ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

NHK受信料

2014-04-22 20:17:45 | NHK万歳
 友人の田村君の話によれば、NHKの受信料は絶対に払うべきではないとのこと。支払うことは犯罪的な行為であるともいう。
「だってそうでしょう。まさに政府の、というより、安倍さんの憲法改正へ向けての世論操作のためのテレビ局でしょ。会長なんて知性のかけらもない改憲派山車、経営委員の中には、放送内容が気に入らなきゃ支払い停止は当たり前、と考えているおばあさんがいるでしょ。彼女に見習うべきですよ。こんな腐りきった放送局に、お金を払うのは泥棒に追い銭。まさに犯罪。だって、あの佐村河内捏造番組だって、NHKの節穴体質の所産だし、今度の理研の小保方虚言捏造事件だって、NHKが大きく取り上げたからブームのようになったわけで」
「でも、他の民放に比べれば良質な番組を作っているのではないの? それに作り手だって神様じゃないからわからないこともあるし」
 ぼくが言うと、田村君は。
「民放は下品でなんぼではないですか。面白ければいいんです。面白ければ何でもアリ。でもNHKは違う。正しい情報を伝え、知性を深める番組作りが不可欠。なのにやってることは下品な会長擁護。あんな会長がのさばっているような放送局、ぶっ潰してもいいと思います。その実現へのささやかな行動です。ぼくは受信料の支払いを、もう停止する以外に方法はないと思って」
 という人たち、意外に多いようだ。まあぼくも、つぶれてもいいとは感じているが。

ガビチョウの悲しみ

2014-04-22 08:55:48 | 野鳥評論
日本の山野に棲むガビチョウは
今日もけたたましいさえずりを放ち
空は青く
若葉は萌え出している朝

ヒノキ花粉はくしゃみと鼻水を誘い
脳みそがただれたような憂鬱を
かく乱するミキサーのように
ガビチョウはまた鳴いている

老いの風景は若葉に染まることなく
ゲートボールかパークゴルフか知らないが
元気を装う老人たちの公園の声の響き

公園は老人たちの春のひだまり
つどいの場
子どもたちは遠慮し
遠のく午前の砂場
滑り台

ガビチョウの鳴く朝
ぼくは冷めきったコーヒーをすすり
西の空を見る

小保方晴子現象

2014-04-22 05:37:47 | 社会風評
 善悪の判断がつかなくなっている人格障害。かなり悲惨な状況。
 万引きをして見つかり、あとでお金を払おうと思っていた、というレベルの言い訳。それで万引きはしていないんだ、という小保方さんの反論を支持する声もある現実。いったいどういうことか。
 そこには理研の対応のまずさがある。捏造論文を、完全に否定できない理研の愚かしさ。平然と嘘をつく障害を見抜けなかった雇用時の失敗。笹井氏や若山氏といった当代一流の学者さえコントロールした虚言のリアリティ。
 で、記者会見でも多くの視聴者の同情を誘う演技。
 善良な人々は、振り込め詐欺に簡単にだまされるように、小保方さんの言葉を信じこもうとする。
 たとえば博士論文の20ページにわたるコピペ、ネイチャー論文の画像切り貼り。これなんか捏造以外の何物でもない。万引きをしたのだ。で、じつは金を払おうと思った。そのお金はここにある。なんていまさらいう心の壊れ方の激しさ。それを理研もしっかり見抜いて毅然と対応しなければ、小保方さんのためにならない。
 小保方さんは明らかに人格障害。彼女に必要なのは処罰ではなく適切な治療なのだが。

紅茶を飲む

2014-04-20 09:14:47 | 爆裂詩
とりあえず飲む朝の紅茶
花冷えの交差点
二日酔いの花粉症

ガラパゴス携帯
階下の孫の叫び声
イケアで買ったマグカップの紅茶
とりあえず飲む紅茶

また救急車の音響き
咲き始めた躑躅
昨日出かけた渋谷に
紫色の林檎

紅茶は冷め
韓国では若い命が海に消えたニュース
ひとりの死も300人の死も
本人には
イケアのマグカップは緑

いったいどれほどの命が
今日も消えていくのか
北でも南でも
西でも東でも
冷めた紅茶を飲みほした朝
どこかで命の終りが始まる


今日のさつまいも

2014-04-17 17:43:21 | 爆裂詩
近くのスーパーマーケットでさつまいもを買う
ひと箱に30センチの草鞋のような大きなイモが8本も入って398円
消費税を足すといくらになるかにわかに頭は働かない

ずっしりと60過ぎの五十肩に響く重さが悩ましく
天を見上げれば飛行機雲1本

サクラは散り
妻にまた蒸かすイモ番を頼み
仕事に没頭
となることが眼に見えている木曜日

明日までに仕上げる仕事は
イモの箱よりも重く
呻吟のあとには
また中味を抜いて持ち上げたフリの手抜きで終わる悲しさ
それが眼に見えているだけにせつない65歳

階下では妻のピアノが
老婆の歩行のようにたどたどしい

柿の若葉がウサギの耳のように柔らかく萌え
ぼくは投稿のボタンを押して
作業に戻ろうとしているが

笹井芳樹氏と小保方晴子氏の闇

2014-04-17 03:54:07 | 事件の真相
 昨日、笹井氏の会見、PCでライブを見てしまう。で、弁解に終始。予想通り。
 小保方氏は、論文で画像を取り違えた、とされる。それをズサンさ、と笹井氏は表現。ズサンで済む問題なのか。
 明らかに捏造である。論文のキモとなる写真を取り違える背景には、実験試料も取り違えている可能性も極めて高いではないか。それも故意に。で、若山氏までもだましてしまう。そういうことが平気で行え、笹井氏までもマインドコントロールできる嘘を平然とつける病を持っているのが小保方氏であることに、まったく気づいていない笹井氏の哀れさ。ある意味悲惨な会見であった。
 理研としても、人格障害のある人物をユニットリーダーに据えた失態を隠したいのかもしれないが、彼女の病に正面から向き合うべき。医療ジャーナルの女性記者が、小保方氏は実は実験していなかったのではないか、とのような質問を投げかけていたが、ぼくもそう思う。正しい実験はしていなかった。妄想の実験。試料は適当に。
 むろん、それだけの妄想を持てる知性はあるし、熱意はある。妄想のヒロインになろうとするパワーも持ち合わせ、そのためなら何でもしてしまう。それが小保方氏なのではないか。
 ぼくが質問者なら、論文写真をすり替え、平気でコピペを行なえる小保方さんは、実験の資料をそのものをすり替え、STAP細胞を手品のように作り上げていたとしか考えにくい、という点を追及する。あのゴッドハンドの考古学者と同じことが行われていたのだ。それ以外に合理的な説明ができない。
 笹井氏は、STAP現象の合理的説明ができない、としつこく述べていたが、小保方氏が実験そのものを捏造していたのなら、簡単に説明がつく。合理的な説明でもある。ほんとに闇は深い。

繁殖の春

2014-04-15 11:03:06 | 爆裂詩
シジュウカラが囀る
繁殖の春
ハシボソガラスが叫ぶ
不吉なだみ声
救急車が走り
今日もどこかで人の命が終わっている

いのちはいつか終わる
必ず終わる
シジュウカラも新たな命をはぐくみ
やがて自らの命を
そういうものだと知りつつ
ぼくは亀田の柿の種をかじり
ネスカフェを飲む

仕事の手は止まったまま
あと三日で仕上げなきゃならないというのに
まだ入り口でうろうろ
65歳の徹夜は厳しいのに
こんな文字を叩きつづけたり

またシジュウカラが鳴いている
電柱の上かそれともテレビのアンテナの上
あるいは欅の梢

階下から立ち上ってくるラーメンスープの匂い
妻はそろそろ昼食のできたことを告げてくれるはず
シジュウカラはまだ鳴いている

麻原彰晃と小保方晴子

2014-04-13 21:25:01 | 社会風評
 あの記者会見とその後の状況を見て、小保方さんが麻原死刑囚と似ているような気がしてきた。それより凄いかもしれない。何せ、笹井氏や若山氏という、トップの研究者まで妄想を信じ込ませたのだから。しかも、笹井氏はまだSTAP細胞の存在を信じ、マインドコントロールから覚めていない。
 また、多くの人たちが、あの記者会見に同情の気持ち、支持の感情を抱いているようだ。それもすごいこと。
 ぼくは、前にも書いたが、彼女はほぼ間違いなく人格障害。STAP細胞を作ったという妄想を、悪意ではなく本当の気持ちとして、自ら信じ込んでいる。これは恐ろしいこと。
 麻原死刑囚の場合も、ハルマゲドンの妄想を信じたり支持したりした宗教学者がいたし、多くのインテリの学生たちも信じ込んだ。そして尊師として崇めた。
 似たことが小保方さんの場合も。
 だまそうとしているのではなく、本当に信じている。だからこそ恐ろしい。だからこそ、みんな騙されてしまう。
 ハルマゲドンは起きるかもしれない。それと同様に、簡単な刺激で細胞が初期化されることが起こりうるかもしれない。その心の隙をついた妄想。
 妄想であるから、再現実験などできない。
 が、別の方法で、STAP細胞と言えるものが見つかるかもしれない。それは小保方さんの研究とは別物。
 彼女の妄想を本気になって検討したりするのは無意味。まあ、夢は夢だから楽しいのではあるが。
 

憲法9条にノーベル平和賞

2014-04-12 08:21:14 | 社会風評
 憲法9条。恒久平和の理念。これこそ、ノーベル平和賞の目指すもの、という見方も。
 あらゆる戦争の放棄、武力の放棄。これは理想ではなく現実のものとして日本は目指した。素晴らしいことでありながら、日本は憲法を変えようという動きがある。また、戦争のできる国にしようという動き。ぼくは反対だ。
 国家のために人が死ぬ。はたしてそれが正しいことなのか。
 国家は国民の生命財産を守る義務がある。そのもっとも有効な方法は恒久平和の理念を掲げることだ。国益を守るために、国民は犠牲になってもよい、などという考え方。それは到底承服できない。
 ぼくは臆病者だ。人を傷つけたくないし、自らも傷つきたくない。それを声高に訴えることこそ、世界の平和への道。
 いま、ウクライナで戦火が燃えかかっている。破たんしている国家北朝鮮は、何らかの危険な動きを起こしそうだ。
 ぼくらはそれに対し、強く平和裏の解決を訴え目指していくべき。
 竹島の占拠は韓国の暴挙だし、尖閣諸島の国有化は日本の暴挙。それよりも、徹底的な会話の土俵を築き上げていくべき。他国がこうだからではなく、憲法9条を持つ日本として、強く主張すべき。
 日本人は平和ボケしていると言われる。それでいいではないか。ぼくは、いつ殺し殺されるかという緊張は唾棄すべきと考えている。

小保方晴子さんの記者会見を見て

2014-04-09 17:43:56 | 社会風評
 午後1時からの会見、3時頃まで見てしまった。作業があるにもかかわらずさぼって。
 で、強く感じたのは、やはり彼女は人格障害にちがいないこと。時には泣き、時には笑みを浮かべ、なんとか取り繕い、あくまでもSTAP細胞の存在を主張する。落ち着きのない目と感情の起伏。人のためになる研究に、心血を注いでいるとの思いを述べる。誰もが嘘だと感じている今も、必死で弁解したり、自分の未熟さなどで片付けようとする。そして理研側の対応への不服を示す。
 理研側としても、マスコミ側としても、困った問題。たとえば宇宙人を見たとかたくなに主張する相手に、宇宙人は存在しないと言っても通じない。また、存在しないと断言できない問題なだけに、彼女の妄想を無視するわけにはいかない。
 が、はっきり言って妄想なのだ。
 彼女に再現などできない。妄想なのだから。200回もSTAP現象を確認したというが、これはUFOや宇宙人とたびたび遭遇する人たちの言葉そっくり。明らかに嘘である。
 早稲田の教授たちも、理研の研究者も、彼女の異常さの本当の恐ろしさを見抜けなかった。D論のコピペやデータ改ざんなどが、平然と行える人格の障害に気づかないところに大きな問題があった。
 ミュンヒハウゼンののような荒唐無稽な嘘ならだれにでもわかるが、小保方さんの場合、専門分野での嘘であり、しかも面接がとても上手で相手を引き入れてしまう嘘がつける。ということで、こんなとんでもない騒動に。
 弁護士は、STAP細胞の有無という本質的な部分で争えないから、理研の対応に論理をすり替え、論文使用写真の問題で対決しようとしているが、これ以上追い詰めるのはいかがなことかと思う。
 彼女は人格障害ゆえに、嘘をつくことに罪悪感もないし、嘘でしか自分の立ち位置を見いだせない。
 こんな茶番はもうおしまいにして、とは思うが。