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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

皆既日食

2009-07-22 22:50:39 | 爆裂コント
「今日、皆既日食見えたんだって、横浜で」
「えっ? 横浜は部分日食だよ。それに曇ってたから、みえなかったんじゃないか」
「見えたそうよ。ちょっと雲が晴れて皆既日食が」
「皆既日食じゃない、横浜は部分日食」
「部分日食なんて言わないわ。うちのお店に買い物に来る人、みんな皆既日食を見るメガネ売ってませんかって」
「メガネは皆既日食用かもしれないけど、横浜は部分日食」
「そんなこと言わないわよ。皆既日食よ。横浜だって皆既日食」
「皆既日食ってのは、太陽が月の影にすっぽり隠れてしまうことだよ」
「隠れているのでしょう」
「隠れてない、横浜は」
「そんなの知らないわよ。新聞には皆既日食って書いてあるんだもの」
「それは、奄美大島だとか、南の島の話だよ」
「南の島で皆既日食になっているのに、どうして横浜はだめなの?」
「横浜は、全部月の陰に隠れないんだ」