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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

立松和平の哀しみ

2008-06-28 14:06:37 | 似非エッセー
立松さんの小説「二荒」を絶版 新潮社、類似の指摘受け(共同通信) - goo ニュース

 小説を書く行為は、創造的なもの。
 小生のような似非作家でさえ、他人の文を写したりしない。
 フィクションの世界を構築して書く。
 仮にまねることがあっても、「後藤を待ちながら」のように、パロディーとして断わって書いている。

 で、立松和平氏。以前も連合赤軍の戦士の文を無断引用し、今回も地方の作家の文を書き写している。作家として、もっとも恥ずべき行為を二度まで犯してしまうとは。明らかに作家として資質に問題があると思う。
 私は、こういう作家は大嫌いだ。作家として最低である。

 立松氏の作品は、小生は多少は読んだが、はっきり言って面白くない。評価されている遠雷にしても、私にとっては、何かあざとさを感じる小説。本当に心からほとばしるものを感じられない。他の文学をまねた小説。そんな感じがしていたのだ。
 かといって、何を真似て書いたのかわからないが。おそらく心ある評論家や読者は、立松氏の文学の薄っぺらさを感じ取っていたのでは。
 で、やはり当たっていた。能力のない作家の哀しみ。
 立松氏は、もう筆を折ったほうがよいのではないか。せいぜい紀行文程度を書いておればよい作家である。旅番組のレポーターを、とつとつとした喋りでこなすのもよい。が、小説はやめるべき。
 
 それにしても、小説は、ビジネスとなったことで退廃していったのか。
 私も決して他人に誇れるような小説を書いているわけではないが、まあ、原稿料はいただいていないもので。

落書きも文化遺産

2008-06-25 07:00:42 | 似非エッセー
世界遺産聖堂の壁に落書き 岐阜短大生、学校名で発覚(共同通信) - goo ニュース

 この落書きに非難が集まっている。
 岐阜短大では大聖堂に謝罪し、修復費用ももつとのこと。
 が、大聖堂側では拒否、というより辞退したようだ。
 イタリア人にとって、たいしたことではないのでは。というより、落書きにある程度の文化的価値を感じているのではないか。

 ある意味、落書きは貴重な文化遺産である。
 東洋の島国から来た小娘が、日本の文字を書き記していく。その背景には旅の恥はかき捨ての東洋人の文化、というかサガのようなものがある。
 そうした精神風土を示す意味でも、貴重な資料である。

 で、ブログなどでは女子短大生に非難ごうごう。
 これも面白い現象。世界遺産は、世界遺産にならなければ変化して当然な存在。あるものは変化する。それが当然なこと。それに抗った世界遺産に対しての落書き。これは面白いのだが。

 油性ペイントがどこまで残るかわからないが、100年後に残っていれば、これは明らかに貴重な歴史資料になる。
 まあ、いずれにせよ、大聖堂では修復など姑息なことはせず、これからも落書きをさらし続けるであろう。それによって、日本のマスコミが詰め掛けて紹介し、日本人への宣伝を行い、観光収入もふえていく。
 落書きをしてくれた女子短大生への感謝の気持ちも、わいてくるのでは。

 なんてことはないか。

民営化の進め

2008-06-09 06:56:20 | 似非エッセー
行革相、キッザニア東京視察=「しごと館」廃止をアピール(時事通信) - goo ニュース

 民営化はすばらしいことだ。こんなお荷物、役所が持っている必要はない。
 民営化すれば、バラ色の未来が見えてくる。
 郵政も民営化、次は、省庁の民営化も必要なのでは。
 財務省のタクシー接待だってなくなるだろうし、防衛省の汚職だって。
 さらに、国家も民営化すればどうだろう。
 トヨタ、ソニー、キャノンなど、世界的な企業がJVで国家を作り、
 もっと利潤を追求していく国家にしてしまうのだ。
 年寄りは不要であり、姥捨て山に廃棄。
 儲からないセクションはずたずたそぎ落とし、
 福祉などという儲からない部分は目もくれない。
 トヨタやキャノンが得意な期間労働者や派遣で人件費を圧縮し、
 奴隷である国民からは生き血を絞っていく。
 
 ああ、すばらしい社会が生まれるのでは。
 今も、似たようなものであるが。
 

ワタミ社長がんばれ

2008-06-03 05:59:09 | 似非エッセー
内部告発した報復で解雇と提訴 居酒屋和民の元店員(共同通信) - goo ニュース

 ワタミ社長の渡辺君は、人格高潔、立派な人間であります。
 日本の教育を考え、教育再生会議の委員として、国のために働き、横浜市の教育委員としても立派に実績を残しているのであります。
 そのワタミが、今、マスコミの連中に叩かれております。
 労働基準監督署にタレこんだ、恩知らずのパート従業員がいたからであります。
 そう、恩知らずなのであります。
 仕事を与えてやって、給料を払ってやって、それで告発なんて、恩知らずの恥知らずであります。従業員は、経営者の言いなりになっておればよいのであります。逆らったり歯向かったりするのは、日本人の品格を貶める行為であります。
 船場吉兆を見なさい。内部告発をしたばかりに、会社は廃業。従業員は職を失い、路頭に迷うのであります。
 内部告発は悪であります。
 もし、さらにワタミの内部告発が続き、食べ残しの使い回しやナンヤカンヤが表に出る事があれば、それは絶対に、天地神明に誓って、多分、ないと思うけど、仮にあったとしても、内部告発すれば、あんたらが仕事がなくなるんだよと、脅迫ではなく言い聞かせ、戦々恐々なのであります。
 ワタミ社長は立派です。おっしゃることは立派です。口先も、著作も立派です。
 金儲けも上手です。
 その点、コムスン折口先生にも似ておるのであります。
 グッドウイル折口先生は、バッドウイル折口など陰口されていますが、ワタミ社長同様立派な野心に駆られたおかたなのであります。
 そうです。福祉産業で、従業員を徹底的に搾取して上前をはねるさまなど、そっくりであります。
 このような会社が、内部告発さえなければ生き残れるのです。
 残されたパセリは、つぎつぎと客の皿の上をさまようのであります。
 がんばれ、ワタミ社長。
 日本の飲食産業の希望の星、介護、教育産業の明るい未来を切り開くため、がんばれ。内部告発にも乗り越え、従業員の不平不満など蹴散らして、がんばれ。
 
 あああ、ため息が出てくるなあ。

死に方いろいろ

2008-06-02 15:44:05 | 似非エッセー
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20080601ddm041040146000c.html

 人にはさまざまな死に方がある。
 宇井昇さん。
 まあ、天寿をまっとう。
 日本の文化を刻んでいた名アナウンサーの孤独死。
 裏通りの古びたアパートで。

 川田亜子さん、うつ病という難儀な病に突然発症し、
 まったく予期せぬ死。
 ベンツの中で、急いだ死。
 同じアナウンサーだが、何か象徴的。

 が、どのように死んでも、大差はない。
 死は孤独。
 現世と別れ、幕を閉じる。
 一人っきりの旅立ち。

 今日、梅雨入りしたらしい。
 しとしと降る雨。
 アジサイも色づきはじめた。
 庭のシジュウカラの巣箱では、2化目の雛がそろそろ孵りそう。
 電線ではムクドリがギーギー鳴き、
 遠くで草刈機の音が。

 霧のような雨がしとしと降っている。
 

新手のストーカーか?

2008-05-29 20:10:47 | 似非エッセー
知らない女、天袋に住み着く!? 住居侵入容疑で逮捕 粕屋署(西日本新聞) - goo ニュース

 このような事件は、外野は楽しい。いろいろな推理も楽しめる。
 不気味ではあるが、憎めない事件。

 その真相。私の推理。
 多分、この女性は、男性に恋していたのだ。57才と58才。十分考えられる。
 しかし、女性は、打ち明けることはできなかった。
 どうしても一緒に暮らしたかった女性は、強引に押しかけ女房に。
 というわけにもいかず、結局は押入れの天袋へ。
 で、奇妙な共同生活。

 男性が眠ったころ、天袋から降りてきて、男性の寝室へ。
 そして、じっと寝顔を見ている女。
 座敷ワラシを連想させる。
 
 この女性の行動をヒントに、小説を書いて見たい。

 

痴漢と博物館

2008-05-27 05:25:15 | 似非エッセー
博物館主幹、痴漢で逮捕=女性訴え、客しばらく無反応-神奈川(時事通信) - goo ニュース

 痴漢をしたのが、博物館の主幹。
 この相模原市立博物館にはよい印象がない。
 以前、明治期の自由民権運動のことを調べていたとき、この博物館に、当時の文書があることを知り、閲覧と資料撮影を依頼したことがある。しかし拒否されたのだ。個人情報が載っていることを理由に。
 100年以上も昔の文書で、その記載の一部を撮影するだけだし、現在の子孫の個人が特定されるなんて考えられない、と言っても通じなかった。他の博物館や公文書館ではありえないことで、博物館としての公的な役割を否定した対応に抗議したことがあった。
 その博物館の職員が、こんな事件を。なんとも感慨深い。

 むろん、新聞記事だけなので、なんともいえないが、これが事実だとすると、哀しい主幹だ。それに、哀しい横浜線。
 しかし、声をかけたりなんだかを、他の乗客はしにくいものだ。
 小生も、以前電車の中で、痴漢被害を目撃。
「やめて」という女性の声を聞き、見るといかにも目つきのヤバイ男が女性の後ろに。その後、ヤバイ男はやめたのかどうか、混んでてわかりにくかったが、これだけのことで、男を捕まえることを手助けする、なんてことはしづらい。大阪の事件のこともあるし、本当か狂言か見分けにくく、狂言なら共犯になってしまう。
 それにしても、いやな事件。

「おから工事」症候群

2008-05-24 07:48:36 | 似非エッセー
倒壊学校の「おから工事」実態、一部中国紙誌が報道始める(読売新聞) - goo ニュース

 作ってしまえば勝ち。あとは野となれ山となれ。
 で、本当に建物が崩壊し、瓦礫の山の荒れ野となる四川省の各所の学校。
 これは決して中国だけのことではない。日本もそう。
 例えば年金制度。作って、金を集め、後は野となれ山となれ。集めた金は消えるは、記録は消滅するは、杜撰の極み。これなんかも、「おから工事」症候群と呼べるのでは。
 とくに日本の場合、責任所在が不明確、と言うか、曖昧にしてしまうシステムがよく整っていて、何兆円というお金がどこかへ消えても、官庁互助システムに守られ、誰も責任を取らなくて済むようになっている。
 おそらく中国も、そういうシステムが整っているのであろう。だから、平然とおから工事が行われ、浮いたお金はどこかの誰かの元に消えていったのであろう。
 
 誰も責任をとらなくてよいシステム。これは便利だ。仕事をサボろうが、何しようがびくともしない親方日の丸。役人天国の花園。公務員にはたまらない世界。
 が、こんなことでよいのかと、庶民は思う。
 苦労が報われない社会。

 例えば小生の関与している業界。
 公官庁の仕事もこなす。が、最近はほとんどが入札。金額入札もあればプロポーザルのコンペも。で、受注し、しっかり良いものを作ったとしても、次回に仕事を請けられるとも限らない。次回もまた新たに入札。となると、手抜きをしたい誘惑にも。
 ということで、日本でもおから工事はけっこうあるとも。
 まあ、仕方のないことなのか。いまのもろもろのシステムでは。

 それにしても、ただの価格競争に落ちている規制緩和の生んだ退廃。
 困ったことだが、業者が叫んでもねえ。

期間社員と派遣社員

2008-03-16 20:54:37 | 似非エッセー
製造現場の派遣社員ゼロに キヤノン、6千人直接雇用(共同通信) - goo ニュース

 派遣社員が期間社員になろうと、低賃金は変わらないだろう。
 トヨタとキャノン。
 経団連の会長。

 で、トヨタといえば、期間社員の奴隷のような労働で成り立っている会社。
 毎週日曜の新聞の募集広告の期間工員の給料を見れば、驚くほど低い。
 格差社会は変わらないのだ。
 完全な正社員となって、給与も同じにならなければ。

 が、キャノンの御手洗某は、グッドウィル折口なんかの後見人となるような人間。まあ、貧しい人間はいつまでも貧しいままでいなければ、企業は利潤を上げられないと考えている連中。
 かくして、格差社会はずっと持続するのである。

漁業者の権利を踏みにじる航行

2008-02-22 07:57:30 | 似非エッセー
混雑海域で自動操舵「怠慢だ」…海自関係者ら厳しい声(読売新聞) - goo ニュース

 イージス艦の衝突に関しては、事故の直接的な責任を問う声が大きいが、もっと本質的な問題があると思う。それは航行時の心がまえ。
 前方に漁業者が船団を組んで操業していれば、その海域を避けて航行すべきなのだ。
 漁業者にとって、海は、農業者の田畑と同じだ。農家の方々が一生懸命育てた野菜の上を、近道であるからと言って戦車で通行していいかどうかは、誰でも判断できるはず。防衛省の役人や自衛官にだってわかりそうなものである。
 衝突の直接的な責任も問われなければならない。が、それよりも先に、漁業者の操業している海域を避けて航行するということが、まず求められるのでは。
 漁業者は、海で仕事をしており、忙しければ航行する船に気を配ることはできないかもしれない。一方のイージス艦は、ただ目的地に向かっているだけである。避ける事は簡単だ。
 以前、貨物船に乗ったことがあったが、漁船が操業している海域を避けて航行していた。危険とかいう以前に、大きな波を立てたりして、漁業者の仕事の邪魔をしないためだ。それが当たり前のこと。
 国民を守れず、自分の身や組織の防衛に腐心する防衛省は、はっきり言って不用だ。徹底的な意識の改革を求める。