成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

やれば出来るじゃんと叱咤される

2011-03-22 18:07:54 | Weblog
海江田経済相が大規模停電の恐れありと午後に緊急会見を開いた日、これはいかん!と急にこまねずみのように台所に急ぎ、夕飯の支度に取り掛かった。

母のおかゆをつくり、なけなしの知恵でゆで卵、スープをつくり、サラダっぽいものをつくり、豚肉と野菜を炒める。
出来上がったおかずは母用に刻み、お湯を沸かしてポットに入れる。
テーブルはご飯食器、ポット、乾電池、懐中電気、去年買ったハーブ入り虫除けキャンドル、マッチなどがならぶ。落ちて割れてはいけない豪徳寺の招き猫四体も棚から緊急避難。食卓の上はすごいことになっている。

よし、これでよい。母を促して夕飯を食べてもらい、急ぎベッドに押し込み、トイレの準備。

バタバタやった。母はこれで一日が終わった。その後自分の番。
帰宅を急ぐサラリーマンで駅はごったがえし、我家の中は飯炊き戦場。
いつもなら、夕飯の準備にぐずぐずとし、外が暗くなってからよっこらしょと作り出すのに、しかしこの日はどうだ。
「やれば出来るじゃん。いつもそれでやんなよ!」ともう一人の自分に鼓舞された。

停電は回避された。
災害地で不眠不休で働いている人たがいるのだ。
避難所でご飯も食べられない人たちがいるのだ。
無念にも亡くなった人がいるのだ。
美しい日本の自然が泣いているのだ。
現実だ。辛抱だ。

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