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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

破廉恥罪と凶悪犯罪

2009-11-08 06:44:41 | 似非エッセー
ボールペン型ビデオ、大阪市職員がスカート内盗撮(読売新聞) - goo ニュース

 このような犯罪が起きるたびに、実名報道がなされる。痴漢、わいせつ行為など、性犯罪に対するマスコミの論調は厳しい。
 一方、詐欺で逮捕された東京と鳥取の女性は実名が伏せられている。かなり慎重。この現実に、何か違和感を覚える。
 大阪市の職員が、スカート内を盗撮。これは確かに恥ずかしい犯罪。しかし、名前が公表されれば、人生はほぼ終わってしまう。この職員の前途を絶ってしまうほどの犯罪なのだろうか。マスコミには発表せず、大阪市役所の上司や人事関係者への連絡程度でいいのではないか。
 この手の犯罪は、不起訴や罰金程度が多い。それで反省すれば済む程度の犯罪だ。加害者をさらしものにするのは、抑止効果を狙ってのことだと思うが、効果が期待されるとは思わない。現に、起きているのである。しかも、警察官や裁判所の職員までが加害者に。
 一方の詐欺女。これはきわめて悪質で、状況証拠ではまれにみる凶悪犯罪である可能性が極めて高い。しかし、姓名は伏せられ、容疑者の人権への配慮がなされている。その一方で、被害者男性はさらしものになっている現実。これも違和感がある。
 重大犯罪の容疑者は人権が守られ、軽微な犯罪の容疑者の人権は踏みにじられる現実。なにかおかしい。
 

尻噛み系の教師

2009-09-15 06:59:41 | 似非エッセー
里子の尻噛んだ罪、小学教諭起訴 虐待相談増加の一途(朝日新聞) - goo ニュース

 里子の尻に噛みつく。小学校の女性教師。
 尻に噛みつくという状況が、今ひとつしっくりこない。
 尻である。隠れた部分。傷が目立たない。そういう場所を選んだのは意図的なのか。
 それとも変な性癖があるのか。尻に噛みつくと快感が得られるという。
 事実関係がよくつかめない。

 背景はいろいろあると思う。
 その里子の事情。なぜ里子になったのか。女性教師がなぜ育てているのか。
 彼女には実子がいるのか。夫は?
 状況がわからないのに論評するのはよろしくない。
 しかし、明らかに言えるのは尻をかむという常軌を逸した行為。寝た子の尻に噛みつく異常性。その背景に何があるのか知りたい。
 教師であるから、ある程度のインテリ。善悪の判断も持ち合わせているはず。
 ストレスの発散の対象が里子だったのか。

 弱い者をいじめる。これはどこの世界にもあること。
 虐待、パワハラ、権力者の弱い者いじめ。
 いびつな人間関係の中で、人の心は荒廃していく。
 だが、荒廃の中に成功があったりする。

 外ではキジバトが鳴き、ハシボソガラスが鳴いている。
 曇り。
 妻はまだ眠っている午前7時23分。
 これからひと仕事してから東京の現場へ。
 傘が必要だろうか。


麻生が幕をひいた自民党の歴史

2009-09-02 15:46:37 | 似非エッセー
「ダメもと政権交代」実現 自民を懲罰、民主に格別の期待なし 小林良彰・慶応大学教授に聞く総選挙分析(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

 今回の自民党の惨敗は、麻生さんが決定的にし、選挙期間中のテレビコマーシャルに頻繁に顔を出すことで、さらにだめを押してしまった。自民党にとっては最悪のシナリオなのに、誰もいさめなかった。いさめることのできる立場の渡邉さんは、みんなの党とかを立ち上げてしまったし。

 麻生さんは生まれながらの金持ち。そんな男が、貧乏人は結婚して子供を作るべきではない、とか言ったり、易しい漢字でさえ読めなかったり。そんな男が頻繁にテレビに顔を出し、自民党は素晴らしい政党だなんて言っても、全く説得力はない。むしろ不愉快になり、自民党だけには入れたくないと、有権者は思うようになる。ともかく、程度が低すぎるのだ。

 たとえば片山さつきの土下座。あんな醜い姿を見ると、自民党は終わったとだれもが思ってしまう。高慢な女が見せたあの態度は犯罪的だ。もし当選したら、選挙民を睥睨するのは明らか。

 それにしても自民党の退廃はすさまじく、退廃が大敗につながったといえるだろう。自殺した詐欺師のような農相、絆創膏農相に泥酔財務相、そのた退廃は幅広く浸透し、選挙民への裏切りや悪行は数知れず。天下りの野放し、族議員の利権。そんな政党に任せられるわけがない。

 選挙民の怒りが、自民党にレッドカードを突きつけたのだ。
 民主党には、そんなに大きな期待はない。高速道路の無料化が簡単にいくとは思えない。が、マニフェスト通りに行かなくても、自民党の腐りきった政治に比べればまし、ということで、僕自身も大きな期待を持たずに投票した。
 民主党が手品で出した鳩は、はたして飛び立つことができるのか。

金持ちだけが結婚できる社会

2009-08-25 06:46:26 | 似非エッセー
首相「金がねえなら結婚しない方が」 官房長官は釈明(朝日新聞) - goo ニュース

 金持ちだけが結婚し、子どもを作れる社会。それが麻生太郎氏の望む社会なのか。これはあまりにも悲しい社会。
 一国の首相なら、「貧しくても安心して結婚し、子どもを作って暮らせる社会に変えていきたい」、というのが普通。また、貧者を生み出さないように施策を進めることを考えるのが普通。政治家の発言ではない。
 今の社会では、誰もが望んで貧しい暮らしをしているのではない。どんなに一生懸命働いても報われない人たちはいくらでもいる。そういう人たちを作りだし、その犠牲によって富の集積もあるわけだ。麻生さんの先代も、多くの炭鉱夫の過酷な労働によって財をなしてきたわけで、彼の才能によって金持ちになったわけではない。そんな人間が、貧乏人は結婚するな、なんて、どういう思い上がりだ。
 麻生太郎は、しゃべるたびに票を失っていく。こんな志の低い人間をトップに据える自民党は、もはや死んだも同然。
 オウンゴールの塊のような男。即刻退場すべきだが。
 

部長の不調法

2009-08-25 03:25:13 | 似非エッセー
部下に集団暴行の疑い、IBC岩手放送営業部長ら逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

 このニュース、事実が見えてこない。なぜ集団暴行を加えたのかということ。
 むろん、暴力はよろしくない。社会的に地位のある人間にとって、もってのほかの行動。が、理由があるはず。チンピラの因縁ではないはず。
 僕は、その理由を知りたい。なぜ、こんな暴行を加えたのかということ。
 酒の上での勢いだったのか。
 もしけがをさせ、それが発覚すれば、社会的立場を失ってしまう。にもかかわらず暴行を加えるほどの理由。それは何だったのか。

 報道は何でも事象の一面のみ。それはいかがなものか。
 たとえば、ジダンがワールドカップの最中で頭突きをくらわしたのにも理由があった。そういう背景がなく、ボールと間違って相手にヘッディングしたなんて考えられない。

 事象だけの報道ではなく、その背景を掘り下げた記者の報道。それが必要だと思う。それがないから、バンキシャのような偽ニュースが生まれたりする。
 それにしても質の低いのは確か。

哀しき神風特攻隊

2009-08-24 05:05:05 | 似非エッセー
パキスタン当局、自爆攻撃実行犯として養成中の少年ら保護(トムソンロイター) - goo ニュース

 神のために死ぬ。
 それで天国へいける。
 そう洗脳される子どもたち。
 洗脳する側は、子どもを道具としてしか見ていない。
 きっとそうだ。
 
 日本でも60数年前にはあったこと。
 神風特攻隊。
 人間魚雷。
 従軍慰安婦。
 
 ひとの命を奪う権力。
 権力者は常に高みの見物。
 死ぬものはたまったものではない。

 戦争はテロ。
 テロを批判する国家は戦争も非難すべき。
 イスラエルとパレスチナの泥沼。
 アフガン、イラクのテロの日常。
 地獄の北朝鮮。
 戦国のソマリア。

 尊王攘夷の風が吹き荒れた京都では
 テロが横行していた。
 重火器ではなく、刀で。
 血が飛ぶ刀で。
 テロの無残。
 残るのは哀しみ。
 そして憎しみ。
 殺意が生むのは
 退路のない絶望。

 
 

スカートの下に見えるもの

2009-07-18 07:19:53 | 似非エッセー
女性のスカートの中盗撮 NHK職員を諭旨免職(朝日新聞) - goo ニュース

 女性のスカートの下には、通常は下着しか見えない。下着の下に隠れたものまでは見えないのだ。それでも見たい、という気持ちを、僕は持っていない。
 上野千鶴子さんの、スカートの下の劇場、以前ななめ読みしたことが。
 あれは女性にとっての劇場。それにしてもすごいバリエーションの下着。そして、下着を身につける快感。
 男は、それを盗み見することで快感を得られるのか。

 妻は以前、Tバックなる下着を買って穿き、小生に見せた頃があったが、目を覆いたくなる醜悪さだった。前は毛がはみ出し、後は尻に紐が挟まった状態。エロというよりグロ。妻も、自分の姿に嫌悪し、二度とその下着は穿いていない。
 小生が欲情するのは、下着ではなく、下着をつけていない生身。
 が、下着に興奮する男。これは哀しい。しかも、女子高生の下着でなければならない。これがますます哀しい。
 その劇場に激情する男が、植草先生状態に高揚したココロで、スカートの下にカメラを差し入れる。見つかればヤバイ。何せ大NHKの職員。
 しかし、リスクがあるからこそ興奮する。それが変質者の悲しいサガ。
 犯罪者というより、変質者なのである。犯罪者には刑罰が有効だが、変質者には治療が必要なのだ。
 
 が、その治療という行為は、個性も奪ってしまうことに。
 植草さんにしろ、田代まさしくんにしろ、何か悪人のように思われる向きがあるが、ただの変質者。それが社会的に封殺されてしまうことに、僕はいささか違和感がある。
 
 
 

そういえば僕も小説家

2009-07-15 20:40:43 | 似非エッセー
芥川賞に磯崎憲一郎さん ネザマフィさん受賞逃す(共同通信) - goo ニュース

 小説家というのは職業なのか。それとも、自称でよいのか。
 僕は、結構な数の小説を書いてきた。むろん、出版はしていないから売れてはいない。いくつかの懸賞小説に出したこともあるが、ずっと以前に週刊小説という廃刊になった週刊誌に掲載されたことがあるだけ。僕の書く小説は、まったく受けないようだ。
 しかし、悪くはないと思っている。ともかくいい加減な話を適当に書いている小説。そういう節操のないスタンスの文体が気に行っているのである。
 できれば、皆さんもこのブログの、小説のカテゴリーの中から、短くて読んでみたくなるようなものがあれば、目を通してほしい。

 で、美女が受賞できなかったとのこと。選考委員の山田おばさんのヒガミがあった野では、というもっぱらの噂。選考委員が男ばかりなら、間違いなく美女が受賞できたろうに。
 まあ、権威だけは立派だが、今ひとつしっくりこないこの賞。骨太の作家が出てこないのがさびしい。かといって、最近やたら仕事が忙しくなってきた僕には、小説なんて書いてる余裕がなくなってきたし。
 
 女房はパートからまだ帰ってこない。夕飯の支度をしなきゃならないし。
 梅雨が明けて、今日はずいぶんの風。
 ああ、チャーハンでも作るか。

自殺という選択

2009-06-14 02:59:07 | 似非エッセー
データが語るホントの経済 不況が自殺を増加させるのはなぜか 背景にある2段階で労働者を「放出」するメカニズム(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース

 自殺者の多くは、うつ状態、もしくはうつ病そのものが原因のようだ。生きる希望をなくし、心が思いっきり落ち込んだうえでの最後の逃げ道。それが自殺。
 仕事がなくなり、収入が絶え、食えなくなってもホームレスになって生き延びることができる。あるいは生活保護を受けることもできる。生きる執着さえあれば。
 が、それを潔しとせず、心がへこたれてしまった人たちが増えている現実。これはゆゆしき問題なんだけど、深刻さが欠けているのも事実。

「おい、どうした、元気がないな」
「はい、ぼく、もうだめなんです」
「何がだめなんだ」
「僕の人生」
「人生? 君のだめなのは顔じゃないのか」
「顔もだめだけど、人生もだめなんです。ああ、生きていく自信もありません」
「じゃあ、自殺でもするのか」
「ええ、僕、自殺します」
「自殺か。それもいいけど、死ぬのは大変だぞ。痛かったり」
「痛い死に方はしません」
「じゃあ、どうするんだ」
「例の硫化水素」
「ああ、あれか」
「あれです」
「あれは痛くないのか」
「痛くないそうです」
「苦しくないのか」
「ええ、苦しくもないそうです」
「そんなこと、誰が言ってたのだ」
「経験者です」
「経験者とは、自殺をした奴か」
「そうです」
「死んだ奴が、そういってたのか」
「ええ、そうです」
「君が聞いたのか」
「いえ、田中さんがそう言ってました」
「じゃあ、田中が聞いたのか」
「だと思います」
「しかし、死人には口無しだぞ」
「口無し?」
「ああ、口無しだ」
「死んだら口が消えるのですか」
「口も、目も耳も消える」
「鼻は?」
「鼻も消える」
「じゃあ、のっぺらぼー」
「ああ、のっぺらぼー」
「高橋さんの奥さんは、ぶっきらぼーですけど」
「のっぺらぼーとぶっきらぼーは、蒲鉾と竹輪のような関係とは違って、まったくの二元論だ。つまり、マンジュシャゲとジンジロゲのような関係」
「わかりました。じゃあ、僕は自らの命を」
「そうか、わかった。じゃあ、気をつけて死んでくれ」

 人は生きるのはたやすくない。しかし、生きるだけならたやすい。
 人は死ぬのはたやすい。しかし立派に死ぬのはたやすくない。
              ゲーテ

やらせとは

2009-06-06 09:03:27 | 似非エッセー
TBSを厳重注意=交差点清掃報道で-総務省(時事通信) - goo ニュース

 やらせと事実は違う。事実はありのまま。やらせは嘘。捏造と言い換えてもよい行為。事実の記録者である報道記者が行ってはならない行為。
 報道の現場は、むろん知っている。100も承知。しかし起きてしまう不思議。

 が、本当に不思議なのか。
 起きて当然の現実があるのでは。
 報道はショー化が進んでいる。見世物。事実の中のセンセーショナルな部分を誇張してみせる。それが常態化。その延長線上にやらせがある、と言える。
 やらせは魅力だ。スクープを安易に作ることができる。都合のいい内容にデフォルメも可能。待つという作業もなくてすむ。
 今回の問題もそう。それにしてもお粗末。下請けが下請け注文の構図。実に悲しい構図。
 メディアは、もっと社会的責任をしょって仕事をしている自覚が必要。

 それにしても、報道まで現場は下請けが制作している現実。これは大きな問題だが、テレビ局の社員の高給を支えるためには仕方のないシステムか。

 今、テレビは腐敗している。制作現場が。いいものを作るより、視聴率を安易にとれるものが求められている。それは、ますますメディアの荒廃を誘発する。
 ではどうすればいいのか。
 簡単なこと。メディアが良い番組づくりを志向すること。なのだが、現状では無理だろうね。