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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

機長のおかげで貴重な体験を

2007-03-13 05:59:32 | 事件の真相
操縦席で客室乗務員を記念撮影 日航機長ら厳重注意(朝日新聞) - goo ニュース

「機長、コーヒーをお持ちしました」
「ああ、どうも。おや、君ははじめてだったね」
「ええ、今回からこちらの便にお世話になっています。吉永紀香と申します」
「聞いたことのあるような名前だな」
「吉永小百合の吉永と、藤原紀香の紀香と書きます」
「なんと、デラックスな名前じゃないか。そういや顔つきも往年の吉永小百合に似ているね」
「まあ、機長ってお上手。わたしの父も、吉永小百合が大好きだったの」
「お父さんはおいくつ?」
「58よ。団塊の世代の真っ只中」
「そうか。その頃の男にとって、憧れのお姉さんだったものな。おお、このコーヒー、いつもと違うね。美味しいよ」
「まあ、うれしい。わたし、機長のために特別に入れたの。この前、ジャカルタで買ったブルーマウンテンなんですよ」
「そうかい、うれしいじゃないか。おお、そうだ、君、ここに座って見ないか」
「えっ、機長席ですか?」
「ああ、飛んでる時にはなかなか座れない場所だ。今は自動操縦だから、どうってことないから」
「まあ、うれしい、じゃあ」
「おっ、なかなかサマになってるよ。写真も撮ってやるよ。はい、にっこり微笑んで」
 ここで、写真を2枚。
「この写真、君に送るから、メールアドレス教えてくれる?」
「ええ、ではあとでメモに書いて」

 ということで撮られた2枚の写真は、紀香さんのPCへ。紀香さんは、そのことの重大さを余り深く考えず、ついうっかり友人に写真を見せてしまった。

「ねえねえ、機長席に座ったのよ。見てよこの写真」
「わあ、かっこいいじゃない。どこで撮ったの」
「シベリア上空よ」
「じゃあ、飛んでる時なの?」
「そうよ。だから貴重なの」
「機長はどこにいるのよ」
「写真を撮ってたわ」
「ええっ、そんなことして平気なの?」
「全然平気よ。自動操縦だから、機長は寝ててもちゃんと目的地に飛んでいくわ」

 こういうことは尾ひれがついて周りに広まっていくもの。

「ねえねえ、紀香って、機長といい仲らしいわよ。機長席に座らせてもらったお礼に、機長をホテルの自分の部屋に呼んで乗せてしまったそうよ」
「まあ、いやらしいわ。そういう女ね、あの人。チクってやりましょうよ」

 と、言うことになる。で、不適切な行為が露見と言うことに。
 むろん、露見しないケースは山ほど。

校長が? 

2007-02-20 21:40:19 | 事件の真相
校長が女子児童にわいせつ行為 石川・白山市の小学校(共同通信) - goo ニュース

 なんでだろう。
 東大の副理事のようなインテリに続いて、小学校の校長先生。
 しかし、これはきつい。子どもにとって。
 なにせ被害者は小学生。人間不信になってしまう。
 加害者は、学校でいちばんエライ人。それなのにこんなことをするとは。

「申し訳ありません。なんと言うか、つい魔が差したと言うか」
「魔が差した。それで許されると思うのですか」
「すみません」
「すみませんではすみません」
「すみませんですみませんといわれても、すみませんとしか言えないもので、本当にすみません」
「あなたは校長先生ですよね」
「ええ」
「学校でいちばん責任のある立場ですよね」
「ええ」
「子どもを教育する立場ですよね」
「ええ」
「それが、こんなことをして、恥ずかしくないのですか」
「恥ずかしいです。だから、こんなに小さくなっています。それに、おかげさまで100パーセント懲戒免職になります野で」
「それは仕方ないでしょう」
「あのう、でも、心配なのは、懲戒免職だと、退職金はどうなるんでしょう?」
「そんなものは支払えませんよ」
「うちの息子が、まだ大学生で、仕送りをしなきゃ」
「そんなこと知ったことですか。あんな破廉恥な行為をして、退職金もヘチマもないでしょう」
「しかし、それまでは一生懸命学校教育はしてきたわけで、今までの苦労はどうなるんです?」
「なにを寝ぼけたことを言っているんですか」

 そうなのだ。インテリと呼ばれる人たちが、狂っている。
 常識が欠落しているのだ。
 いったいどうしたことなんだろう。

TBSの毎度の過ち

2007-02-15 08:36:40 | 事件の真相
柳沢厚労相の発言で不適切な編集 TBSが謝罪(朝日新聞) - goo ニュース

 TBSがまたやった。前にも石原慎太郎発言での歪曲。
 今回も同様の手口。

 TBS広報部によると、(1)民主党議員が「健全」発言について質問(2)柳沢氏が「健全」発言について答弁(3)柳沢氏が「産む機械」発言について謝罪という構成を、放送前に映像を短くする必要が生じて(2)を削除した結果、柳沢氏が「健全」発言について謝罪する流れになった、ということらしい。こんなことはプロとして考えられないこと。よほどの悪意があったか、アマチュアをディレクターとして使っているかのどちらか。どちらにせよ最悪で、弁解の余地などない。

 人の発言内容など、どうにでも編集できる。
 むろん、編集権はテレビ局にある。が、正しい編集が行なわれなければ、その権利に介入する力も加わってくる。
 テレビは影響力が大きい。それだけに見識と能力が求められる。テレビ局員が他業種と比較にならないほど高給をとっているのも、それゆえとナットクしている向きもあるが、現状はお粗末。素人が歪曲編集をして、いい加減な番組を垂れ流すなんて、キー局としては犯罪と言える行為。事態の重さに気付いていない、ということ自体が問題。

 まあ、コネ社会で、終身雇用のテレビ局は、どこも腐敗しきっているが。
 それにひきかえ、CSやCATVには元気でバイタリティーのある番組制作も見られる、らしい。多くが、やっつけだそうだが。
 しかし、キー局の腐敗は正視に耐えない現状では、小さなテレビ局の活躍を期待するしかない。

リンナイもパロマも練炭も

2007-02-12 08:25:05 | 事件の真相
 二日間、書くのを休んだ。貧乏な暮らしではあるが、家内にせがまれ温泉旅行などに出かけてしまったため。

 パロマの事故、いったい何人が死んでいたのやら。と、パロマにばかり目がいってた人たちに、今度はリンナイでも事故があったと言う話が飛び込んできた。
 ガス機器は、家電メーカーなどはあまり取り組んでこなかった機器。事故のリスクも大きい。ガスは怖いのだ。それにしても、こんなに多くの命が失われてきたのはいったいどうしたことか。

 で、これは、某ガス機器メーカーの幹部から聞いた話。

「そりゃ、事故のないように細心の注意を払っています。開発段階では、テストを繰り返し、安全性に関しては万全のつもりで生産に入っています。でも、見逃しはあるんです。これはどの業界でもそうでしょう」
「ガス機器の場合、その見逃しやミスは、人命に関わるんですよ」
「わかっています。でも起きてしまうのだからしょうがないでしょう。例えば自動車メーカー。使い方を誤れば、死亡事故になるではありませんか。人命に関わる道具を生産しながら、自動車メーカーは非難されない。それはおかしいのでは?」
「自動車の場合、使い方の誤りが事故につながっているのだけど、おたくのガス機器は、正しい使い方をしているのに事故が起きているわけではないですか」
「いえ、正しくはありませんよ。換気が悪い状態だったり、不都合な状況で使用されていたケースがほとんどで」
「そんなときには安全装置が働くようにしていれば済むことではないですか」
「そうなんですが、安全への配慮は、基本的にはユーザーにお任せしていたもので」
「それはガス機器メーカーとして、無責任では?」
「そういわれればそうかも知れませんが、練炭だって、多くの事故を起こしてきたわけでしょう。たぶん、練炭の不完全燃焼による死亡事故は、うちの機器による死亡事故の何十倍もありますよ。最近じゃ、自殺にもよく使われている。でも、練炭の生産者は罰せられることもないし」
「そんなことは言い訳にもならないですよ。じゃあ、包丁だって人の命を奪うし、縄やネクタイも、これまで多くの人の命を奪ってきたわけだ。そんなことでは包丁もネクタイも作れない」
「包丁は、人を切る道具じゃない。ダイコンや蒲鉾を切るためのものですよ。ガス機器は暖をとる目的で使っていながら、一酸化炭素を出して、人の命を奪うことに問題があるわけであって」
「だから、換気を良くして使えば、全く問題はないんですよ。例えば日本の昔の家屋は換気が良かった。換気を悪くしたのは、うちのせいじゃない。建物の会社であり、ひいてはユーザーなんです。自分たちが気をつけない環境を作り出しておいて、ガス機器メーカーにばかり責任を押し付けるのはいかがなものかと思いますよ。うちはもう、大きな痛手で、売り上げもがた落ちです」
「そんなの身から出たさびではないですか」
「これからは別のメーカーが、うちのシェアーを取り込んでいくことになるかも知れませんが、そこでも開発費は高額なものになって、ひいては消費者に跳ね返るだけで」
「だからどうだと言うのです」
「企業の責任という問題ですよ」

 ここで、おいらはハタと困ってしまった。書くのをためらってしまった。
 企業の責任である。
 企業には営利の追求という問題が常に付きまとう。無駄を省くこと。で、どこまでを無駄と考えるか、が大きな問題。その兼ね合いが微妙。
 コストを削減すれば粗悪品が生まれる。関西テレビのあるある大事典などという粗悪品も、コスト削減が生み出した悲劇。
 そのコスト削減を喧伝しているのは政府。
 で、粗悪品は、これからもどんどん生み出されるのは必定。
 倒産しかかっている企業に、コスト削減を強いたら、粗悪品が生まれるのは当たり前。

 というようなことで、またもや文脈が怪しくなってきた。
 どうも、脳みその具合がかんばしくないようだ。この辺で今日のところはおしまいにし、仕事にでも取り掛かろう。 

機械が子どもを産む時代へ

2007-02-01 13:31:12 | 事件の真相
 最近、機械に子どもを産ませようという動きがあるそうだ。
 主導するのは厚生労働省。

 機械による子どもの工場生産。
 日本の少子化を食い止めるための最後の切り札として注目を集めている。
 さらに、産科医の不足を補う意味でも、出産時の事故を防止する意味でも、極めて有効な手段として注目を集めている。
 これで、産科医が、訴えられるケースもなくなる。
 発案者は、歴代の厚生労働大臣の中でも空前絶後の逸材の名が高い柳沢大臣であることは、皆さん周知の通りだ。

 方法はいたって簡単。
 人工子宮装置を大量に設置し、工場の中でシステマチックに、子どもを生産するのである。
 女性は15歳から50歳のあいだに数多くの卵子を排卵する。
 1年12回、35年でおおむね420回程度の排卵である。
 しかし、ひとりの女性が一生に420人も子どもを産むなんて皆無だ。絶対にありえない。あってたまるか。

 だが、人口子宮装置を使えば簡単に実現できてしまう。そこがすごいところだ。
 排卵期ごとに卵子を子宮から抽出し、優秀な精子と掛け合わせ、装置の中で培養するのだ。
 イエスさまもびっくりの処女懐胎!
 このとき、採卵する女性も、美しく聡明な方がいい。当然のこと。
 ブスな方、デブ、鈍感などの欠陥のある女性は排除される。これは、ナチスドイツでも考えられていた。日本を美しい国にするために不可欠の考え方。
 醜いものには蓋。それが美しくするための近道。

 で、遺伝的には優秀な子どもが、10月10日後に、ぽこっと装置から生産されるのである。
 計画的に、どんどん生まれていく。これはすごいことだ。
 しかも、生産するのは機械であるため、メンテさえしっかりしていれば、規格通りの子どもができる。規格を外れていれば、途中ではねてしまえばいい。
 で、少子化は完全解決。美しく聡明な日本人ばかりが、どんどん増えていく。
 これによって、柳沢大臣は、日本を少子化の危機から救った大恩人として、また、美しい国ニホンのもっとも勇気ある政治家として、後世に名を残すのだ。

 むろん、これに対し慎重論もある。
 自分の子どもを大量に産みたいと考えた新興宗教の教祖の女が、自分の子どもの大量生産するプロジェクトをひそかに進めたりすることが考えられる。巨万の富を蓄えた変質者が、工場生産の子どもを食用目的にするなど、モラルが「あるある大事典」状態に低下するおそれがあるからだ。
 また、中には不二家のような工場が子どもの生産を行なうようになり、地面におっこった精子を3秒以内に卵子と掛け合わせれば平気、なんてことで、ノロウイルスの呪いにかけられたノロマな子どもが生まれたり。

 しかし、その懸念よりも、少子化そのもののもたらす影響が大きいため、もっとも機械生産に安定的な技術力をもつトヨタに、人工子宮装置による子ども生産の認可を与えてしまった。
 そんなこんなで、機械が優秀な子どもを生産するようになると、多くの女性が母親としては不要となった。結婚という制度も、その性質は変容していった。

 女性は子育てから解放され、生涯仕事に就くことができるようになった。
 夢を持つ女性が増えた。
 日本は働き手を多く得て、どんどん豊かになった。
 国の借金も解消。一千兆の解消。
 ほんとに素晴らしいことだ。
 これも、ただひとえに、聡明な柳沢大臣がいたからである。

 日本人の多くは柳沢大臣に感謝感激雨あられ、再び豊かな国、新たな美しい国になっていったとさ。


 ここまで書いて、あほらしくなったのでやめます。
 続きは皆さんで勝手に考えてください。

都政私物化老醜石原慎太郎

2007-01-31 09:54:29 | 事件の真相
 石原慎太郎知事の都政私物化は、かなり見苦しい。
 優れた芸術家だという触れ込みの息子を、なんだか知らないうちに重用したり、飲食費を湯水のように使ったり、さすが金がありあまり腐っている東京都の知事だけある。
 が、腐っているのは金だけではなく、知事の性根もではないか。

 老醜。
 それに近い。
 弁解、言い訳の見苦しさ。あの息子の件が発覚したときの。
 それに記者会見での、あの品性のなさはなんだ。言葉遣いが悪すぎる。
 態度がでかすぎる。
 顔つきまで下品に見えてくる。というより、下品そのものだ。
 何様だと勘違いしているのか知らないが、人間としての品格がまるでない。
 それを支えるのは、さらに品性のない取巻き立ち。


「知事は、それではご満足されないのではないか」
「ははあ、それではいかように」
「会食費は、お望みの通り、都の懐で十分であろう」
「しかし、都民の中には、バカが大勢います。知事のことをよく思わない連中も、何かアラがないかとてぐすね引いているありさまで、これ以上ことを荒立てても」
「そんな軟弱なことでどうする。知事は、やりたい放題にさせておかないと、すぐに癇癪を起こして当り散らす駄々っ子。まわりの我々は、身が持たぬ。その一方で、言いなりのイエスマンになっておれば、なんとも御しやすいご主人様ではないか」
「それは言えてます。アホなブタでもおだてりゃ木にだって登りますからね」
「ただのバカ息子を芸術家だと勘違いしているところも、可愛いではないか」
「そうではありますが、知事は芸術とは何かご存知なんですかね」
「そりゃ知ってるだろう。彼も作家なのだから」
「えっ、作家なんですか?」
「そうだよ、芥川賞作家」
「マサッカ」
「寒いシャレなど発するな。おぬしは読んだことがないのか」
「ええ、ございません。お読みになっているんですか」
「まあ、一作だけは読んだ。『太陽の季節』って本。だけど、おったったチンポコを障子に突き刺すところ以外は、読むにあたいしない陳腐な風俗小説で、全く人に薦められる書物ではない。まして、今の子どもには全く読ませられない。まさに、あの方の人格と言うか、品性を示す小説だね。そのあとは読むに足らない愚作をちょろちょろ書いているだけ。作家として無能だから、政治家を志したんだ」
「しかし、彼が小説家だったとは意外ですね。小説家って、もっと知的な人種かと思いましたが、あれでは横山ノックと変わらない」
「そんなひどいことを言うな。横山ノックが可哀相だよ。まあ、彼が裸の王さまだから、我々もやりたい放題ができるんだ。知事が仕事熱心で、品格のあるお方だったら、○○どもを追いやることができなかっただろう。われらが都庁の天下を取るには、あのようなバカ殿さまが必要だったのだ」
「ははあ、わかりました。で、今度の件、上告するのでございますね」
「当たり前だのクラッカー。上告しないでなんとする。40万円なんて、知事は支払うつもりは全くない。あのドケチな知事であるぞ」
「ははあ、で、広報番組プロデューサーなる男と、なんで会食を?」
「そんなことは詮索するな。あの方は恥部を触られるのが大嫌いなんだ。恥部をおったてるのは好きでも」
「御意でございます」

 それにしても、知事と言うやつは権力が集中している。
 で、和歌山、福島、宮崎などのように、官製談合を仕切って賄賂をごっそりいただくなんていう、とんでもない事件が生まれる。
 石原知事も、私物化という意味でははっきり言って同類。
 こんな品性のない知事をいただく東京都民は、ちょっと恥ずかしいのでは。
 かといって、わが神奈川県の知事も、ずいぶん貧相な面構えだが。
 まあ、東国原さんに期待しなければならないようでは、日本の地方自治の痴呆自治状態が続きそうであるが。

 朝の文を少し改訂。

 で、また、文句と脅しのメールが、おいらのところに飛び込んでくるかどうか。
 楽しみに待っている。

中村紀洋の起用なし

2007-01-26 09:42:21 | 事件の真相
 ノリに声がかからない。
 彼にとっては、予想に反した困ったこと。
 けっこうなスラッガーでありながら、どこからもお呼びがかからない。
 おいらは好きなキャラ。落合の若い頃に、どことなく似ている。が、チームの和ということでは嫌われるタイプ。その点、おいらとも似ている。
 違うのは、賃金の違い。フリーターのおいらとは天と地の差。

 声はK1から。
 野球選手で格闘技に転向し、成功した例もある。ジャイアント馬場は大ブレークした。高齢になり、見るからにひょろひょろで弱々しく、動きが超ドン臭くても、信じられないほど強かった。
 現役で、ジャイアント馬場を凌駕する格闘家は、清原をおいて他はいない。彼なら、顔だけでも周りを静まり返らせる凄みがある。が、、ノリはそこまで威圧感はない。アケボノのようにさらし者になるのが関の山。

 例によって極秘に入手した、ある球団関係者の会話。

「今なら、大バーゲンだけどな。もしかしたら拾い物だけど」
「もしかしたらの話だよ。近鉄でミソをつけたし、ああいう選手は、みんなの士気を下げるだけだよ」
「サードは○○で十分だしな」
「今は、なんか大丈夫そうなこと言ってるけど、故障はやばいからね。ジャンク品に金を使うなら、新人を養成した方がいいだろう」
「それと、アメリカで失敗したら日本がある、なんてやつは、見せしめにする必要がある」
「そうだよ、どいつもこいつも、アメリカにばかり目をむけやがって。日本の野球をバカにしているやつらは許せねえ」
「選手になめられていたら、こっちの立つ瀬がないしな。東京の方でも、なんかあいつをとりたいと言うような動きがあるみたいだから、釘をさしておく必要があるな」
「ああ、この前、電話はしておいたよ。ノリだけは絶対にとるなって」
「もう一度、人間をたたきなおす必要があるな、あいつは」
「そうだよ。ああいう男は、四国のイシゲんとこで修業しなおしてくればいいんだ。ああいうところにいくと、本当の野球というものがわかる」
「そうだよな。第一、選手の連中は、どいつもこいつも給料が高すぎる。そりゃ、一般人より高いのはわかるが、億を超えるやつらがごろごろいるのは異常だ」
「そうだね、金が夢となったら、人間はおしまいだよ」
「ノリは、金じゃないなんて言ってるが、口先だけだからね。あの手のジャンク品は、1千万でも怖い買い物だものね」
「チームの和や将来を考えると、マイナスの方が大きいよ。大砲ばかりそろえて沈没した巨人なんて、目も当てられないものね」
「ああ、あの二の舞は、どこも踏みたくないだろう」
「まあ、今年1年、ゆっくりあたまを冷やすことだな」

 ノリに対しての村八分。
 これは怖い話。
 が、どこか、抜け駆けをする球団があるか。
 まあ、もう少しは目が離せないが。

見損じで失われる命

2007-01-23 10:27:19 | 事件の真相
 見逃しや見損じは、誰にでもあるもの。
 おいらなんてしょっちゅう。
 さいわい、フリーターの仕事では、大事故に繋がることはない。
 せいぜい、自分の収入が消えてしまう程度。
 ところが、乗り物の運転や、危険物の取り扱いで見損じがあると、時には人の命を奪ってしまう。

 車。
 快適な乗り物だが、信号を見逃したり、横断歩道を渡っている小学生を見損じたりすると、とんでもない事態に。
 タレントの娘さんの痛ましい事故。

 ガス漏れの通報を、軽微な錯覚のように見損じていると、北見の事故のような結果に。

 カラオケ店での火災も、いかにも違法営業が問題のように報道されているが、そんな営業をしている店のあることを行政が見逃していたことが大きな問題。
 見損じは、時として人の命を奪う。
 奪ってしまったあと、過失と言うことで決着していく。
 
 過失は誰にでもあること。
 それで済んでしまうのが現実。


「おい、どうして見損じたのだ」
「ええ、うっかりしていました」
「うっかりで済むと思うのか。人が死んだんだぞ」
「すみません」
「すみませんでは、すまないんだよ。遺族にしてみればたまらんだろう」
「ほんとに、すみません」
「謝っただけでは駄目だといってるだろう。もっときっちり償いをしろっていうんだ」
「はい、何でもします」
「何をするんだ?」
「何でもします。もしする機会さえ与えていただければ」
「よし、何でもするんだな」
「はい、何でもします」
「じゃあ、死んでお詫びしろ」
「えっ、ぼくが死ぬのですか」
「当たり前だ。おまえのおかげで死んだ人間がいるんだ。死んでお詫びするのは当然だろう」
「でも、ぼくは死にたくないです」
「相手だって死にたくなかったんだ」
「ぼくが死ねば、お詫びになるのですか」
「そうだよ。死ぬほど反省していたと言う証拠になる」
「でも、ぼくは死にたくない。誰だってあるじゃないですか。ちょっとした見損じだったのです。猛烈に反省しているんです。死ぬことだけは嫌です。それ以外だったら、何でもします」
「何でもするって言ったじゃないか。死んでお詫びするしか許されない。社会がおまえを許さない。2チャンネルの連中が許さないぞ。連中は、いっぱい書き込みをするぞ。親戚縁者を暴きたて、おまえの一族の生活をすべて台無しにするぞ」
「どうしてなんです。そうだ、ぼくという存在は、天災だったと考えてもらえばいいのですよ」
「テンサイ? おまえは、いかにも無能に見えるが」
「そのテンサイでなく、天の災難の天災です。空から隕石があたまに落ちて亡くなったとしましょう。その隕石が、ぼくだったのです」
「おまえが隕石だと?」
「隕石には責任がありません。これは偶発的なことなんです。まったく偶然、間が悪かっただけの話で」
「変な詭弁を弄するな。この期に及んで見苦しいぞ」
「でも、本当なんです。うっかりは、誰だってあるじゃないですか。そのうっかりは、絶対に天災なんですよ。そりゃうっかりを増幅させる要素もあります。酒を飲んで車に乗るとか。でも、ぼくの場合、純粋なうっかり。100パーセント、正真正銘のうっかり。ふと空白になった時間。そのために、人の命まで奪うはめに」
「そういううっかりは許されない社会なんだよ。歯には歯を、目には目を、核爆弾には核爆弾の社会なんだ」
「それってなんです」
「北朝鮮が核を持てば、日本も持つことを議論すべきと、中川政調会長が言ってたではないか。テロにはテロ、殺しあって行けば、みんな人はいなくなって万々歳、なんて考えがある。ああ、わからなくなってきた。どうでもいい、うっかりは、世界戦争に繋がっていくんだ、こんにゃろめ」
「話が飛躍しすぎですよ」
「どこが飛躍しているってんだ。今のイラクを見てみろ、今朝の新聞にも、テロで大勢が死んでいる、と報じてた。うっかりを許していると、日本もあんなふうになるんだ」
「そんなばかな」
「なんだと、俺がばかだと。犯罪者のくせに偉そうなことを言うな。おまえは死刑だ。権力者に逆らうおまえのような人間がいるから、日本を美しい国にできないんだ。アベ総理の支持率が、ジリ貧になって行くんだ」
「言いがかりですよ、ぼくの見損じと、関係なんかないですよ」
「大有りの有田焼だ、こんちくしょう。俺の言うことに逆らうやつは、冷房つきの冬の独房で、凍え死ねばいいんだ。ようし、冷凍地獄に追いやってやる。てめえを獄死させてやる」


 世の中には理不尽な事が多い。
 ろくな捜査もせずに冤罪で刑が確定、なんてとんでもないことは日常茶飯事。
 死刑囚の中にも、そんな連中が何人かいると言う。
 が、真相は闇の中に葬られる。
 死人は何も語らない。語れない。
 今回のように、真犯人が見つからなければ。

 あれも、警察の見損じ。
 簡単なうっかりミス。
 
 が、見損じした連中がとっ捕まり、刑に服す、なんて事態にはならない。
 それが日本という美しい国の、ひとつの断面。

 おいらの脳みそは、こんなことを考えるのに適さないのだが、今日の二発目を書いてしまった。

捏造まだまだあるある大事典

2007-01-22 08:04:34 | 事件の真相
 よろしくないことが発覚し、内部を調査してみると、ほかにもよろしくないことがぞろぞろ。それは、不二家の例でも明らか。
 まして、関西テレビの下請け制作会社、日本テレワークなる制作会社、過去にも捏造打ち切りの前科があり、叩けばホコリが出ることは必至。
 で、問題は本当に叩くかどうかが微妙ってこと。

 叩いて不二家のように次々と出てくれば、日本テレワークを潰すだけではすまなくなる。関西テレビ、フジテレビの責任問題。
 となると、考えられるのは、納豆の一件だけで、他には何もなかったとホッカブリ。つまり臭い便器に蓋をして、封じ込めてしまおうということに。


「そうだよ。調査したようなフリをして、何も見つからなかったことにしてくれ。そうでなきゃ、何人も首がぶっとんでしまうよ」
「でも、流れたらどうします? 誰かがちくるかもしれませんよ」
「誰かって?」
「今回、処分せざるを得ないわけじゃないですか。処分を受けると、それをうらみに思って、過去のことを新聞社にたれこんだり」
「口封じはできないのか」
「けっこう人数が多いですからね。そりゃいろいろ手を講じてはいますが、徹底するかどうか」
「しかし、困ったなあ。簡単に捏造がばれるような番組を作るなんて、トウシロじゃあるまいし」
「でも、孫請けのさらに下になると、ほとんどトウシロですよ。だって、消耗品のADに仕事をやらせているんですから。過去のビデオを詳しく調べている外部の連中もいるんです。いずれ発覚しますよ」
「あああ、困ったもんだ。最初は情報バラエティーで、適当に科学的な粉飾であそぼうという他愛もない企画のつもりだったんだけどな」
「でも、テレワークには荷が重すぎたんですよ。というか、下請けに投げて、まったく無責任な制作をしていたわけですからね」
「ほんとに、いい加減さはCXのOBが作った会社らしいと言うか。で、テレワークの下請けは、何社も入っていたのだろう」
「ええ、しかも、教養とは縁もゆかりもないようなスタッフが、番組に関わることになるのですからね。今のマチ場の制作プロダクションのADなんて、まさに使い捨てのフリーターやら専門学校出の仕事にあぶれたバイトたちがゴロゴロですからね。下におろせばおろすほど質も落ちていきます」
「しかし、下におろさなきゃ、上の人間の高給が維持できないわけだし」
「ネックはそこですよね。CXの社員の給料は高すぎるんですよ。漢字もろくに読めないアナウンサーでも、上場企業の課長よりも給料をどっさりもらっているんだから。そのべらぼうな高給は、実際に現場で働いているADやらの信じられない低賃金で支えられているわけですよ。奴らが目覚めたら何をしでかすかわかりませんよ」
「だからだよ。飴とムチを上手に使い分けて、奴らをなだめるんだ。我々の高賃金を維持するためにも、この構造を崩してはならないんだよ。それには、どうしても過去の捏造は、闇に葬らなければならない。わかるだろ」
「そうですね。しょせんテレビなんだから、視聴者も東京スポーツの記事程度に見てくれればよかったんですよね」
「そうだよ。もともとのコンセプトは東京スポーツ感覚なんだ。それを変にもっともらしくしたのがいけなかったんだ。視聴者の教養と同水準にとどめておくべきだったんだよ」
「じゃあ、とりあえず臭いものが外に出ないように、蓋を徹底的にしていきますか。で、もし外部に流れたらどうします?」
「そのときはそのときさ。ひきのばし、たぶらかし、とぼけだよ。責任はすべて下請けに押し付けることだね。そのために奴らに仕事を与えてやってるんだ。こっちは被害者なんだ」

 というようなことで、過去の捏造は表面に出てくるかどうか微妙。
 もし出したら、不二家の二の舞で、CXのブランドも瓦解崩壊。

 まあ、それにしても、お台場あたりは背筋の凍る話がいろいろ噴出。

 ではあるが、もともとテレビに捏造はつきもので、目くじら立てて非難するほどのことでもない。
 それにだ、稀代の詐欺師細木数の子などを番組に登場させて平然としているテレビ局に、自浄の力はないのは明らかである、などという声も、そこかしこで聞くが。
 そうなのだ、視聴率さえ上がれば何でもあり、捏造も詐欺も何でもあり、それがお台場のヒエタあたまが考えることなのか。
 だとすれば、本当に恐ろしい。
 こんなテレビ局に、放送を垂れ流させている現実が。
 そして、それを受け入れる視聴者のいる現実が。

夫を刻む~外資系証券会社社員バラバラ殺人事件の真相

2007-01-11 17:05:47 | 事件の真相
 
 なんということ。
 連鎖する事件。
 ゆう君が妹を殺害してバラバラにしたかと思うと、今度はゆう君が妻に殺されバラバラにされてしまった。同じ東京都渋谷区で。歯科医と外資系証券マン。裕福な家庭のゆう君にまつわる凄惨な事件。
 共通するのは、荒廃したココロ。

 で、このブログは小説のジャンルでアップしていたが、事件と言うことで、社会のジャンルに訂正。

 外資系の証券会社に勤める、おそらく高給を取る仕事マン。
 その妻が犯した、驚愕の犯罪の真相は、むろん、闇の中。
 が、おいらは、前回の事件同様に、ろくに調べもせず、独断と偏見だけで掌編小説に仕立て上げ、急遽アップさせていただく。
 真相とタイトルは入れているが、真っ赤な嘘。週刊誌よりも早く、文字情報として、偏見ストーリーをでっち上げていく。

 事件の日の未明。

 酔って帰ってきた夫は、ベッドの上に大の字になって眠っている。。
 カオリ容疑者は、その顔を見ているうちに殺意が頭をもたげてきた。
 夫は外資系証券マン。稼ぎはいい。同年代のサラリーマンの3倍の収入がある。
 が、しょせんはあぶく銭を扱う証券マン。人を騙したり出し抜いたりするのが仕事。そうした証券マンの中でも、飛びぬけて拝金主義の人間のくず。
 金を信奉するが、女は男の奴隷、という考え方が身にしみた男。
 その男がベッドに横になっている。

 昨夜の会話がよみがえる。

「おい、風呂場に髪の毛が落ちてたぞ」
「そう、ごめんなさい」
「御免じゃねえだろう。どうしてその程度の掃除が、きっちりできないんだ」
「だから、ごめんなさいといってるでしょう。今度は間違いなくしますから」
「ほんとに、ろくに家事もできないばか者だなあ。おまえは、俺の給料で飼ってやってるんだぞ。いわば家畜だ。命令通りに動く奴隷だ。ご主人の気に障ることをするなと、口をすっぱくして言ってるだろう」
「掃除、してきます」
「もういい。それよりも、肩をもめ」
「肩もみですか」
「おい、嫌そうな顔をするな。ありがとうございます。喜んでおもみ申し上げます、将軍様、だろう」
「ええ」
「ええじゃない、はい、だろう」
「はい、喜んでおもみ申し上げます、将軍さま」
「声が小さい」
 と、ゆう君はカオリ容疑者の腰を蹴飛ばす。カオリ容疑者は、床に倒れこむ。
「ううっ」
「大げさに倒れるな。早くもめ」
 カオリ容疑者は起き上がり、ゆう君の頭に手を乗せた。そして、髪を揉み始めた。
「おい、どこを揉んでいるんだ」
「ここを揉んでいます」
「そこは頭だ。頭を揉んでどうする。肩を揉め」
 カオリは手を下げ、ゆう君のわき腹に手を当てた。そしてモミモミをする。
「ウッヒッヒ、おい、脇をくすぐってどうすんだ」
「ごめんなさい」
 謝りながら、夫の股間に手を差し入れた。
「おい、そこはチンポコだ。このボケが」
 ゆう君は、さっきよりも強烈な勢いで蹴飛ばした。
 カオリ容疑者は、どうっとばかり倒れこんだ。
「おまえ、抱いて欲しいのだな。俺のチンポコが欲しいのだな。それで、こんな人をおちょくったまねを」
「いいえ」
「なんだと、いいえ、だと」
「はい」
「本当は抱いて欲しいんだろう。その面はなんだ。このメスブタが。抱いて欲しかったら、正直に言え。嘘つきは泥棒政治屋のはじまりだぞ」
「は、はい。抱いて欲しいです」
「そういやいいんだ、素直にな。しかし、抱いてやらない。お前なんかのようなブスで何もできないような女を抱くぐらいだったら、風俗の女の方がよほどましさ」
「そんなことを言わずに、抱いてくださいませ」
「本心で、そう思っているのか」
「ええ、本心です」
「本当に、本心か」
「いいえ、ほんとは抱けれたくありません」
「なんだと、ご主人様に抱かれたくないだと」
「ごめんなさい、どう答えれば、満足なんですか?」
「口答えするな。おまえは、ご主人をバカにしているのか。おまえは、俺のセックスの処理便器なんだ。はいはいと、素直に答えていればいいのだ」

 こんな会話が続くだけ。不毛の夫婦生活。
 結婚する4年前は想像もしていなかった。年下の夫が可愛く、本当に愛していた。そのつもりだった。
 が、メッキはぼろぼろと剥がれていった。
 男とはこんなものなのか。この男だけが特殊なのか。
 わからない。
 家にいるだけで、心臓が圧迫され、過呼吸になってくる。頭も心臓もパンクしそうになる。

 こっぴどく殴られ、鼻の骨を折ったことがあった。背中や腰はあざだらけ。毎日暴力が繰り返される。
 一度、実家に逃げ帰ったことがあった。が、夫は追いかけてきた。帰ってきたらやさしくする、といった。一方で、戻ってこないと、殺すといって脅迫した。ドメスティックバイオレンスの典型。ストーカータイプのサディスト。いったんその毒牙にかかると、容易には脱出することができない。まるで怨霊に取り付かれたみたいに。
 と、なると、方法はひとつ。
 殺すこと。
 殺すことだけが、自分の救われる道だと思った。存在を消去すればいいのだ。デスクトップから、ごみ箱へドラッグ。
 そうなのだ。で、救われる。刑務所に入ったとしても、この家庭の地獄に比べればはるかにましだ。
 
 ほかに方法は見つからない。探すのは面倒。もうどうでもいい。

 夫は正体もなく眠りこけていた。
 今がチャンスだ。
 これは正当防衛だ。このままだと、自分が自殺する以外に救われない。悪いのは夫。そう、自業自得なのだ。

 おおっと、ここで、こころの相談電話があればよかったのだ。
 あと一歩、踏み出す足を押さえることができれば良かったのだ。
 が、現実は情け容赦ない。
 
 カオリは、台所にあったワインのボトルを手にした。
 そして、大きく振りかぶった。

 時間は進む。進んだ時間は止まらない。


                 終わり