9月17日、防衛省は平成30年度インド太平洋方面派遣訓練部隊(護衛艦かが、いなづま、すずつき及び搭載航空機5機 )とベトナム海軍親善訪問部隊(潜水艦くろしお)が、 9月13日に南シナ海で対潜戦訓練を実施したと発表しました。
また、潜水艦くろしお(指揮官:第1練習潜水隊司令・植田康照1等海佐)は、17日から21日の5日間、ベトナム海軍への親善訪問のため、ベトナム社会主義共和国のカムラン国際港に入港し、ベトナム海軍第4海軍区司令部副司令官グエン・デイル・フン大佐、カインホア省人民委員会高官を表敬訪問し、意見交換を行ったそうです。
この件に関して、20日付の産経新聞に次のような記事が掲載されていました。
海自の潜水艦演習 南シナ海の「自由」を守れ
2018.9.20産経新聞
法の支配に基づく自由で平和な南シナ海を実現するために、日本が積極的な役割を果たし続ける意思の具現化である。
海上自衛隊が、南シナ海の公海で、潜水艦「くろしお」とヘリ空母型の「かが」など護衛艦部隊による、潜水艦戦を想定した演習を実施したと発表した。
15年以上前から行ってきたが、公表は初めてだ。安倍晋三首相は、「特定の国を念頭に置いたものではない」と語ったが、国際法に反して南シナ海支配をもくろむ中国を牽制(けんせい)した演習であるのは明らかだ。
中国外務省報道官は「域外の関係国は慎重に行動し、地域の平和と安定を損なわないよう求める」と反発した。南シナ海情勢が安定に向かっているからだという。
二重のウソをついている。平和と安定を損なっているのは中国のほうである。
南シナ海で人工島を造成し、軍事基地化を進める中国の行動は国際法に反すると、ハーグの仲裁裁判所が2016年に裁定した。それでも人工島を領土と強弁し、ミサイルなどを配備して南シナ海支配を固めようとしている。
日米など多くの国が経済上、軍事上の海上交通路(シーレーン)とする南シナ海は、インド太平洋地域の繁栄の基盤である。だからこそ多くの国が、中国の行動に懸念を示してきた。
米国は「航行の自由」作戦を展開し、中国の不当な南シナ海支配を認めない姿勢を示してきた。英国とフランス、オーストラリアは同作戦支持を表明し、海軍艦船や航空機を南シナ海へ派遣してきた。海自が沿岸国のベトナムやフィリピンに寄港したり、演習を行ったりしたのは、米英仏豪各国などと足並みをそろえる意味合いがある。
「くろしお」は演習後、ベトナムに寄港した。護衛艦部隊も東南アジア周辺海域で長期訓練を行った。中国の圧力にさらされる沿岸国など東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国に法と正義を貫くよう励ますものだ。
米中関係の悪化から中国は対日接近を図っている。その折に日本が南シナ海問題についてクギを刺した意義は大きい。
自衛隊とりわけ海自にはこれからも、外交上のメッセージを伝える重要な役割を十分に果たしてほしい。
エネルギー資源の多くを輸入に頼っている日本にとって南シナ海は重要な航路ですから、もし南シナ海の航行が脅かされる事態となった場合は、経済的な損失だけでなく日本国民の生活にも大きな打撃となることは間違いないでしょう。
そういう点からも、今回の南シナ海での対潜戦訓練の実施はとても良いことだと思います。
15年以上前から行ってきたのに今回初めて公表したのも、何だかとても意味深ですよね。
っていうか15年以上も前からやっていたのに、中国は言われるまで気付かなかったんですかねぇ
また、潜水艦くろしお(指揮官:第1練習潜水隊司令・植田康照1等海佐)は、17日から21日の5日間、ベトナム海軍への親善訪問のため、ベトナム社会主義共和国のカムラン国際港に入港し、ベトナム海軍第4海軍区司令部副司令官グエン・デイル・フン大佐、カインホア省人民委員会高官を表敬訪問し、意見交換を行ったそうです。
この件に関して、20日付の産経新聞に次のような記事が掲載されていました。
海自の潜水艦演習 南シナ海の「自由」を守れ
2018.9.20産経新聞
法の支配に基づく自由で平和な南シナ海を実現するために、日本が積極的な役割を果たし続ける意思の具現化である。
海上自衛隊が、南シナ海の公海で、潜水艦「くろしお」とヘリ空母型の「かが」など護衛艦部隊による、潜水艦戦を想定した演習を実施したと発表した。
15年以上前から行ってきたが、公表は初めてだ。安倍晋三首相は、「特定の国を念頭に置いたものではない」と語ったが、国際法に反して南シナ海支配をもくろむ中国を牽制(けんせい)した演習であるのは明らかだ。
中国外務省報道官は「域外の関係国は慎重に行動し、地域の平和と安定を損なわないよう求める」と反発した。南シナ海情勢が安定に向かっているからだという。
二重のウソをついている。平和と安定を損なっているのは中国のほうである。
南シナ海で人工島を造成し、軍事基地化を進める中国の行動は国際法に反すると、ハーグの仲裁裁判所が2016年に裁定した。それでも人工島を領土と強弁し、ミサイルなどを配備して南シナ海支配を固めようとしている。
日米など多くの国が経済上、軍事上の海上交通路(シーレーン)とする南シナ海は、インド太平洋地域の繁栄の基盤である。だからこそ多くの国が、中国の行動に懸念を示してきた。
米国は「航行の自由」作戦を展開し、中国の不当な南シナ海支配を認めない姿勢を示してきた。英国とフランス、オーストラリアは同作戦支持を表明し、海軍艦船や航空機を南シナ海へ派遣してきた。海自が沿岸国のベトナムやフィリピンに寄港したり、演習を行ったりしたのは、米英仏豪各国などと足並みをそろえる意味合いがある。
「くろしお」は演習後、ベトナムに寄港した。護衛艦部隊も東南アジア周辺海域で長期訓練を行った。中国の圧力にさらされる沿岸国など東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国に法と正義を貫くよう励ますものだ。
米中関係の悪化から中国は対日接近を図っている。その折に日本が南シナ海問題についてクギを刺した意義は大きい。
自衛隊とりわけ海自にはこれからも、外交上のメッセージを伝える重要な役割を十分に果たしてほしい。
エネルギー資源の多くを輸入に頼っている日本にとって南シナ海は重要な航路ですから、もし南シナ海の航行が脅かされる事態となった場合は、経済的な損失だけでなく日本国民の生活にも大きな打撃となることは間違いないでしょう。
そういう点からも、今回の南シナ海での対潜戦訓練の実施はとても良いことだと思います。
15年以上前から行ってきたのに今回初めて公表したのも、何だかとても意味深ですよね。
っていうか15年以上も前からやっていたのに、中国は言われるまで気付かなかったんですかねぇ
原油、天然ガスは多少シフトしておりますが大部分は中東からであり、マラッカ、ロンボク海峡を通って南シナ海を通ります。
少しでも不安定になれば日本の死活問題となります。
年間輸入9億トン、輸出1億トンの輸送は99.3%は海上輸送です。その70%余りを輸送しているのは日本郵船、大阪商船三井船舶、川崎汽船等の商船2,800隻ですが、ほぼ便宜置籍船でリベリア、パナマ船籍で外国人船員です。
昨日BS放送で放映しておりましたが5万人の外国船員の約4万人がフイリピン人です。日本郵船の1隻は船長以下全てフィリピンでした。日本の大手船舶会社はフィリピンに商船大学を作る方針のようです。通常船員の養成は余るほど実施されており、就職希望も多く、日本とは大違いです。
ただ不安定な情勢になった時、海自が護衛するとしても海上輸送を維持してくれるか疑問です。
同じ放送で造船についても放映されましたが常石造船がフィリピンに造船所を作り現地指導を日本人がやっていましたがほぼ問題なく技術が向上しており、任せられる状態だそうです。
現在の造船は50%が中国であり、日本は17%くらいのシアーしかありません。韓国が世界一でしたが、国際的な荷動きや商船の大型化、船舶会社の合併、淘汰、グループ化で造船が縮小しています。この時期に韓国政府が造船会社の存続を狙って莫大な支援を行い、船価が赤字でも受注する事で極端な造船安値価格となっており、日本造船界からクレームを付けていますが難しく、日本造船も四苦八苦で潜水艦メーカーの川崎重工が造船から撤退も視野に入れています。
もう一方の三菱重工もドイツのアイーダの客船建造で大赤字をだして今年初め造船部門を分社化しました。
前途多難な船舶、造船部門ですが、日本の立場としてどちらも維持していかなければならない部門です。
冗談でも自衛艦艇が外国製造とならないように願っています。
話しは違いますが昨日海自ホームページにソロモン諸島戦没者ご遺骨帰国に本年9月25日護衛艦1隻が派遣される事が発表されました。
平成26年10月練習艦隊、平成28年12月護衛艦「たかなみ」に続く、3度目となります。
まだまだ百数十万人の戦没者ご遺骨の帰国が果たせていませんが、今までの航空機でのひっそりした帰国と比べまだ3度ですが海上自衛隊員の誠意あるお取り扱いと式典でご帰国となるようになりました。2年に1度ではなく収集事業を活発にして、厚労省の所轄だとかいわないで国家一致して慰霊式典でもってご帰国となるようお願いします。
マスコミも産経新聞だけでなくキチット報道してくれることを願っています。
詳しく教えて頂き、本当に勉強になります。
年間の輸出入の輸送がほぼ全て海上輸送だとは驚きました。(勉強不足ですみません)
以前、横須賀から晴海埠頭までしらせに乗る機会を頂いた事があるのですが、大井ふ頭の辺りでしょうか、コンテナが山のように積まれた光景に圧倒された記憶があります。
日本は有数の造船国だったのに、海自の艦艇が外国製造となってしまったら、本当に笑えない事態ですね。
アメリカ議会で退役した揚陸艦の日本への移譲が提案されたというニュースがありましたが、日本の造船業の衰退によりこういうニュースが日常化してしまうことのないように、祈っています。
ソロモン諸島戦没者ご遺骨帰国事業の件も教えて頂きありがとうございます。
平成26年に初めて海自の艦艇で御英霊が「海ゆかば」と儀仗隊に迎えられての帰国をされた時は、本当に胸がいっぱいになりました。
今の日本があるのも、命を賭して戦われた方々がおられたからですから、一日も早く全ての御英霊が帰国されますように、私も願っています。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180922-00057618-gendaibiz-bus_all
専守防衛を逸脱して無用の緊張を作っています?
対艦対地戦闘ではなく、対潜戦の訓練であり、南シナ海は日本の海上輸送の大動脈です。無用な緊張を生んでいるのは国際条約に違反して島々を占領し、軍事に使用しないと言いつつ、大軍事基地を作り、運用している中国です。
これらの事を全く抜きにして政府にこの訓練を詳しく説明するように迫っている日本にマスコミはどうなのでしょうか?
海洋事情の異なる海によって潜水艦探知事情は違ってきます。海象状況、温度分布、海流の流れ、塩分濃度、水深、海底状況等を把握して実際に訓練しておく事が必要です。単独で実施するか、共同で実施するかは各国の事情やその都度の状況であり、なにが悪いのか分かりません。
南シナ海を自由に航行できることが国際上も必要な事であり、マスコミは中国の横暴と各国の対応、国際的な取り決めや常識を正しく伝える役目があると思います。
リンク先の記事、読んで来ました。
新聞社や出版社によって書くことが全く違うというのが、なかなか面白いですね。
いや面白いとは違うかな。こんなこと言ったらお行儀が悪いですが、こういう記事は本当に胸糞悪いです。
さすがヒュンダイ、いや現代。
どこの国のために書いた記事なのか、日本で無いことだけは確かですね。
こういう記事でも世の中に出回ってしまうのですから、頭が痛いです。
でも今は、ネットで自分で知りたい情報を取捨選択できるようになったというのが救いです。
その溢れる情報の中から本当のことを見抜けるように、自分の知識も磨いて行かないといけませんね。勉強頑張ります。
今回の対潜訓練は中国が相当焦ってるようですね。今まではこちらがそういう立場でしたがこちらが焦らせる番になるとは皮肉なものですね。日本の潜水艦は音がとても静かで探知されにくいそうですからしかも今回の訓練はアメリカも同意しているそうです。戦争はさけなければなりませんがいざというときは戦うこの国を守るために
高い使命感と気概を持った自衛官達に本当に頭が下がる思いです。そしてこの今このときも任務に付く彼等彼女達にもその思いで一杯です。未成年をつれ回して懲戒解雇になる腐ったメディアのバッシングにまけないで任務に精進してもらいたいと思っています。では
コメントありがとうございます。
本当に、やりたい放題を許さないためにも、東南アジアとの連携が大事になってきますね。