Take the ''E'' Train!!

yesterday...
just a photograh of yesterday...

3月23日 (水) 「女はみんな、こうしたもの」

2005年03月23日 | コンサート 鑑賞記
久し振りに新国立に行った。
そう、昨年秋の「椿姫」は見にいけなかったので、多分9月のラ・ボエーム、カルメン、以来?

今年はモーツァルト生誕250年の記念の年なので「モーツァルト・イヤー」で世界中でモーツァルトの作品が取り上げられる。

今日はモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を観にいきました。
オペラ「フィガロの結婚」の中に「コジ・ファン・トゥッテ(女はみんな、こうしたもの)」というセリフがある。
そこから作られたのがこのオペラだそうだ。

今回は、バスでは指折りのベルント・ヴァイクル、そして中嶋彰子さんが出てたり、と結構豪華なメンバー。
ジョン・健・ヌッツォは出演の予定だったが、健康上の理由の為に代役でした。でも、その代役の人が外国人のいいテノールでよかった。

2組の男女の恋愛関係がテーマにおかれるこの作品。
はじめ、現代版の演出と知った瞬間、期待してなかったんだけど、見てみると思ったよりも良かったというのが感想でした。はっきり言って1年半前に見た斬新な演出の「フィガロの結婚」よりよかった。

モーツァルトのオペラって、オペレッタみたいに遊びがあるから楽しい。勿論、演出とか役者にもよって違うんだろうけど、他のイタリアやドイツのオペラなどと比べて気軽に見れる。
同じ3時間でもワーグナーと比べたら、全然見た後の心持は違うだろうねぇ。

聴こえてくる音楽、旋律としては、とても綺麗で優雅な重唱が多くて、貴族的な雰囲気。
まさに中世の貴族の雰囲気だけど、内容はけっこう恋愛関係の遊びとかいたずらが入ってたり・・・、
というのがモーツァルトの印象。
イタリアの作品と比べて、重々しく恋愛をとらえてないのかな・・・、すごく軽い。
だから見てる側も楽しい。
本人はどう思って作ってたんだろうか…、この「コジ・ファン・トゥッテ」も王様の依頼で作られたものらしいけど。「よく日常でありがちな、世間でウケそうなストーリー」にしたのかな。それとも自分がホントに作りたかったものだったんだろうか。

「浮気はしたら駄目!」と貞節を守り通すか、守り通せないか が、ストーリーのメイン。
ま、フラ、フラッと揺れ動く2組のカップルの心中・・・、ホント遊んでる。恋愛をテーマにオペラで遊んでるモーツァルトの印象が残った。

なんでかなぁ(笑)
オペラって本っ当~に、このネタが好きだ。

どの作品も大体そう。いっつも、そう。
大体、それが原因の復讐で人を殺したり、自殺したり…。
現代も良く考えたら変わらないよね。 男女関係の嫉妬とかで事件が起きることはよくあるし。
そう、300年前も今も、周りの環境変わったけど、人間の心はあんま進歩してないじゃん。
ははは。

でも、モーツァルトの場合はあんまりそれを深くエグく描くわけじゃないから、そういう意味ではモーツァルトの作品には好感が持てる。
さすがです

最新の画像もっと見る