?」と思いましたが、意外にも公開から一ヶ月以上経つにも関わらず、まだまだ多くの映画館でかなりの回数上映されています。このことからだけでも、台湾でもずいぶん人気があるんだなーとわかりますねぇ

さて、見終わった感想ですが、すごかった!久しぶりにこんなに感動する映画を見ました。終わってみると2時間以上ある映画だったのですが、長さとか「中だるみ」みたいなことは一切感じませんでした。後半かなり泣けて、ちょっと恥ずかしいくらい涙が出てしまいました

ストーリーについては、いろんなところで飽きるほど言われているので、ここではあえて紹介しませんが、「納棺師」という特殊な仕事を取り上げ、かつそのきわめて日本的な儀礼の世界を中心としているにもかかわらず、この映画がこんなにも多くの国で好意的に受け入れられていることに驚きました。

「死」はすべての人間が必ず経験する普遍のテーマではありますが、その死生観は民族・宗教によってかなり差があるものです。でも、それを敢えて「人はすべておくりびとであり、おくられびとになる」という根源的な問題にフォーカスすることによって、おそらく誰でもどんな背景の人でも共感できる内容にしあげたところに脚本・監督の力量を感じます。私は原作小説は未読ですが、より深い死生観を哲学的に語るものであるようなので、もっと原作に忠実に作っていればこれほど世界中の人に共感されるのは難しかったかも、と思いました。

この映画は扱っているテーマは重くても、ユーモアがたくさん散りばめられており、そのくすくすっと笑えるところとほろりとくるところのギャップが素晴らしいのですが、もうひとつ見所が。私、この映画を見た後(10時半からの回を見たので、もう夜中の1時でしたが)、速攻で夜食を食べに行きましたよ。中で食べられているご飯のおいしそうなこと!あのふぐの白子~~~クリスマスのチキンでさえもめちゃくちゃおいしそうで、よだれが出そうでした。今回NKエージェンシーの社長を演じた山崎努主演の名作『タンポポ』を思い出しましたねぇ。

それから、チェロを中心とした音楽も素晴らしかったですね。ものすごく久しぶりにサントラCDを買ってしまいました。CDに入っていた解説によると、劇中曲をソロで奏でたのは古川展生というチェリストの方だそうです。(古川さんのオフィシャルサイトはこちら)後はNHK交響楽団や東京都交響楽団の方たちが集まったそうです。もともとチェロの音色は大好きなので、古川さんのCDも買ってみようかしら、と思っています。
そういえば、劇中でチェロのお値段が出てきましたが、いやピンキリなんでしょうけど、それでもものすごいお値段するんですねーーーーー。びっくりしました

台湾産雑穀米の炊きあがり

2009-04-11 | 台湾事情
前回、台湾の「五穀米」を買ったら「十一穀米」だった、という話はしましたが、いよいよ今日炊いてみました~。とりあえず、普通の白米と雑穀米を1:1の割合で。雑穀米の袋には、「雑穀米1カップに対して1.8カップのお水で」と書いてあったので、普通のお米よりもやや多めのお水で炊きました。

炊きあがりは写真の通り、なんだかいろんな色になってます
とりあえず今日は味見と言うことで、塩味だけのおにぎりにして食べてみましたが・・・意外とおいしかったです
日本の雑穀米の方が、モチ系(モチアワとかモチヒエとか)を意識的にもっとたっぷり入れているのでもうちょっとモチモチしているような気がしますが、台湾の雑穀米にもたぶん同様の工夫がされていると思いました。

雑穀米をおいしく食べるレシピもネット上にたくさん出ているので、これから工夫しておいしい雑穀米ライフを送りたいと思います~

流行りの「五穀米」?

2009-04-10 | 台湾事情
実は少し前から気になっていたのですが、日本ではけっこう雑穀ごはんがブームですよね?日本の友達でも食べてる人がちらほらいたりして、聞いてみると「おいしいよ♪」というので、私もいよいよチャレンジしてみようかと。美味しくて健康にも良くてダイエットにもいいらしいなんてすばらしい食材じゃないですか~

それで、今朝さっそく近くのスーパーに行ってみました。今回のお目当ては「五穀米」。十六穀米とかもありますが、初心者の私は五穀米からだんだん慣れて行こう、と思ったわけです。この時点で、台湾でも確か売ってるのを見かけたことがあるし、食べてる友達もいたから、こっちでもわりとブームになってるのかも♪、と思っていました。

さて、スーパーについてみると、おや意外に少ない・・・。
「五穀米」と「十穀米」と書いた1.5kg入りの袋が各一種類ずつしかありませんでした。ほとんど選ぶ余地なく、なにも考えずにそのまま五穀米のほうを購入。ちなみにお値段は179元(500円くらいかな)でした。安いですね~。


家に帰ってみて、袋に書いてある「おいしい炊き方」などを読もうと思ってよくよく見てみると・・・、あら?表の「五穀米」の横に「11種天然全穀類」と書いてあります。
11種類??「五種類の穀物をブレンド」してるから「五穀米」なのでは??

・・・どうやら違ったようです(^^;
どうも私がこちらのスーパーで見た「五穀米」「十穀米」は単なる名称で、「定義」ではなく、結局全部「雑穀米」ということのようです(笑)次回からは何が入っているのかをもっとよく見てから買わねば

で、11種類もいったいなにがはいってるのかと言えば、裏の成分表によると「玄米、キビ、ソバ、大麦、小麦、白米、 オーツ麦、はと麦、アワ、オニバス(私も初めて聞きましたがハスの一種のようです)、黒米」と書いてあります。なんか日本のとずいぶん違うような?日本でも雑穀米をしょっちゅう食べたわけじゃありませんが、ソバとか入ってましたっけ?

とにかく、同じ「五穀米」と書いてあっても、いろいろと日本と違うなー!とちょっと久々にカルチャーショックを体験してしまいました(笑)
次回はこれを炊いてみたらどうなるか、をレポートします

猫の好きな植物

2009-04-07 | 
4月になり、すっかり春らしく・・・と思いきや、なぜかこちらはやや冬に逆戻り中です。今日なんかしとしと雨が降って寒いです。ストーブ使ってます(^^;

さて、先月2週間ほど一時帰省した際に私の植物たちがほとんど枯れてしまったので、先週末急に思い立って「建国花市」に行って来ました。
「建国花市」というのは、台北で毎週土日に開かれる植木市です。一応、台北市政府がやってるのかなー、たぶん。ホームページはこちら(中文)

冒頭の写真は、今回買った花束。お花2、3本がまとまっているミニ花束が3束で100元でした。安い~~
私はミニバラが好きなので買ったのですが、実はうちのベルちゃんも大好きです。葉っぱを噛むのが
どうやら、彼女にとってバラの葉っぱは、吐き気を促すお気に入りの植物のようで、家にあると必ず噛み噛みします。そして「うげっ、うげっ」といって吐きます。みなさんのおうちの猫ちゃんもバラの葉っぱ好きですか?

ところで、このミニバラの横にある可愛いお花(?)はなんなんでしょう?
形状はイチゴみたいですが、味(?)は固くてつやつやしています。
これがなんの植物なのか分かる人がいたら教えてください。

ミニバラも買いましたが、今回メインで探していたのは、ミント、バジル、ローズマリー、シソ(日本のものと若干品種が違うようですがないよりはまし)などなど。一応花を愛でる心もありますが、でも基本的には私は「食べれるもの」を育てるのが好きです



この立派なバジルは、今夜のサラダに、そしてパスタにもしよう、とわくわく



そしてミントちゃんは、夏までにどんどん増やして、おいしいミントジュレップを作るのです。うーん、夏が待ち遠しい~