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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

官僚こそ

2008-02-08 07:21:27 | 似非エッセー
経産次官「デイトレーダーはバカで無責任」 講演で発言(朝日新聞) - goo ニュース

 次官がおっしゃった言葉。
「最も堕落した株主」
「バカで浮気で無責任」
 デイトレーダーは、そういう連中であるという認識。
 これは訂正したところで、本音であるのだから誤解が解けることはない。

 確かにデイトレーダーは、賭博的要素がなくもない。
 が、世界の経済は、いまんとこ、そういう動き。
 原油や穀物の価格の高騰。
 みんな、高騰を読んでの投機によるもの。
 株だってそう。
 そういう性格のもの。
 こういうものも、否定し、改善する施策を、
 経産省は進めていくことができるのか。
 そんな能力も意欲もない官僚のトップが、
 言っていい言葉か。

 まあ、日本の役所は、その程度の人間によって動いている、
 ということを知らしめる意味ではよいことであるが。

 それにしてもねえ。

死刑廃止論者の視点

2008-02-06 22:12:36 | 似非エッセー
ダウンロードで死刑判決:アフガニスタンの学生(WIRED VISION) - goo ニュース

 日本では、こんなことはありえないというようなブログの論調。報道の姿勢。こんなことで死刑なんて人権軽視もはなはだしい、という雰囲気。
 が、それが正しいのだろうか。
 イスラム社会では、イスラムの規範が絶対。人権なんかよりも重い。正しいものを間違いだなんていえば、イスラム法で生きる世の中はおかしくなってしまう。なもんで、この若者は死刑にする。これは、イスラム原理主義の社会では正しいことなんだ。外からとやかく言えない問題。大きなお世話。

 例えば日本は、殺人者に対してどんどん死刑判決を下している。法務大臣もそれを正しいことのようにいっている。こんな野蛮な、人権を無視した判決をどんどん下している先進国は、日本くらいなもんであろう。たとえ殺人者であっても、人権があるのは当たり前だ。にも関わらず、殺人者は死刑、という江戸時代の敵討ちレベルの意識というかなんというか。これで、アフガニスタンの判決に人権云々をいうのはおかしい。

 なんて書きこむと、必ず死刑を好む皆さんからのコメントが届く。被害者の気持ちになれ、と。それを被害者でもない連中が言ってくるのが気に食わない。
 まあ、変な意見は無視させていただいているが。

リーブ21

2008-02-06 07:57:11 | 似非エッセー
「必ず毛が生える」…薄かった効果 430万円で和解(朝日新聞) - goo ニュース

 最近、スキンヘッドが増えている。知人にも何人か。
 はげてくるなら剃っちゃえ。
 そんな感じ。見ててすがすがしい。

 それに比べリーブ21。
 社長か何か知らない怪しい人物が登場し、
 怪しさがいっぱいのタレントが関西弁でコマーシャル。
 いかにもイカモノって感じ。

 ヅラも感じがよくないが、いい年して産毛が生えてきてもねえ。

 まあ、昔、中国の毛生え薬が話題になったが、今は消えてしまったように
 一時の流行なのか。
 それにしても、あの101とか何とかいった薬、
 どうなったんだろうね。

 このリーブ21、 
 早晩、ノバのように金返せコールの嵐で、
 倒産することになるのでは。
 その風評伝播のスピードと威力はすごいものがある。
 告発がどっと増え、
 ノバの倒産より大きな社会問題になるかも。
 それに、あのタレント二人も、
 とはいえ、逆境をものともしそうにない、大物だからね。
 これからのリーブ21、どう展開していくか、
 ちょっと目が離せない。

中国は騒がなさ過ぎ

2008-02-02 07:32:49 | 似非エッセー
中国紙「日本騒ぎ過ぎ」と批判 共産党機関紙は掲載せず(共同通信) - goo ニュース

 中国と日本は事情が違う。
 中国は人口が多い。多すぎる。
 日本の十倍以上。
 人が何人死んでも、びくともしない国。
 環境が汚染されようが、食品に変なものが混じっていようが、
 まさに大陸的な寛容さで受け入れてしまう懐の深さ。
 日本人には真似のできないこと。

 どっちがどうと言う気はないが、
 日本人との感覚のズレは大きい。
 例えば、段ボール肉まん。
 売っていて一向に不思議でない国。
 猫だって、犬だって食材になるし、毒だって食っちゃえという国。
 まあ、そういう国の食品工場で、
 月給1万5千円で1日13時間労働で働かせているんだから、
 毒餃子程度のリスクでガタガタ言うなって所なんだろうね。

 それはある意味正しい。
 食品を、安易に海外に依存していることが、
 間違いなのかも知れない。
 今、日本の地方は疲弊している。
 産業は衰退し、仕事がなく、モノが買えない。
 だから、安い商品しか売れなくなる。
 そのスパイラル。
 断ち切るチャンスである。
 生協も、食の安全という原点に帰り、
 海外の生産を見直すべき。

なんと愚劣な数字遊び

2008-02-01 08:53:30 | 似非エッセー
東大の論文、1本1845万円 国立大でコスト最大級(朝日新聞) - goo ニュース

 こんな粗雑な数字、まったく意味がない。例えば文系、つまらない、といえば語弊があるかもしれないが、ひとりでチョコチョコとかける論文と、京大の山中伸弥教授の書いた論文では、まったく質が違う。こんな数字で比較するなんて、無茶すぎる。
 が、官僚はそれでしか判断できない。これが恐ろしい。
 基礎研究は、そんなに成果の出るものではないし、金もかかる。それをないがしろにすれば、文化は停滞し疲弊する。官僚にはその危機感がない。

 今、大学や研究機関は、どんどん予算が削られ、虫の息のような状態。もっともお金をかけるべきは、道路やハコモノではなく、教育や文化、社会保障など。それなのに、どんどん削り、研究に費用対効果の考え方までもってきたり。
 そんな状況では、文化は発展できない。
 まったく困ったもの。

 山中教授なんかは、政府も予算化したからいいものの、重要なのに予算化できないで研究の進まないものがいっぱい。エネルギーや医療など、もっと予算をつけて研究すべきだし、過去の文化の記録や保存などにも予算を注ぐべき。
 しかし、我々力のない人間は、何を言っても響かないむなしさ。

 今日もこれから仕事に行かねば。

畠山被告は死刑で良いのか

2008-01-26 08:47:00 | 似非エッセー
秋田連続児童殺害、畠山鈴香被告に死刑求刑(読売新聞) - goo ニュース

畠山被告に死刑求刑 表情こわばり視線泳ぐ 「冷酷非道で鬼畜の業」(産経新聞) - goo ニュース

 この求刑、何かおかしく感じる。
 畠山被告は、明らかに心が壊れていた。
 心の壊れたことに対しては、彼女自身が反省することはできない。
 治療が必要なだけ。

 矯正もできないだろう、それならいっそのこと死刑にしてしまえ。
 そんな乱暴さも感じられる求刑。

 遺族が極刑を望むというのは理解できる。
 が、周りの人間が、彼女を抹殺しておしまい、
 というのは変ではないか。

 いまの社会には、畠山被告のような境遇の親が多くいる。
 虐待、という子どもへの人権侵害。
 それは、命すら奪っている。
 その背景にはいっさい目をつぶり、鬼畜の業で片付けてしまう程度の低い求刑。
 これでは、また新たな悲劇を生むだけ。
 子どもに愛情をもてないのは、こころの病気なのだ。
 それを治療していくシステムが必要なのでは。
 
 罪を憎んで人を憎むな。
 昔から言われた言葉。
 が、この求刑には憎しみが込められている。

 畠山被告は、一定の懲役刑に服し、矯正のためのこころの治療を受けるべき。
 その家庭で、彼女のこころの闇の部分を明らかにしていくべき。
 それによって、子どもの虐待の背景を探り、
 新たな不幸を防ぐ努力をすべき。

 判決は、犯罪者への報復ではなく、
 これからの犯罪を防ぐことを配慮したものにすべき。

 彼女を死刑にすれば、犯罪が減る、
 なんてことを検察官は考えているとしたら、
 愚かとしかいいようがない。

エコってエゴのこと

2008-01-23 07:53:35 | 似非エッセー
「トウモロコシは最悪」26種のバイオ燃料のエコ効果を分析(WIRED VISION) - goo ニュース

 環境問題は、新たなビジネスを作り出している。地球温暖化を防ぐ、という大義名分。これは、どれもマユに唾をつけてかからねばならない。ドサクサに紛れ、とんでもない環境破壊がのさばっていたりする。
 例えば、原子力。これは地球温暖化には影響がないエネルギーといわれている。が、廃棄物の処分は完全でないし、もし事故がおきた場合、人の生命や財産が危機にさらされるのは明らかだ。
 エコはエゴにつながっていたりする。

 バイオ燃料もそうだ。
 現在の化石燃料の代替燃料にするためには、広大な農地が必要なはず。そのためには、炭素のプールである森林を伐採しなければならない。こんなことは小生でもわかる。
 で、化石燃料の使用は、依然続けるわけだ。となれば、CO2の蓄積は止まらないことに。
 さらに困ったことは、燃料とするトウモロコシなどの作物は、食糧と異なり安全性がとやかく言われない。遺伝子組み換えのサイボーグ穀物が作られる可能性もある。そういうものが、環境を変えていく懸念もある。

 人間が増えすぎているのが、こうした矛盾を生んでいる根底に。それをどう解決していくかが為政者の能力なのだが、どこの国でも目先のことしか対処できていない。まあ、100年先がどうなるか予測できないのだから、仕方ないが。

 今は、外で雪が。
 朝からの雪だから、そんなに積もらないかも知れないが、車や屋根は真っ白に。
 30年ほど前は、地球は氷河期に向かっているという学者もいたが、今はそんな声が聞かれない。でも、ほんとに温暖化は進み、止まらないのだろうか。
 温暖化は、地球の歴史の中では何度も繰り返してきたし、それを超えるスケールが懸念されているのだろうか。

 まあ、何はともあれ、今日は雪。そして寒い。
 午後には肉体労働が。

盗用をしてしまうプロの悲しさ

2008-01-20 03:26:19 | 似非エッセー
JR車内誌小説 新聞投稿を盗用 札幌の作家(産経新聞) - goo ニュース

 小桧山博さんはプロ。
 プロがアマチュアの文を参考に、というのはわかるし、それはしょうがないかも。が、創造を欠いた盗用は、作家としての死を意味する。
 売文で生計を立てている人たちには、けっこう盗用が見られる。
 あの立松和平さんや山崎豊子さんなども過去に。

 盗用は魅力だ。
 自分が感銘を受けた文章を写すだけ。それで、自分が得た感動を他者に与えることができる。創造が不要の世界。

 小生も、多少は売文で生計を立てている。
 とはいえ、フリーターなもんで、主たる収入は肉体労働。昨年1年の原稿料収入は70万円ほど。
 けっこうたくさんの文字を叩き出しても、それだけにしかならない。
 労力には見合わない収入。それが原稿料ってもの。
 で、盗用を、という誘惑に駆られることも。が、安い原稿でもそれだけはしない。どんなに落ちぶれようと、それだけはまずい。

 小桧山さんは、何か言い訳がましいことを言ってるようだが、それは潔くない。いくつかの賞をとり、地道な文学活動をしてきた作家だけに残念。
 年長者にいうのもおこがましいが、もう70歳なんだから、PR誌の寄稿などやめ、ほんとに書きたい小説だけに専念すれば良いと思うが。

叱れば叱ったで

2008-01-19 11:55:41 | 似非エッセー
【公教育を問う】第1部 私立人気の陰で(4)叱らぬ教師、乱れる教室(産経新聞) - goo ニュース

 先生はヘタには叱れない。叱るとモンスターペアレンツが怒鳴り込んでくる。
「どうして、うちの子どもを叱ったのだ。許さない」
 ほんの少しでも手を出そうものなら、暴行で告発されることも。
 担任を変えろ。あんな教師は首にしろ。
 モンスターは、気に食わないと何でも文句をつける。
 文句をつけるために、アラを探し、文句をつける目的で文句をつける。
 ともに教育を考え、教師といっしょに学校をよくしようという発想はない。
 
 先生は我慢する。
 モンスターの餌食にならないようにおとなしく。

 叱らないと、学級が荒れることも。しかし、ストーカーのようなモンスターの前に、教師は無力だ。
 学校を変えるには、まずモンスターを排除する必要がある。私立が荒れないのは、モンスターの子どもを排除できることが大きい。モンスターの子どもには、教師も遠慮するな。校長も、教師を守る気概が必要。
 でも、難しいのだろうな。常識の通用しない連中が、けっこういるからね。

やはりいろんな場所で

2008-01-16 06:10:45 | 似非エッセー
秋田なまはげ、苦情相次ぐ 女性の体触る(朝日新聞) - goo ニュース

 前の事件でも書き込んだけど、やはり食品の偽装問題と同じで、いろんな場所ででてきましたね。
 まあ、こんなことは、祭りにつきもの。
 最近は、女性が神輿を担ぐケースがよくみられるが、
 男性の担ぎ手が身体を不必要に密着させたり。
 神様を担いでいながら、そんなことが平気で行なわれる世の中。

 ナマハゲでも、そんなことがあるのは、
 昔から地元では知られていたはず。
 それがあるからこそ、生きた行事であったのでは。

 むろん、東京方面から事情も知らずに見物に来た女性などは
 あんな異形の連中に抱きつかれたり触られたりすれば迷惑であろう。
 が、お祭り騒ぎのノリもあったはず。
 
 お祭りとは、そんなハメを外す部分の許容も必要では。
 酒も飲まず、粛々と行なわれるナマハゲなど、ありがたいのだろうか。
 酩酊で、悪ふざけもあるところに、人間臭い行事の本質があるはずだが。

 こんなことは過去になかった、というような声もあるようだが、
 過去には表面にでなかっただけでは。
 お祭りは、お祭り騒ぎがつきもの。

 以前、文化庁の作ったナマハゲの映画を見たが、
 ものすごく行儀がよく、
 整然と行列して出かけたりして、
 誰の目にもヤラセの嘘っぱちな映画だと分かるもの。
 ああいう嘘の映画が、
 キネ旬の文化映画部門の一位になっていて驚いたのだが、
 日本人は、伝統をきれいなものと見すぎているのでは。

 ナマハゲはもっと人間臭い行事だったはず。
 妙な自己規制で、魂の死んだ形骸化した行事になっていくことを危ぶむ。