東北大大学院医学系研究科のグループが、血管内皮細胞での炎症反応を抑えると老化を遅らせ、
寿命を延ばせることをマウスによる実験で突き止めたと6日付の米学術誌に発表した。
実験で生まれた「抗老化マウス」の平均寿命は約30%延びた。
日本人に当てはめた場合、平均寿命が83歳から108歳になる。
同研究科の片桐秀樹教授(代謝学)は「アンチエイジング療法の開発につながる」と話している。
(情報提供:共同通信社)
【不老長寿】マウスで実験成功-血管の内側の細胞の炎症を抑えると平均寿命が3割延びた~日本人に当てはめると、83歳から108歳になる計算
「東北大大学院医学系研究科のグループが、血管内皮細胞での炎症反応を抑えると老化を遅らせ、 寿命を延ばせることをマウスによる実験で突き止めた」の記事をお探しですか?最新関連記事が 2 件 あります。
■あくまで実験はマウス、アンチエイジング(抗加齢)への応用の期待は高まるが
………▼不老長寿の願いは無理でも、せめて老化はちょっと遅らせたい。日々、老化を実感中のわが身は、老化防止の4文字にめっぽう弱い。きのうの本紙で、東北大の研究成果に目が留まった。マウスで実験成功という
▼血管の内側の細胞の炎症を抑えると平均寿命が3割延びた。
日本人に当てはめると、平均寿命が83歳から108歳になる計算だ。
始皇帝の時代なら、恐らく、不老長寿と言っていい年齢だろう
▼もっとも、あくまで実験はマウス。果たして人間に応用できるか。実用化まで解決しなければならない課題は、多くあるだろう。アンチエイジング(抗加齢)への応用の期待は高まるが
▼こちらは国立がん研究センターの研究。適正体重を保つ、喫煙しない―など、健康習慣が増えるごとに男性で14%、女性は9%ずつ、がんリスクが減ることが分かった。不老の仙薬がない以上、必要なのはやはり地道な努力。
(2012年3月8日)<記事全文>
【河北新報】
■マウスの寿命3割伸ばす 東北大グループが成功
血管内皮細胞での炎症反応を抑えることで、マウスの老化を遅らせ、平均寿命を3割伸ばすことに、東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)らの研究グループが成功した。マウスが正常な体重の場合は長寿になり、肥満の場合は病気の進行を防ぐ効果があった。
健康を保ちながら寿命を伸ばすアンチエイジング療法の開発につながると期待されている。
研究グループは血管の内側表面を薄く覆い、血液と接する血管内皮細胞に着目。遺伝子操作で血管内皮細胞の炎症反応を起こりにくくしたマウスを作った。
血管内皮細胞は、肥満になると慢性的な炎症が続くことが知られている。これがインスリンの効きを悪くし、糖尿病やメタボリック症候群を引き起こすと考えられている。………(2012年3月7日)<記事全文>
【共同通信】
■血管の炎症抑制で老化防止 日本人、寿命108歳に?
東北大大学院医学系研究科のグループが、血管内皮細胞での炎症反応を抑えると老化を遅らせ、2 件寿命を延ばせることをマウスによる実験で突き止めた2 件と6日付の米学術誌に発表した。
実験で生まれた「抗老化マウス」の平均寿命は約30%延びた。日本人に当てはめた場合、平均寿命が83歳から108歳になる。
同研究科の片桐秀樹教授(代謝学)は「病気のマウスが悪くなるのを防ぐだけではなく、健康な状態でさらに寿命を延ばせた。………(2012/03/07 )