今回は普通のオヤジローディーが楽しくレースをするためのお話し。
普通のオヤジローディーとはFTPが200〜230ぐらいのレベルで、FTPが300前後のプロ並み豪脚ローディーは、勝手にガンガン踏んでください。
楽しくレースをするとは、集団の中で自由に動けること、最後のスプリント勝負が出来るまで残れることだと思う。逃げなんかできたらもっと楽しいだろう。
それには、無理をせずにまずは出場するカテゴリーを選ぶこと。
若い頃からのプライドで無理して最上級カテゴリーに出ても良くて完走、引きずり回されるだけでは面白くない。
まあ、拘りがあるんならそれは自由ですが。。。
そして、できる限り脚を温存する。
スピードの変化を付けないようにする。できる限りブレーキングしない。
それでは、実際のレースで見ていきましょう。
出場する方も多いシマノ鈴鹿ロードを例にオヤジの楽しくレースを走るコツを。
鈴鹿サーキットは走った方なら分かると思うが、結構なアップダウンである。
まずスタートフィニッシュ地点があるホームストレートは緩やかな登りとなっていてシケインの手前で6%ほどになる。大概の場合、ここは向かい風だ。
スタートして直ぐにダラダラとした上がりなので、ここは無理せずに集団の中で流れに乗って軽めのギアで回して行きましょう。回すといってもオヤジになってくると高回転になると心拍数がついてきません・・・
80〜90回転で十分だと思いますし、脚に余裕があるうちは重めのギアで60〜70回転ぐらいで、グイグイ登った方が新肺機能的にも楽だと思います。
ここで鈴鹿の一番のポイントなのですが、登りきってシケインで「ふ〜」と一服しないことです。シケインを抜けるまでが上りだと思ってできる限り前方でスピードを殺さず、アウトからコースの真ん中を抜けてまたアウトからシケインを抜けることです。インに入るとどうしても詰まってブレーキングしたりしてスピードを殺す事になります。
「あ〜登りが終わった〜、ふ〜」とシケインに入った瞬間に一服して、そのうえインに入って2度のクランクを抜けると立ち上がりで、かなり余計な脚を使うことになります。スピードを殺さずにスムーズに集団前方で抜ければ、そのまま流れに乗れますし、集団が縦に伸びて千切れそうになっても後ろからドンドン追いついてきてまた繋がります。
シケインを抜けて西ストレートは、ここも向かい風でキツいですが、少し我慢すれば縦一列に伸びた集団も途中でまた横に広がって落ち着きます。
そして、ここも脚を温存するポイントの一つ、スプーンカーブです。西ストレートを下りきって登りながら右に曲がるのでスピードが落ち集団が詰まります。
オヤジはここは中にいると必ず詰まってブレーキをかけることになり、踏み直さなければならなくなるのでアウトに出て下りのスピードを利用しここだけはアウターローでクルクル回して登りカーブのトップ辺りでインに入り込みギアを上げていきます。そうすると面白いように抜けますよ。
初めから重たいギアでいくと、登りきってカーブのトップを過ぎてもまだダラダラと登っているので集団も縦に伸びてキツいです。
これを我慢すると下りになり集団も落ち着くのでここは休憩所。ヘアピンに向かっての登りもダンシングなどでいなして筋肉を解しましょう。
ヘアピンは絶対にラインを守ってここも立ち上がりを楽にするために出来る限りブレーキングはせずにスムーズに流れに乗って立ち上がりましょう。
この立ち上がりもスピードが上がりますので、後ろにいるとダンシングで600W以上踏まなければいけなくなるので脚を使ってしまいます。そのままの勢いでデグナーカーブを抜けるのですが、理想はアウトインアウト。抜けるとここもリラックスしたダンシングで全身を解しながらスピードに乗せてダンロップコーナーまでの登り基調をこなしましょう。
ダンロップコーナーを抜けるとS字カーブの下り。前をよく見てラインを守りなにかあればすぐに回避できるように集団の真ん中ではなしに端っこにいた方が良いでしょうね。
そして最終コーナーを抜けるとまたホームストレートの登りになるのですが、ここは最終コーナーを抜けるのが少々後ろでもホームストレートの途中でスピードが落ちて集団は落ち着くので慌てずに無理のないペースで前に出ましょう。
オヤジはホームストレートは重めのギアでゆったりと回して心拍数を落ち着かせ、勾配がキツクなる辺りから状況に合わせて軽いギアで回すか、ダンシングするか判断します。
こんな感じで1周回するのですが、兎に角、スピードを落とさずにスピードの変化をあまりつけない様にするため、危険を回避するために出来る限り集団の前方で走りましょう。
そして、最終スプリントまで残って勝負できそうならマナー上、一度は前に出て牽きましょうね
オヤジのクランクは172.5㎝でアウター53、インナー38(楕円ギア)
シマノ鈴鹿ロード 5周の部
平均パワー220W、最大パワー782W(ゴールスプリント時)、平均心拍数157bpm、
最大心拍数179bpm(ゴールスプリント時)、平均ケイデンス84rpm。
順位19位
シマノ鈴鹿ロード エリートの部
平均パワー209W、最大パワー755W(ゴールスプリント時)、平均心拍数157bpm、
最大心拍数181bpm(ゴールスプリント時)、平均ケイデンス83rpm。
順位15位
さあ、いくつになってもそれなりにレースを楽しみましょう!