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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

春の蝶

2014-03-24 15:58:13 | 昆虫評論
 外は春。梅は散り、コブシや木蓮が咲き、ホトケノザやオオイヌノフグリの群落が花いっぱい。もうすぐ桜も咲くだろう。
 蝶もけっこう見かける。ルリタテハ、キタテハ、テングチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウ。
 蝶は春の昆虫。それぞれ生態が異なる。たとえば食草。ルリタテハはホトトギスなどのユリ科植物。キタテハはカナムグラ。テングチョウはエノキ。モンシロチョウはキャベツなどのアブラナ科、モンキチョウはマメ科。それら以外は口にしない。
 なぜ、そのような植物しか食べないのかはっきりしない。が、きっとそれが有利なのだろう。だから種を存続できた。
 何かに特化すること。それは我々の人生にも言えることか。手に職を持つこと。技を持つこと。その必要性、65歳になってひしひしと実感。
 今の教育。本当に良いのか。いささか疑問。平凡な人間を求める教育。
 囲碁の井山さん。中卒。今の現役棋士では実力ナンバーワン。
 日本には、学歴への幻想というか、つまらない見栄というか、ともかく情けないものが。

 子どもの頃、蝶と親しんだが、今年は蝶を映像におさめていきたい。もうこの年になって、新たな技は磨けないが、少年の心に夢を。わくわくさせてくれるのが蝶。さて。

熊田千佳慕さんが亡くなられた

2009-08-14 04:52:52 | 昆虫評論
画家の熊田千佳慕さんが死去 植物や昆虫を細密に描く(共同通信) - goo ニュース

 熊田さんの絵は、昆虫が自己主張していた。美しく、その色合いは、葛飾北斎の世界を感じさせる。版画と細密画の違いはあるが、絵に挑む姿勢に、共通のものを感じる。
 ファーブルの昆虫たちを見る目。それはあくなき好奇心。アワフキムシの泡や、ツチハンミョウの幼虫の奇態な行動、ベッコウバチの狩りの巧みさなど、観察すると面白さの深みにはまってしまう。熊田さんも、その深みにはまり、地をはって絵を描き続けた。僕は、その視線に感動し、画集も持っている。
 その熊田さんが亡くなられた。98歳とのこと。
 そういえば北斎も長命だった。
 絵を描く。
 それは脳を活性化し、身体も健康にさせる。そろそろ僕も、絵を描こうかと思う、が。で、スケッチブックは持ち歩いてはいるがなかなか。
 それにしても暑い。
 今日は熱帯夜。ついにエアコンをつけたまま寝てしまった。
 で、クーラーのない仕事部屋に移動。パソコンを開き、熊田さんの死を知った次第。
 暑いが、これから日課のクロスバイクでのトレーニング。鶴見川のサイクリングロードをひとっ走りしてこよう。
 

虫をまく

2008-11-25 06:57:14 | 昆虫評論
電車内で幼虫200匹ばらまく、容疑の男逮捕 大阪(朝日新聞) - goo ニュース

 電車内で虫をまく。
 これは、想像することはあっても、なかなか実行できる行為ではない。

 こんなことを絶対にやっていけないが、
 たとえばゴキブリを大量に飼育し、レストランに持って行ってばらまいたらどうだろう、
 なんて、僕も想像したことがある。
 むろん実行はしない。
 
 小説も想像の産物。
 想像が創造へと変化するのが、小説でもある。
 京阪電車で虫をまいた男も、想像ですませておけばよかったのだが、
 京阪電車なのに京阪罪では済まなくなる。
 威力業務妨害。
 もっと罪としては重くなるのでは。

 それにしても、女性は虫が嫌い、というのが相場なのか。
 ミールワームなんか、かわいいし、われわれ人間も食べてよさそうだが。

小春日和のチョウたち

2008-11-15 05:50:02 | 昆虫評論
 小春日和に誘われ
 近隣にチョウが舞う
 その姿に見とれるひととき

 ヒメアカタテハ
 ツマグロヒョウモン
 ウラナミシジミ
 イチモンジセセリ
 キタテハ

 やがて来る冬
 寒さの中で生き続けることのできるのは
 キタテハ

 みんな死んでいく
 元気に花に集い
 秋の日差しをたっぷり受け
 やがて来る冬に勝てず

 それにしても
 なぜにチョウは北へ

 ツマグロヒョウモンは今
 分布を北に拡大しているが
 本当に地球温暖化のせいなのか

 謎に包まれたチョウの心
 心ははたしてあるのか
 チョウは小春日和に飛ぶ
  

スズメバチの逆襲

2008-09-03 20:14:57 | 昆虫評論
スズメバチ逆襲し寺全焼=副住職、巣を焼こうと-新潟(時事通信) - goo ニュース

 スズメバチは結構恐ろしい昆虫である。その巣を焼き払うなんて、素人がやってはいけない。逆襲されるのは目に見えている。火を見るより明らか。で、副住職は火を見てしまった。

 しかし、スズメバチの習性さえ知っていれば、別に恐れる昆虫ではない。夜間は行動をしないし、巣に近づかなければ襲ってこない。
 それにしても、この哀れな姿。
 笑っちゃいけないけど、つい笑ってしまう。
 写真は2ちゃんねるから失敬。

蝶は国境を越えて

2007-10-30 10:28:57 | 昆虫評論
「友人の友人はアルカイダ」 鳩山法相、外国人記者らに(朝日新聞) - goo ニュース

 昆虫のマニアの中には変な人がいる。怪しげな人も。
 アフガニスタンやイランの高原には、稀少なアポロチョウの仲間が生息し、マニアにはたまらない魅力。日本には、北海道の大雪山系にウスバキチョウがいるが、採集すれば逮捕されるヤバイ蝶。友人の友人が採って逮捕されたし、別の友人の友人は、ホテルで取引していて捕まった。
 このアポロチョウに近縁のチョウの仲間を手に入れるためには苦労もある。ともかく秘境に住む。それはゲリラの生息地にも重なる。で、例えば、現地のゲリラたちと親しくなり、何らかの見返りに蝶を得る、何てことも。
 昆虫マニアなら、友人の友人は、世界中の昆虫マニアにつながってしまう。
 そういうマニアやバイヤーの中に、いわゆるテロリストがいてもいっこうにおかしくない。つまり、鳩山さんは、ゲリラとチョウの取引をしていても、まったく不思議ではない人物。ムシ屋にとって、それが悪いとか良いとかを超えた世界なのだ。

 テロリストとチョウ。なんとなくロマンチックではないか。

 テロリストがいけないこと、というのは、現在の日本やアメリカ側の考え方にすぎない。尊皇攘夷を叫んだ幕末の志士なんかは、イテキの連中にとってはれっきとしたテロリストだったのだが、日本では悪人とは考えられていないように、まあ、相対的なもの。吉田松陰とアルカイダに、相通じるものがある、なんていうと、顰蹙を買うかも知れないが、まあ、事実。
 というようなことで、鳩山さんは、軽い調子で言ったのでは。
 
 蝶の愛好家たちには、けっこうヤバイ人がいる。むろん良い人もいるが、ともかく軽率な行いや言動には注意が必要。小生も昔、痛い目に遭ったことも。

10月5日のツクツクボウシ

2007-10-05 11:49:27 | 昆虫評論
 蝉が鳴いていた。10月5日だと言うのに。
 ツクツクボウシ。初秋の蝉。

 街に、公園に、うるさいほど鳴いていた蝉が姿を消し、
 今日は秋晴れ。
 空の青はツユクサ色。

 それにしても秋のツクツクボウシは孤独だ。
 あの声に、気を引くメスは存在するのか。
 機を失した蝉。

 この時期、野原には
 ヒメアカタテハ、ウラナミシジミ、イチモンジセセリなどが増える。
 北へ分布を広げ、冬を越せない冒険者たち。
 秋の深まる中の蝉。
 その命は無駄のようにも。

 だが、無駄な命はない。
 命に無駄はない。
 野生では殺戮者も貴重な命。
 生態系を維持するためには。
 弱肉強食、と表現されることもある。
 が、そうだろうか。

 で、人間の世界。
 命が時として奪われる。
 奪ったものと奪われたもの。
 憎悪、悲嘆、絶望。
 命とは何か
 使い古された命題を、また突きつける。
 
 殺したものを憎悪し
 極刑をのぞむのはやさしい。
 許すのはむずかしい。

 しかし、命に無駄はない。
 たとえ虫けらと呼ばれる虫であっても。
 

アオスジアゲハの筋の意味

2007-08-31 15:35:15 | 昆虫評論
 アオスジアゲハはすばやく飛ぶ
 クスノキやタブノキを食す
 その幼虫の
 なんというずんぐり

 アオバの色に擬態しながら
 頭部のラインのおしゃれ
 これはいったいいかなる意図が

 少年時代
 おいらは空を舞うアオスジアゲハにあこがれた
 美しく
 力強く
 エネルギッシュな空の舞
 黒と青のシンプルな色彩が
 宙を舞うさまは
 見飽きることがなかった

 ヤブカラシの花の上を舞う蝶
 その美しさは
 深く心をうつ

 ところでなぜアオスジなんだ
 アオスジ立てて考えるほどではなくとも
 気にかかる

 我が家の庭に育った実生のクスノキ
 その葉の上で、スクスクと育った幼虫
 この幼虫が
 やがて空を舞うなんて
 まるで魔法

 なんと美しく
 不可思議な魔法

 アオスジアゲハの画像は
 よそのホープページなりでどうぞ

http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/ageha/aosuji/aosuji.html

オンブバッタの食欲

2007-08-14 05:38:32 | 昆虫評論
 オンブバッタが我が家に大繁殖
 シソの葉っぱを食い漁る
 写真は幼虫
 羽が生えきっておらず
 オンブもしていない。

 成虫になると、メスの上にオスが乗っかる。
 メスはオスより大きく、
 体長はほぼ二倍。
 なんとも不思議な光景である。
 まだ、今の時期は見られないが、もう少し秋の色が濃くなれば。

 男女の仲。
 これは不可解なもの。
 が、占有したいという気持ちは虫であれ人であれ変わらないようだ。

 バッタは保護色。
 葉の色に溶け込み、見つけにくい。
 シソはぼりぼりと食われていく。
 我が家では、オンブバッタの食べ痕のあるシソを
 冷奴やそうめんの薬味として使用している。
 

アカボシゴマダラの幼虫発見

2007-08-07 08:25:03 | 昆虫評論
 今、クマゼミがさかんに鳴いている。今年、我が家で聞く最初のクマゼミの声。
 早朝にはヒグラシに混じり、メジロの声がうるさく、さらにアオゲラの特徴ある甲高い声が聞こえた。
 
 で、我が家の庭。じつはエノキが育っていた。背丈はまだおいらの腰辺り。ヒヨドリかムクドリが種を運び、我が家で芽をふいたもの。先月のブログで紹介したが、そのエノキの周りにアカボシゴマダラが来て休んでいた。
 今朝見ると、幼虫がこんなに大きくなっていた。先月のアカボシゴマダラは卵を産みに来ていた様だ。
 昆虫の目の良さには本当に驚かされる。住宅街の中のちっぽけなエノキ。それを間違いなく発見し、産卵してしまうその目。これは驚異だ。
 キアゲハは、セリもパセリもニンジンも、まったく同じに見えて卵を産む。彼らに見えるのは形状でないことは明らか。ともかく昆虫はすごい。

 アカボシゴマダラは、エノキを食す。オオムラサキやゴマダラチョウと競合しており、幼虫の形も似ている。突起がなんともいえない味を出している。
 ところで、こいつをどうするかがむずかしい問題。
 本来、関東地方にいてはならない蝶である。湖のブラックバス同様に、誰かが放し、それが増殖したと考えられている。日本の生態系を撹乱するいけない昆虫なのだ。
 対処の方法としては駆除がある。つまり殺すこと。
 この一生懸命育っている幼虫を潰すと言うことだ。

 これは本当に悩ましい選択。が、世の中には良く似た選択をしなければならないことがある。
 害をもたらす相手を殺す。自分の都合で相手を抹殺する。その典型が戦争。殺される側にしてみればたまったものではない。が、殺す側は、殺される側に非があることを力説する。それが世の中というもの。

 おいらには、この虫を殺せない。