「居留地研究会全国大会 in 長崎」に参加する!
と言ったら、家人から
『じゃ、長崎のカステラ、3種類買ってきて』と言われました。
前回、所用で長崎に行った時に地元の方から勧められたF屋のカステラを食べ、
本場長崎カステラのファンになりました。
我が家は私以外は全員男、ですが、とにかく甘い物好きで
カステラが大好きです。
特に主人と私は『カステラ一番、電話は2番、3時のおやつはB堂』という
コマーシャルを聞いて育った世代です。
主人は「B堂のカステラが食べたい。」
と言ったのですが、私は『B堂は東京にもあるじゃない。』
と言い返しました。
主人は「きっと、味が違うよ、本場だから。」
『とにかく3種類ね。』と念をおされました。
さて、カステラの由来ですが、一般的にはスペインのカスティーリャ王国(Castilla)の
ポルトガル語発音であるカステーラ(Castela)だそうです。
16世紀の室町時代末期に、ポルトガルの宣教師によって平戸や長崎に伝えられたとされています。
当初のカステラは鶏卵、小麦粉、砂糖で作った簡素なものであり、
ヨーロッパの菓子類としては珍しく乳製品を用いないことから、乳製品を生産、常用しない当時の日本にも残ることができた、
ということです。
またカステラの製造に重要なオーブンは当時の日本には存在せず、オーブンに代替する天火として、
引き釜という炭火を用いる日本独自の装置が考案された、とのことでした。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/カステラ)
ところで、長崎と言えば、オランダ、清国、長崎出島 鎖国 と想像するのですが、
まだ出島ができていなかったころ、(出島は1636年完成)
ポルトガル人と日本人はおおらかに交流をし、カステラの作り方が日本人に伝えられたのではないか、
ということです。
多分、当時のカステラと今のカステラでは味がだいぶ違うのでしょうね。
日本人はもともとの味にいろいろな工夫を加えて、現在のとろけるような味のカステラができたのだと
思います。
さて、主人から『カステラお願いね』というメールを、その後2回も受け、
東京に帰る前に、長崎駅前のF屋(8月にはここのカステラを買いました)に行き、1本調達
次にすぐそばの売り場のS軒に行って、1本。
S軒のスタッフはF屋のカステラの袋と私の持っていた荷物を
大きなS軒の袋に詰め替えてくれました。
その近くのB堂に行って注文している間に、B堂の総本店が泊まっていたホテルのすぐそばだったのを
思い出し、
お店の人に「ごめんなさい、B堂の総本店がホテルの近くなのでそちらで買ってみたいんです。』と言うと
『あ、そうですか。建物もこことはちょっと違うので、ぜひそちらに行ってみてください。』と勧められました。
⬆大波止の総本店
そこでB堂まで駅からぼちぼちと歩き、
総本店でカステラを1本買いました。
B堂のスタッフは私が持っていたS軒の袋をみて、『こちらにお荷物をまとめましょうか?』と
言ってくださったので、「はい、ありがとうございます。」と言ってお願いしました。
S軒の袋の中味はS軒のカステラとF屋のカステラ、他、ですから、
ちょっと複雑な気持ちがしたかもしれませんね。
そんなちょっと図々しい私にも、美味しいお茶と私が買ったカステラと同じ種類のものを1切れ、
どうぞ召し上がってください、と持ってきてくださいました。
熱いお茶と甘いカステラ、おいしかったです。
東京の家には午後9時ごろ戻りましたが、さっそく
長崎居留地研究会の会員でカステラのお話をしてくださったkobaさんのおすすめ通り
銘柄を隠して、3種類を一口大に切って、食べ比べてみました。
(主人は食べ比べをしてみたかったのですが、銘柄を隠して、とは思わなかったようです)
さて、1番美味しい、と全員一致で選ばれたのは、、、、どこのものだと思いますか?
前回のみんなのお気に入り、F屋でしょうか。
実はB堂だったのです。家族4人、全員がB堂を選びました。
本当にしっとりとしていて上品な感じで、おいしかったです。
中国語では本当においしいものを食べたとき「口福」と言います。
口がしあわせになる、という意味ですが、、、
まさにその通りで、あまりに美味しかったので、B堂のホームページに書き込みをさせてもらいました。
美味しさは人それぞれ、だとは思います。
また、その時の体調によっても味覚は異なると思いますが、今回の結果はそんな感じとなりました。
ちょっとおもしろい食べ比べ、でした。
参考文献
http://ja.wikipedia.org/wiki/カステラ
福砂屋 カステラ縁起
松翁軒 カステラおぼえ
文明堂総本店 カステラの由来
*文明堂総本店と東京の文明堂は別組織なのだそうです。
だから味も違う、ということでした。
主人が「ほら、だからいったでしょ」と鼻高々でした。
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