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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

かつ重の哀しみ

2010-05-07 20:44:05 | 食物の咆哮 料理編
廃棄とんかつ、かつ重に転用販売=食品衛生法違反の疑い-神奈川(時事通信) - goo ニュース

 ハーモス荏田のかつ重は哀しい
 生協がハーモスなる店名をつけた時点で始まった堕落
 稼げるなら手段を選ばず
 地面に落ちた食品も
 三秒以内に拾えば雑菌は付着せず
 期限切れの肉も
 冷凍すれば腐敗することはない
 
 もったいない
 もったいない

 アフリカや北朝鮮では
 餓死するもの数知れず
 
 もったいない
 もったいない

 たとえ腐りかかっていても
 腐ってなければ食えるものを
 不服言う民の贅沢
 食の安全を標榜した生協が
 食の安全よりも利にさとくなった現実
 そうならざるを得ない現実
 
 かつ重は哀しい
 ハーモス荏田の店頭で嗚咽の声をあげ
 コロッケに噛みつく
 ああ
 あんたの中身のひき肉
 冷凍保存だというのに
 なぜわたしだけ

 かつ重は哀しい
 あふれる涙で古米のごはんは
 お茶づけになる
 
 

ラーメン店に並ぶ

2010-01-22 04:23:19 | 食物の咆哮 料理編
 ラーメン店に並ぶ、ということは、僕は大嫌い。
 しかし、昨日は休日。女房と買い物にでかけたついでに、並んでしまった。女房はラーメン好き。たまには、女房のご機嫌をとっておくことも。
 車で10分ほどのところに新しくできたラーメン店。京都に本店があるチェーン店とのこと。昼前、11時半頃に行ったが、すでに行列。駐車場にいれるのに、数分の待ち。
 外にベンチがあって並ぶ。さらに5分か10分。
 店員が多い。大声で活気もある。
 醤油ラーメンを食べてみたが、並んで食べるほどの味ではなかった。なんだかがっかり。麺が昔風なのと、ネギがたっぷりということぐらいで、この程度のラーメンは他でもよくある。並んで食べたんだから、おいしくなくてはならない。そういうものだ。
 値段は600円。こんなものだろう。

 その店の前には、もう一軒ラーメン店が。そちらは全く客が入っていない。駐車場はがらがら。
 そういや、伊丹十三のタンポポという映画があった。はやらないラーメン店の悲哀。並ばないと、おいしいとは思えない心理。これは微妙だ。
 今度は、並んでいない方の店のラーメンを食べてみたい。もしかしたら、並ぶ店よりおいしいのかもしれない。
 

遠慮のない女房とラーメン

2009-12-13 17:45:38 | 食物の咆哮 料理編
彼氏に対して言いたいけど言えないことランキング(gooランキング) - goo ニュース

 女房には、親しき仲の礼儀なんてない。遠慮容赦なく指摘される。
 おやじ臭いにおい。これはいつものこと。
 トイレの使い方もしょっちゅう。おしっこの飛沫が飛んでいるだとか、使用後にきれいに流していないだとか。
 脱いだものは洗濯物のかごにしっかり入れておけ。つまようじで歯を掃除するな。玄関の靴は揃えておけ。新聞は読んだら畳んでおけ。
 いやはや、口うるさいこと。

 で、今日は昼食を、おいしいといわれているラーメン屋に。
 むろん、女房の言いだしたこと。
 評判のラーメンとのことだが、味はいまいち。くどくて、あとに口に残る味。それに甘い味。
 僕は普通の醤油ラーメンが好きだ。仕事で外に出た時はよく食べる。が、いわゆるおいしいラーメン屋で、ほんとにおいしいラーメンに出くわしたことはめったにない。大手スーパーの一階のカフェテリアの400円程度のラーメンの方が美味しかったりすることも。
 特に厭なのは、カツオや煮干しの味のラーメン。あれはラーメンではない。

 そう、最近のラーメンは退廃している。
 昔の化学調味料ゴッテリのラーメン。
 あれも問題ではあったが、いかにも品格のないあの味には、けっこう魅かれたものだった。
 それにしても今日のラーメン、いっぱい800円。
 すきやの280円の牛丼の方が、僕にはうまいと感じるが、そんなことを言うと、女房は味覚音痴だと僕をなじる。しかし、うまいものはうまい。うまくないものはうまくない。そんなものだ。 
 

マグロのアラ活用

2008-11-11 05:46:07 | 食物の咆哮 料理編
 マグロのアラ800グラム
 150円で購入
 スーパーのアラ売りコーナー

 いつも買う 
 このリーズナブル感
 身を剥がし刺身に
 結構なボリューム
 しかも美味

 残りの血合いや骨つきの身
 圧力釜で煮る
 生姜
 みりん
 醤油
 砂糖

 ぐつぐつとしっかり
 
 懐かしいマグロフレークの缶詰の味
 かなりな美味
 飲み屋のお通しにぴったり
 冷蔵庫に入れておくと
 煮こごりが
 ご飯にのせて食す味わい

 刺身と煮魚
 しっかり堪能でき
 4、5日は楽しめる
 わずか150円のまぐろづくし

 ああ
 懐はわびしいが豊かな食事
 マグロはアラに限る

並んで食うラーメンのまずさ

2008-11-10 07:39:14 | 食物の咆哮 料理編
 なんというまずさ
 並んで食うラーメン

 30分の行列の末
 食ったラーメンが地獄のまずさ
 しかし
 そうは思わない連中が
 裸の王様のように満足げに食す

 みんながおいしいというから美味しい
 行列ができるから美味しい
 まずいと言うとよけものにされる

 で
 一年前に行列のできたラーメン屋に閑古鳥が飛んできて
 哀しげに鳴いている
 アホー、アホー

 行列のできるラーメン屋はまずい
 ぼくは並ばない
 
 場末の中華料理店の漫画本が乱雑に置かれたカウンター
 そこで食うしょっぱいラーメンがうまい
 やや伸びた麺と
 刻みネギの香り
 どことなく怪しげな出汁の風味
 
 これが本当のラーメン
 しかし今のラーメン
 ああ、行列の末のなんというまずさ
 ぼくは二度と並ばない

 

横柄なかき揚丼

2007-09-07 20:07:22 | 食物の咆哮 料理編
 ご飯を覆うかき揚の
 なんと横着な態度
 
 かき揚とご飯
 ただそれだけ
 それだけで昼食

 天丼ではなく牛丼ではなく、
 中華丼でもなく
 かき揚丼

 かき揚一個と
 ご飯だけとは
 あまりにもはかない料理ではないか
 
 牛蒡、ニンジン、玉葱、小エビ
 それに小麦粉の平べったいハーモニー
 かき揚丼

 食べ方も微妙
 かき揚を少しずつかじりながら口の中へ
 ご飯にかかったタレがまた
 なんともいえない味わい

 ご飯の上にどでんと乗っかり
 有無をも言わせぬ倣岸な態度

 海老天のしとやかに横たわるさまに比べ
 おいらにふさわしいともいえる

 お高くとまった海老天より
 かき揚を好む
 ああ、かき揚をいとおしく食す

 季節はもう秋

鯨ウオッチングのあとの鯨ステーキ

2007-08-26 15:34:31 | 食物の咆哮 料理編
観光客「ショック」羅臼沖業者「近づかないで」 くじらウオッチング船眼前で捕鯨(北海道新聞) - goo ニュース

 子どもの頃、おいらは鯨の肉をよく食った。牛肉や豚肉は高かったこともあるが、肉そのものが美味しかった。
 母が得意だったのは、鯨とミズナの煮つけ。これは美味しかった。本当にお袋の味だった。たぶん、生姜味も加わっていたと思う。味付けがよく、肉も柔らかかった。少年時代は鯨とともに成長したと言って過言でない。
 が、いつか鯨が手に入りにくくなった。店から姿を消し、当然食卓からも消えた。
 しかし、22歳で東京にでて来て、新宿西口に行くと、鯨が食べられた。感動した。これがまた美味しかった。
 はっきり言って、おいらは鯨が好きだ。大好きで、今も飲み屋にあれば食う。
 で、今回の鯨ウオッチングと捕鯨のニアミス問題。おいらの場合、可哀想という感情と、食いたいという思いはまったく矛盾しない。

 おいらのバードウオッチング仲間で、時々、このブログでも登場していただいている石川史雄さん。彼と野鳥観察の帰りに立ち寄るのは、いつも焼き鳥屋である。
 じつは昨夕も、丹沢でヤマセミやアカゲラ、キビタキなどを観察した帰り、彼と焼き鳥をつまみに飲んだ。
 そのときの石川さんの話を、ここに載せておこう。

 そう、俺が野鳥に関心を持つようになったのは、子どものころのスズメ取りだね。レンガを積んで、罠を仕掛け、米粒を撒いておくと、スズメが引っ掛かる。つかまえた奴を、親父に料理してもらっていたんだけど、そのうち俺も、羽をむしったりさばいたりできるようになって、中学校の頃からは自分でも料理ができるようになった。
 スズメの姿焼きが弁当のおかずになっていたこともあったな。しょうゆ味でこんがり焼いて食べると、ほんとにうまい。ニワトリの焼き鳥なんて水っぽくて食えたものじゃない。
 で、スズメを食うことから、スズメの生態に関心が強くなって、ほかにもツグミやキジ、カモの仲間など、人間の猟の対象としての野鳥のことを調べるようになったんだ。
 自然をしっかり観察すると、いろいろな生態が見えてくる。まず重要なのが、自然界のバランス、持ちつ持たれつの関係だ。小鳥を食う猛禽類。いっけん敵同士に見えるが、小鳥は猛禽に食われることで数を調整し、より生存に適した個体を残すことに成功しているんだ。
 スズメは、人の生活している場所にしか生息していない。この事実を知ると、食うもの食われるものの関係も見えてくる。スズメは人に食われるが、食い尽くされない。逆に、人に近い環境で、他の天敵から逃れられている。いわば共生さ。
 その典型はツバメさ。ツバメは、人家にしか、それもひと気のある場所にしか巣を作らなくなっている。
 つまりだ、人間も、その自然の中に入れてもいいと思う。また、自然のサイクルの中に入れるべきなんだ。里山の大切さは、自然の一員としての人のあり方を教えてくれること。そのバランスを崩したのは、人でもあったわけだけどね。
 例えば捕鯨。これは江戸時代に、各地の鯨組が活躍し、勇壮な漁を行なっていた。今のようにエンジンのない時代、船を漕いで鯨に追いつき、銛で突き、仕留めると言う、壮絶な漁でもあった。それこそ男の仕事。ヘミングウェーの老人と海なんてかすむ迫力だぜ。
 漁師は、鯨を糧とする一方で、感謝の気持ちも忘れなかった。捕った鯨を供養し、捕りすぎには留意した。
 鯨とともに生きた漁師は、鯨のことを良く知っていた。生態を知り尽くしていたからこそ、毎年同じように獲物を得ることができたのだ。
 それを破ったのは欧米の文化だった。
 黒船来航も、アメリカが捕鯨基地を日本に築くことが第一の目的だった。
 で、欧米列強のやり方はごらんの通り。植民地は収奪のかぎりを尽くせるもの。そうした論理が捕鯨にも。やがて鯨の減少に。
 つまり、俺が言いたいのは、江戸時代のように、鯨の生態を見極め、適度に漁をすることこそ、自然のバランスを保つことにつながる予感がするってこと。
 漁師は鯨のことを知っている。くじらウオッチングに来たにわか観察者とは、深さがまるで違うのだ。
 もし本当に、くじらウオッチングに来た観光客が、くじらのことを知りたいなら、観察のあとには鯨ステーキを食うことからはじめるべきだ。鯨を食わずして、鯨を語るな。

 石川史雄さんは、また口角泡を飛ばし始める。が、鯨を見たあと、鯨ステーキを食べるのは確かによいアイデア。イチゴ狩り、梨もぎ、栗ひろいなどに通じるし、渓流釣りとバーベキューのセットにも。
 と言うことで、鯨を食いたくなったが、今日は冷奴でがまん。

追記・アメリカでは何百万頭というペットの犬が殺処分にあっている。年を老いたペットは殺すという文化。日本でも、10万とも20万とも言われる犬やネコが殺処分に。そういうことなのだ。

竹の子を食う

2007-05-01 07:06:42 | 食物の咆哮 料理編
 竹の子を食う
 筍とも書く
 旬の食材
 買ったのは近所の農家
 300円

 スーパーでは600円程度
 それが300円
 買って帰りすぐ茹でる
 米ぬか入りの大鍋

 沸騰に注意
 茹で上がり
 筍ご飯と煮付けに

 なんという春の味覚
 蕗とともに春の我が家の人気食材

 山椒の新葉を散らし
 貪り食う筍
 なんという食感
 やはり食材は旬
 ハウス栽培の氾濫する中で
 環境にやさしい野菜を食す心
 今日も筍を食おう

大根カレーの是非

2007-04-29 07:19:36 | 食物の咆哮 料理編
大阪の新名物なるか 「田辺大根カレー」登場 大阪城天守閣などで販売(産経新聞) - goo ニュース
 カレーに入れる定番は、日本ではジャガイモ、ニンジン、タマネギ。
 それに各種の肉。
 シーフードカレーでは、貝やエビなども。
 しかし、魚はあまりぱっとしない。マグロカレー、アジカレーなどいまいち。
 カレイカレーなど、シャレにもならない。

 野菜は、パキスタンやインドでは、トマト、オクラなども入れる。
 日本でも好みで入れることが。
 他は、家庭によっていろいろあるが、まあ、まるで寄せ鍋感覚で何でも合う。
 ナスを入れたりピーマンを入れたり。
 ブロッコリーやカボチャを入れることもある。
 アスパラガスもいい。
 カレーは何でも合うといえるが、
 大根を入れると言う発想はなかった。
 これは一本やられた、という感じ。

 大根は、おいらの好きな野菜。
 しかし、カレーに入れて食べると言うのは、まったく思いも及ばない。
 大根は、やはりおでん。
 ブリのアラ煮にもいい。
 それに大根おろし、沢庵。
 さらには、サラダがうまい。
 カレーとは目からうろこ。
 今度ためして見たいが、きっと家族は不評であろう。
 大根は、やはり大根らしく食べてあげたい。

 まあ、大根がありなら、ゴーヤカレー、レンコンカレー、
 ハクサイカレー、モヤシカレーなどもいけるかも。
 さらに、豆腐カレー、コンニャクカレーなども意外に美味しいかも。
 さあ、皆さんは食べる気が起きるかどうか。
 

牛乳は有害というのは

2007-03-28 18:01:32 | 食物の咆哮 料理編
ベストセラーの著者に牛乳業界が質問状 有害の根拠示せ(朝日新聞) - goo ニュース

「牛乳をたくさん飲むと、骨粗しょう症になるんだって」
「ほんと? なにか根拠はあるの」
「根拠って何?」
「まあ、証拠というか、それが正しいという理由さ」
「そんなものどうでもいいじゃないか」
「よくないよ。いい加減な理由でそんなこと言ったら、あるある大事典じゃないか」
「しかし、牛乳だぜ。牛のおっぱい。牛の赤ん坊の飲み物さ。そんなものをいい年のオバサンが飲んでよいわけないよ」
「どうしてよくないのさ」
「人間の食べ物じゃないからさ」
「そんなこと言ったら、何でも人間の食べ物じゃなくなる」
「変なことを言うね。何でもだって? 冗談じゃない、サツマイモも豆腐もニンジンもタマネギもシュークリームも、みんな人間の食べ物だよ。タヌキうどんもキツネそばもキャベツもグレープフルーツも」
「そんなの理由にも根拠にもならないよ」
「理由や根拠はどうでもよいんだ。主張はおもしろくセンセーショナルな方がいい。で、バカな連中は驚き、納得し、本を買う。それでいいんだ。ようは、あるある大事典だよ」

 おいらはあいにく牛乳を飲めない体質。飲むとてきめんに下痢。こいつだけはしょうがない。
 で、牛乳が骨粗しょう症にどうの、というのはナンセンス。好きなものを、気にせずに、ある程度バランスよく食べてれば、今の世の中健康を害すことはない。神経質になるのがいちばん悪い。