嫉妬が姫君を鬼へと変えた 妖怪「橋姫」
橋姫は本来、外敵の侵入を防ぐ橋の守り神であるが、非常に嫉妬深い性格をしているとされたため、後に妖怪としての側面を持つようになった。現在でも、橋姫というと以下の伝承を元にした妖怪のイメージが強い。
平家物語の異本である「源平盛衰記」には、(妖怪としての)橋姫はもともと人間の女性であったとする話が書かれている。それによると、とある公卿の娘が貴船神社の大明神に「妬ましい女をとり殺したいので生きながら鬼神に変えて欲しい」と七日間籠もって祈り続けたところ、明神の「姿を変えて宇治川に21日間浸かるように」というお告げが下った。
そこで彼女は髪を5つに分けて角のようにし、顔や体を赤く塗り、鉄輪を逆さに頭に被ってその先に松明を燃やした・・・(この続きはこちらから)