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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

新婚の妻絞殺だって?

2007-05-08 04:27:09 | 事件の真相
携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の34歳逮捕(読売新聞) - goo ニュース
「ねえ、あなた、携帯にワイセツ画像なんて、男の人は普通に入れておくものなの?」
「さあ、俺は、携帯に画像なんて入れる気ないけどね」
「あなたは老眼だものね。パソコンには入れてるんでしょう」
「ああ、少し」
「それって、私に勝手に見られたら嫌? あなた、どう思う?」
「あまりいい気分はしないな。でも別に君は、俺をなじったりしないだろう」
「そうね、男の人はエッチなのが当たり前だし、目くじら立てるほどのことでもないし」
「じゃあ、この事件はなんだったんだろう」
「わかんないわ。真相はわかんないのよ。だから、裁判だって長引いたりするんだもの」
「でもバカだよな、この男。殺人なんて犯す前に、離婚を考えなかったのだろうか」
「そうよね。離婚すれば、人生を棒にふらなくてすんだのに」
「後悔先に立たず、おちんちん後で立たずってとこか」
「何よそれ、エッチねえ」

 というような会話があって、なんとなくいっしょにベッドイン、というのが普通の夫婦。わいせつ画像でどうしてこんな事態になったのかは、むろん藪の中。

 それにしても、こういう事件が起きて話題にのぼると、我が家では夫婦仲がなぜかよくなる。他人の不幸は我が家の幸福。これって、変なことなのか。
 夜が明け始め、外ではメジロがさえずり始めている。
 

哀しみの銀行強盗

2007-05-02 05:21:37 | 事件の真相
女性行員人質に1000万を要求 名古屋、国税調査官を逮捕 (共同通信) - goo ニュース

 ポケットには、五十円玉が一枚、十円玉が二枚、一円玉が二枚しかなかった。全部足して七十二円。それがすべて。
 国税庁の金を、すでに五百万も流用し、使い込んでいる。サラ金や友人たちに五百万円余りの借金もある。利息を合わせると、もっとだ。数える気にならない金額。頻繁に督促は来ており、その返却のめどなどまったくない。
 このままでは、俺の一生はおしまいだ。なんとか、定年までは役所に身を置き続けたかった。だが、それは不可能だ。連休明けまでに手当てをしておかなければ確実に首が飛ぶ。横領で告発され逮捕されるだろう。横領分の返済請求も重くのしかかってくる。逃れるためには一攫千金を狙うしかない。役所としても、表沙汰にはしたくないから、穴埋めさえきちんとすれば、目をつぶってくれるはずだ。
 俺は、競輪に最後のチャンスに賭けた。伝票操作で十二万円を手にし、競輪場にやってきたのだ。そして、運に望みを託し、大穴を狙い続けた。そのあげくがこれだ。最終レースが終わり、手元に残ったのは七十二円……。たったこれだけ。
 もうお終いだ。あと、明日のレースの資金はない。だが、一日で一千万円以上の大金を手に入れる手段はありえない。それ以前に、まず電車に乗る金を作らねばならない。名古屋から奈良までの電車賃がないのだ。
 金を失うのは、おどろくほど簡単だ。すぐに消えてしまう。しかし、得るのは極めて難しい。まったく不合理な話だが、それが現実だ。
 思い起こせば、ほんのちょっとした躓きだった。
 四年前のことだ。北九州に出張した時、競輪場に足を運んだのがいけなかった。その時メインレースで、妻の富美子のフミをとって、二‐三を一点買いした。中穴が的中し、一万円が二十七万円になった。ビギナーズラックである。以来何度か通ううちに病み付きになってしまった。
 もちろん、すぐに負けが込むようになった。小遣いはたちまち足りなくなった。それを取り戻そうとして、役所の金を伝票操作で一時借用した。給料までの短期の借用のつもりだった。それが、いつのまにか額がかさみ、尋常な方法では返せる額ではなくなった。尋常でない方法となると、ギャンブル以外にない。なんとか大逆転をと思ってずるずると積み重ねていくうちに、サラ金の借金とあわせ、一千万円という巨額にのぼっていたわけだ。
 俺は、国税調査官としてエリートだった。なにしろ、国立の一流大学を出ていた。競輪にのめり込んでいきさえしなければ、やがては銀行に天下って大きな月収を得ることも可能だった。
 だが、ここまで来ればおしまいだ。悔やんでもはじまらない。事態は差し迫っている。
 ろくに働かなくなった頭で考えた。その結果、唯一浮かんだ方法が、他人から金を奪うことだ。盗み取るのだ。逮捕されれば、元も子もなくなる。しかし、他に方法はない。宝くじを買って当たりを待つ余裕なんてないし、だいいち、宝くじを買うお金もない。
 借金するあても皆無だった。もはや働いて得るようなまどろっこしいことで時間を費やすこともできない。
 金がたんまりあって、セキュリティーも甘い場所。そんなところが、果してこの近所にあるだろうか。
 現金輸送車やデパート、競馬場などには大金がある。だが、俺ひとりの手には余る。コンビニやパチンコ屋の景品交換所などは、強盗のターゲットとなっていることがよく報道されている。しかし、下調べもせずに実行し、成功させる自信はない。では他にターゲットは?
 諦めは許されない。期日は差し迫っている。なんとかしなければ、俺は破滅してしまう。女房も子どもも路頭に迷う。
 と、俺の目の前に、なんと三菱東京UFJ銀行。
 そうだ、ここなら、お金はどっさりある。うなるほどある。ようし、最後の賭けだ。さあ、一千万、俺に何とかしてくれ。

 ということで、押し入った桜井税務署の上席国税調査官茶谷淳二容疑者(42)は、人生を棒に振ってしまいました。溺れるものは、藁を掴んで水中深く沈んでいったのであります。
 

見て見ぬふり

2007-04-23 06:07:44 | 事件の真相
特急トイレで女性暴行、36歳男を再逮捕…乗客知らんぷり(読売新聞) - goo ニュース
 このような事件が起きると、見て見ぬフリをした大勢の乗客に対して非難が集まる。ブログを見ても、同じような論調ばかり。しかし、ほんとに、知らんぷりの人たちを非難できるのか。その点をさぐるべく、おいらは、あの車両に乗り合わせた乗客から、状況を聞いてみた。

「あの時ですか、けっこう乗客はいました。4、50人でしょうかね。なにかもめてるとは思いましたけど、まさかトイレへ連れ込んで強姦するなんて」
「けっこう人が多かったし、みんな黙ってたんで、わたしだけが騒いでも変でしょう。気にはなったけど、まさか電車の中であんなことをするとは」
「ちょっと怖い感じの男で、かかわるとろくなことがないと思ったから。ええ、そりゃ、連れ去られた女の人は気になりましたけど、ひとりだけ目立つ行動をとるのもなんですし、まあ、知らんぷりをしてたのです」
「今思えばかわいそうなことをしたけど、あの時は頭が回らなかったですね。変に騒ぎ立てて、火にアブラを注ぐようなことになったら困るし」
「えっ、あの二人、痴話げんかだったのじゃないのですか。関わってもつまらないでしょう。なに、強姦? 電車の中で、そんなことするなんて考えられないじゃないですか。痴漢ならわかるけど」

 そうなのだ。ことの重大さと言うのが理解できていなかったのだ。幼児虐待にしろ、ストーカーにしろ、重大な結果がもたらされてから自体の深刻さに気付くケースが多い。結果を見て、見逃しや見過ごしを非難するのはやさしい。が、当事者には見えないことも多い。
 で、どうするのか。おいらには結論は出ない。ただ言えるのは、人間はいざと言うときにだらしないってこと。

NHKの記者がまた万引き

2007-04-13 17:43:36 | 事件の真相
おにぎり1個、20万円に…NHK記者が万引き、簡裁罰金(読売新聞) - goo ニュース

 NHKの記者はエライ人たちである。だから、万引きしても犯罪という意識がない。
 自分のモノは自分のモノ、他人のモノも自分のモノという勘違いをしているエライ人たちがほんとに多い。
 例えば昨年一年の犯罪者リスト。ここまで犯罪者の多い企業は、渡世人の業界かNHKぐらいではないだろうか。なかなか立派なもの。

 大阪放送局職員、中野芳夫容疑者(54) 強盗未遂
 番組制作局 島宏之容疑者(39) 電車内で女子高生に痴漢、逮捕
 編成局(経理)の立花孝志(37)  平成14年のソルトレーク五輪で300万円の裏金づくり発覚
 チーフカメラマン(46)  NHK取材謝礼の名目で約350万円分のビール券着服
 放送技術局 佐々木剛容疑者(36)  痴漢で電車内の女子高生被害
 甲府放送局ディレクター 進(しん)啓明容疑者(27)
   NHK備品のPCなどを盗み出しオークション販売
 放送総局番組制作局 磯野克巳容疑者(48)番組制作費流用、詐欺容疑で逮捕
 NHKアート 部長 師井一夫(48) 番組制作費流用、詐欺容疑で逮捕
 熊本放送局水俣報道室記者 水野亮容疑者(30)ネットカフェで準強制わいせつ
 大阪放送局 編成部チーフディレクター中野芳夫容疑者(54)  覆面し女性宅侵入
 静岡放送局 棚橋明彦容疑者(59) 女性の下着盗んで逮捕
 神戸放送局放送部 野津誠容疑者(28) 女性スカートの中を盗撮 逮捕
 帯広放送局技術部 遠山光晴容疑者(39) 外国人女性に暴行 逮捕
 マルチメディア局メディア展開部 北村毅副部長(46)
    代々木競技場女子更衣室に忍び込み 下着盗
 東京放送局 アナウンス室○○ ○子(40) 他3名 収賄容疑で事情聴取
 地域スタッフ 細川潤也容疑者(39) 児童買春容疑で逮捕
 富山放送局大橋政雄局長(54) 5月万引きの事実を10月まで隠蔽
 制作局ディレクター猪瀬公昭容疑者(46)
   渋谷区の路上で大麻を所持していた為逮捕。覚醒剤の所持も認める
 芳之内祥智容疑者(30) 電車で大学生(男子)に痴漢逮捕

 性犯罪が多く、セクハラなども日常的と聞く。それにしても立派な犯罪の数々。大津の笠松記者のような重大な犯罪も一昨年にはあったが、それに比べると、なんともみみっちい。今回はおにぎり一個を失敬して20万円の罰金。
 あああ、これはきっと意外だったのだろう。

「あのう、お客さん、おにぎりの代金、支払われていませんが」
「なんだと、おい、俺を泥棒呼ばわりするのか」
「いえ、そうではありませんが、代金は支払っていただかないと」
「俺を何様だとおもっているんだ。NHKの記者だぞ。このNHKの記者様が食べてやろうというのだ。それを泥棒呼ばわりしやがって、承知しねえぞ」
「承知しないのはこっちですよ。警察を呼びますからね」
「なんだと、おにぎり一個で警察だと。ふん、笑わせるな。こっちはNHKだぞ。NHKを相手におにぎり一個で泥棒呼ばわりとは片腹痛い。警察だろうと自衛隊だろと米軍だろうとアルカイダだろうと、何でも呼んで来い」
「もう呼びました。ほら来た。ねえ、お巡りさん、この人万引きなんです」
「なんだおにぎり一個万引きしたんだと」
「万引きじゃねえ。大NHKの記者様が、食べてやろうと思って、好意でポケットに入れてやったんじゃないか。それを万引き呼ばわりするなんて、なんて肝っ玉のちっぽけな店員だ。そうは思わないかね、お巡りさん」
「思わないね。おにぎり一個だろうと、万引きすれば立派に犯罪だよ。警察署まで来てもらえるかね」
「なんだと。あんたは巡査長だろう。警察の下っ端じゃないか。俺は、NHKの記者だぞ。警察署長はもちろん、県警本部長も知ってんだ。俺を捕まえたりしたら、恥をかくことになるぜ。あああ、てめえらのような身分の低い奴では話にならん。県警本部長を呼んで来い」
「わかったよ。まあ、その話も警察で聞こう。一応現行犯ということで、身柄を確保させてもらうから」
 ガチャン。
「あっ、この手錠はなんだ」
「だから、あんたが逃亡しないように身柄を確保させてもらった」
「おい、下っ端のオマワリめ。後悔することになるぞ。手前らの首は、大NHKさまが騒げばぶっとぶんだ。おい、手錠を外せ。糞ったれ」

 まあ、こんな脅しに屈しなかったお巡りさん、あんたは立派。
 NHKの記者はゴミ。
 コネ採用が当たり前の腐った放送局なんだから、この程度のことで驚くことはないが。

国家は国民の敵で良いのか

2007-04-08 09:31:46 | 事件の真相
捜査資料、地検「死んでも出さない」 鹿児島12人無罪(朝日新聞) - goo ニュース
 犯罪と犯人の捏造。これは国家の国民に対する敵対行為。絶対に許してはならない行為。こんな下劣な権力者が存在すること自体、国家による犯罪。
 それにしても汚らしい。ここまで人間が汚くなれるものなのか。
 汚い国づくりを目指す安倍政権は、まったくどこ吹く風のありさま。鹿児島県警を徹底的に追求すべきで、断固とした処分をすべきなのに、全くそ知らぬ顔はないだろう。
 それにしても醜い。醜すぎる。肥溜めの中でさえ、この連中の住む警察や検察より汚れてはいない。
 ほんとに情けない話。
 

高利貸しなんだから別に驚くほどでも

2007-04-05 10:13:29 | 事件の真相
三和ファイナンス、全店業務停止命令 最長66日間(朝日新聞) - goo ニュース
 もともとは高利貸し。人の弱みに付け込んで銭を貸し付け取り立てる因業な商売。べつにあこぎだとかどうかとか言う問題ではない。空き巣であろうと強盗であろうと、ものを奪うと言う道の外れた行動は同じ。
 消費者金融は高利貸しであり、他人の弱みに付け込んでのは着ないであるかぎり、非道もヘチマもないのではないか。
 こんな会社がのさばっている背景には、腐りきった大銀行がある。いわば、大銀行の下請けのようなもの。高利貸しに貸し付けた金で、たっぷり上前をはねている大銀行の問題を棚上げにしていては、また、アイフルやプロミス、武富士のような高利貸しがでかい面を蒸し返す。
 その裏には、監督官庁や国会議員の汚れた姿が見え隠れ。
 汚らしい国日本は、いつまでたっても汚らしく醜態をさらし続ける。

臭いものには蓋を原発には隠蔽を

2007-03-31 05:04:19 | 事件の真相
原発「不適切な事例」、97件 東電含め電力7社(朝日新聞) - goo ニュース
 見つかってやばいものは隠す。これは世の中の鉄則。そういう意味では、電力7社は正しい。
 そりゃそうだろう。ものは原発だ。チャイナシンドローム。チェルノブイリ。
 その手の事故が起きたら、日本は完璧に破滅。美しい国づくりなんて、能天気なことを言ってる場合ではない。
 身の毛のよだつ話。

 国民に不安を与えてはいけないと言う配慮。
 美しい話だ。
 日本政府だって正しい。従軍慰安婦はなかった、という話。沖縄で集団自決は軍の命令ではなかったと言う話。そういう話があったとしてもなかったことにしてしまう論理は、北朝鮮が拉致問題は解決済みと主張するのと全く同じで正しいこと。臭いものには蓋を。寝た子は起こさない。嘘も方便。

 

中外製薬からの賄賂ずぶずぶで厚生どろどろ省

2007-03-23 02:35:44 | 事件の真相
タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省(朝日新聞) - goo ニュース

 薬害エイズの時もそうだったけど、厚生どろどろ省の汚物まみれのキャリア官僚は、薬品メーカーの言いなりで、多くの犠牲者が出ようとどこ吹く風のお構いなし。天下りと言う魅力ある賄賂で、国民の健康なんて二の次三の次。永田町も肥溜めより臭いが、霞ヶ関も負けていない。

「なに、タミフルで空からヒトガフル? 変な言いがかりはよしてくれ。もしあったとしてもなかったことにしてくれ。どうせ国民はバカなんだから、国が異常行動とは無関係と言い張れば信じるから」
「しかし、賄賂をもらって事実と違う発表は、はっきり言って日本の恥ですよ。そんなことがまかり通る政府は、もうおしまいですよね」
「そう言いなさんな。わたしら食うためには、国民が死のうが苦しもうが知ったことではない。そんなのいちいち気にしてたら、天下りで美味しい汁をすえないよ」
「ああ、なんて汚らしい国」
「まあ、うちのトップは柳沢さんですよ。女は子どもを産む機械だと思っている人物ですよ。その上の安倍さんは、日本を汚らしい国に、と考えている人ですからね」

 ということで、国民の健康など、厚生どろどろ省には関係ないんですよね。

なぜ少年に性的関係をせまったか

2007-03-21 05:58:19 | 事件の真相
児童養護施設の女性職員、少年に性的関係強要 和歌山(朝日新聞) - goo ニュース

 これは、哀しい出来事。
 報道からは明らかではないが、じつはこの保育士、悲惨なほどブスであった。ブスでも心がやさしければいいが、根性もひねくれていた。権力を傘にきた、嫌な女。

「なあ、ダイスケ、わたしきれい?」
「え、ええ、きれいです」
「ほんまにそう思うか」
「え、ええ、まあ、そう思います」
「まあ? まあ、とはなんや。どういうことや」
「ほんとに、きれいです」
「そうやろ。きれいな女を抱きたいやろ」
「い、いえ、そんなには」
「なんや、嘘ついたらあかん。男はみんな、女を抱きたいんや。かわいい手やないか。この手で、ここ触ってみい」
「あっ、そんなこと」
「キミは、女の人と、キスしたことないんやろ」
「ええ」
「ほら」と顔が迫ってくる。
「ううう、怖い」
「怖くないよ。ぶちゅっ」
「オエーッ。ボク、女の人とのキスは怖くないけど、先生の顔が」
「顔がどないしたんや」
「怖いんです」

 ということで、少年は耐えられずに暴露、というのが真相。 
 

恐竜もインフルエンザで絶滅か

2007-03-19 08:03:44 | 事件の真相
絶滅危惧種クマタカから鳥インフル検出 熊本(朝日新聞) - goo ニュース

 鳥の種間を越えて伝染する鳥インフルエンザ。バカにしていると、鳥のあいだで世界中に広まっていき、絶滅するものも現われるのではないか。
 で、白亜紀などに繁栄した恐竜の絶滅の原因。それも、インフルエンザの蔓延が原因であったのでは。などと考えてみたり。だとすると恐ろしい。

「ウイルスに決定的な効果のある薬品はまだ開発されていないんですね。ただ体力が勝つかどうかだけ」
「エイズもそうですよね」
「風邪も症状を抑えるしかできない」
「で、恐竜が絶滅ですか。ウイルスなんて目に見えないような小さなもののために」
「怖いですねえ」
「怖いです。ほんとに恐ろしいです。何しろ恐竜ですから」
「そういや、恐竜の化石が日本でも最近見つかったそうですね。だいたい恐竜の寿命はどのくらいだったのでしょう。あれだけ大きくなるのですから、けっこう長い寿命だったのでしょうね」
「亀は100年以上生きているものがあるから、200年とか300年とか生きていたかもしれませんね」
「そうですよね。そのくらいの寿命がなければ、あれだけ大きくはなれないでしょう。でも恐竜の肉は美味しかったのでしょうかね」
「鶏肉に似ているような気がしますね」
「蛇の場合は、どちらかというと、蛙に似ていますが」
「ああ、そうですね。この前食べた青大将は、ウシガエルとそっくりでした」
「ワニが恐竜に近いかもしれませんね。あれは食感が鳥に似ていますし」
「同じ鳥でも、小鳥類はいけませんね。先日、セキセイインコを食べたのですが、あれはまずかった」
「そりゃ駄目ですよ。十姉妹もいけません。まあ、カラス程度の大きさがなければ、肉にうまみが出てこないのですよね」
「カラスはいけますか」
「ええ、意外に美味しいです。あと、知られていないのですが、ドバトがいいですね。公園や神社などで、すぐに手に入るし、あれはおすすめですよ」

 もしかしたら、恐竜たちはこういう連中に食い殺されてしまったのか。