RINOのお姉さんのこと

引き続き秋晴れです秋の花粉症に悩まされているだんなさんは可愛そうですが、この季節は一番過ごしやすくて好きだな～
昨日のテレビ番組で、動物病院の２４時間というようなドキュメンタリーをやっていたのですが、またまた涙してしまいました
うちにもRINOのお姉さんになる飼い猫の「優」がいます。
６年前ほどにすんでいただんなさんの社宅にある日、やせた可愛い若猫が現れました。人間の姿を見つけると追ってきて、ゴロゴロ可愛いな～と思っていましたが、社宅はペット厳禁。隠れて猫にえさをあげてみたけれど、食べない。だけど、スリスリゴロゴロ。
ちょうど夏休みだったので、だんなさんと山形に旅行に行って、３日ぐらいして帰ってきたところ、家のドアの前にやせ細って元気がなくなってしまったその若猫が横たわっていました・・えさや水をあげようとすると、嫌がって植え込みの蔭に隠れてしまうのですが、ドアを閉めるとドアの前に出てきて横たわるということが、数日続きました。ほんとうに息も絶え絶え、ガリガリで、汚くなってしまって、見るに絶えない状態でした。耐え切れなくなって、２４時間見てくれる動物病院に連れて行きました。絶対死ぬだろうという状況だったので、「どうせ死なせるのなら、病院に連れて行って死なせたほうが、自分が良心の呵責にさいなまれなくて済む」という思いが強かったからです。
動物病院の先生も猫エイズの可能性が高そうだから、それだったら安楽死させましょう・・・と言っていて、とにかく何が原因か調べましょうということになりました。次の日見舞いに行ったところ「栄養失調で歯が何本か抜けちゃってました」ということで、牙が１本無くなってました。歯の状態からすると「５歳～７歳ぐらいかと思う」という先生の言葉にびっくり。とてもそんな成猫には見えないほどガリガリに痩せていたからです。
何が原因が分からない日が数日続き、点滴で生きながらえているという状態でした。でも見舞いに行くと、つらいのにゴロゴロのどを鳴らすのです。涙もろい私は毎日見舞いに行くたびに泣いていました。
ある日先生が「お尻から出血しているので、もしかしたら、腹膜炎の可能性が」ということで開腹手術をしました。結局、赤ちゃんがお腹にいたのだけれども、お腹の中で死んでしまって、それが腐って、お腹の中が大変なことになってしまったのでしょう・・」ということが分かりました。避妊手術のようなものをして、猫の子宮を見せてもらったのですが、普通は割り箸大のものがこのときは親指ぐらいの大きさになっていました
これで大丈夫だろうということになったのですが、食べることを忘れてしまったようで、水も飲まないし、ご飯も食べないという状態でした。でも何日も入院させておくとお金もかかるだろうということで、退院させたのですが、家でも檻に入れて、無理やり口をこじ開けて、スプーンやスポイトでご飯をあげました。すごく嫌がるので、時間がかかって、大変～な日々が続きました。仕事もしているし、もう私も限界・・ってときに、病院の先生が「前にやっても効かなかったのだけど、食欲増進剤というのを飲ませてみましょうか」ということになり、やってみたところ、なぜか狂ったようにキャットフード（固形）をがつがつ食べ始め、それがきっかけで食べるという記憶が蘇ったようでした。ほっと一息やれやれ～・・と思っていましたが、社宅は猫は飼ってはいけないし、私もだんなさんも日中仕事でいないし、貰い手を捜そうかと思いました。でもこれだけ尽くして、情も移ってしまって、何より治療費が半端じゃなくかかった（１ヶ月の給料ぐらい）ので、飼えることなら飼ってみようということになりました。その頃は猫アレルギーだっただんなさんも慣れてとっても可愛がってくれていたので・・。
命を救ってもらえたのを恩と感じているのか、すごくおとなしくて穏やかな性格で壁をガリガリすることもなく、日中おりこうさんでお留守番してくれました。これにはびっくり。尻尾をひっぱっても何しても「怒る」ということがありません。
「優しい性格」ということで名前を「優」にしました。
その後はかなり順調に回復してくれていて、今では我が家に無くてはならない存在になってしまっています。だんなさんと二人の時代にはこの猫がかなり、我が家の危機（？）を救ってきました。
RINOちゃんが大泣きしていると、そばによってきてジーっと見守りをしています（RINOちゃんに見つけられると「ぐわしっ」とつかまれるので、警戒はしていますが・・）ほんとにいい「お姉さん」ぶりです。
でも命あるペットを飼い始めたら必ず「別れ」は訪れることを考えると、今からとても憂鬱です後何年生きてくれるか年齢不詳なので、分かりませんが、家族の一員として、RINOちゃんのお姉さんとして、大事にしていこうと思っています。
今日は記録の意味も込めて優との出会いを綴ってみました。（長かった・・・）