富士屋ホテルでは宿泊者を対象とした館内ツアーがあり
館内を巡りながら、ホテルの歴史や裏話などを話してくれます
館内ツアーの集合場所は決まっていないそうですが、この日は16時に花御殿の地下1F のチャペル前
チャペルの前にはブライダルサロンのカウンターがあり、奥がシックな感じのサロンになっていました。
ウェディングドレスが眩し~
チャペル横には小倉右一郎氏の大きなレリーフ(?)
ツアー客は一度チャペルに入って席に座りました。
この日は金曜日、ここがほぼ一杯になるくらい参加者がいて・・ちょっとびっくりです。
一通り富士屋ホテルの創業当時の様子などの話を聞きました。
ホテルヒストリーを簡単に・・
創業者 山口仙之助氏は横浜生まれ、渡米し牧畜業を目指し牛を購入
日本に戻ったが牧畜業は振るわず、牛を手放し慶応義塾に入学。福沢諭吉氏に学び
『これからは国際観光』とのアドバイスを受け、外国人専用のホテル開業を目指す。
ホテルは、外国人に人気がある、東京、横浜に近い、温泉がある、などの理由から
箱根 宮ノ下に決め、洋風の『富士屋ホテル』を開業する。
また、3代目の正造氏は日光 金谷ホテル創業者の次男で、仙之助氏の長女と結婚、婿入りする。
この正造氏がやり手で
富士屋ホテルのメインダイニング、ザ・フジヤや花御殿の設計も、自ら手掛けたそうです。
それから場所を移して・・
富士屋ホテルのメインダイニング『ザ・フジヤ』です。
重厚な廊下に赤い絨毯、歴史を感じます
この日説明してくださったのは、チーフコンシェルジュの折田さん
絶妙な話術で分かりやすく、楽しい説明でしたよ
5,5mもある高い天井には、高山植物636種類の絵とその下には507羽の野鳥、238匹の蝶が描かれています。
ダイニングは仕切りはありませんが、2つになっていて、天井は両方とも植物ですが
上の写真は野鳥と彫刻は松や富士山などが彫られています
これは、食事に来られた方がお料理が来るまで楽しんで待っていられるように
という考えからだそうです
こちらは、絵は蝶々、彫刻は干支を中心に動物が彫られています
メイン・ダイニングの間に小さな能の飾り舞台があります。
実際には使われなかったそうですが、一度だけ国賓がいらした時にびわの演奏をされたとか・・。
その能舞台の下の柱の先端には各国のスポーツが彫られていて
世界からのお客様が、自国のスポーツの絵を観て楽しめるようにと
野球やゴルフ、テニスなどもありました
そして足元にはこんな怖い顔が・・
こちらは3代目社長の正造氏の顔、と言われています。
正造氏は『富士屋ホテルトレーニングスクール』を開校し
ホテルマンの育成にも力を注ぎました。
そのため、常にお客様に対して笑顔で接しているか、ここから睨みを効かせているそうです。
ダイニングのあちこちに設置されていました。
富士屋ホテルの、お客様を大切にする心や、ホテルの歴史を重んじる精神をすごく感じました。
特に“ザ・フジヤ”を観て、こんなところまでお客様のことを考えて造られていたんだと・・
この素晴らしい歴史の中のまだほんの一部ですが、この館内ツアーで知ることが出来ました。
富士屋ホテルに泊まられる方は、是非館内ツアーに参加されることをお勧めします。
ダイニングのテーブルにはディナーのセッティングがしてありますが
館内ツアーで人がわさわさするので、お皿にはナプキンが掛けてありました
館内ツアーが終わると≪見学記念証≫がもらえます。
これをパンのピコット本店や館内の売店で提示すると10%offになります、これはお得ですよ~
次は食事を少し・・と残りの館内を紹介します