陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

新型コロナウイルスワクチン接種の第二回目

2021-09-11 | 医療・健康・食品衛生・福祉

新型コロナウイルスワクチン接種の第一回目が八月下旬。
つづく第二回目は九月の初旬。ちょうど三週間おきとなります。今回も日記として残しておきましょう。この記事はワクチン接種を過度に推奨するものではありません。

持ち物は本人確認のための身分証明書(保険証)、ワクチン接種券(封筒ごと持参したほうがよい)、さらに投薬中の方はお薬手帳。問診票はあらかじめ記入漏れなく、必要事項は書いておきましょう。私はうっかり連絡先を忘れて、突き返されました(笑)。

接種場所は、前回とおなじの某整形外科。
この医院では、火曜、水曜、木曜のみの13時から15時のあいまをワクチン接種の時間として空けているようです。そのため、待機場所のリハビリ室がその間、使用できない旨の注意書きがありました。普段の通院患者への配慮が感じられます。

さて、今回も問診票記入、医師によるヒアリング(補聴器を当てるなどはなし)、そして看護師によるワクチン注射の流れです。

この注射がまったく痛くない。私はこれまで何度かインフルエンザ予防接種やら、血液検査やらのために注射針をからだに刺していますが、ほんとうに痛くない。
ちなみに私は極度の痛がりです。でも、痛くはなかったんですよ。流血したりもしませんし。運動不足でやや二の腕が太くなったらからか、は言いっこなしで。もしかしたら、癌細胞の進行が遅れるのと同じで、中年になると痛覚が鈍くなるのでありましょうか(謎)。

接種が遅れることを心配してはおりましたが。
今となっては、夏場の軽装で接種できたのもよかったですね。相手が医師とはいいながら、冬に衣服を脱ぐのはかなり抵抗があります。

もちろん前回と同じファイザー社製。
ワクチン接種済証(仮)には、ワクチンの有効期限と製造番号が記載されています。何かの際に問い合わせしなくてはいけないので、大事に保管しましょう。

待機中でも、椅子に腰かけているだけで読書もできますし。
三週間おきだから、ほぼ、同じメンバーなんですよね。別に顔見知りがいたから話が弾むということもないのだけれども。なんらかの疾病があって病院に駆け込んだわけではないから、大人しくしておこうという妙な連帯感が湧きあがっているんです。日本人らしいといいますか、田舎じみたといいますか、そういう礼儀感が漂っていました。

スタッフの方も院長も見回りにきてくださって、ほんとうによかったです。
説明も丁寧で。
かねてからの病院嫌いの私で、医療機関勤務経験があるからヒステリックな患者への接遇対応を学んできた私からすれば、実に気持ちのいい時間でした。ひとの命を預かる仕事の尊さがわかります。どんなつまらない人生を歩んでいても、わがままな私たちは大事にされたいんです。だからこそ、自分がまず医療スタッフに敬意を払わないといけないのです。

驚いたのは、ワクチン接種済証(仮)をいただく際に、念のための解熱剤二錠を処方してくださったことです。
有効期間が半年のため、軽い熱や頭痛があれば使用してもよいとのこと。ほんとうに行き届いています。スタッフさんも大変だろうに、スムーズな対応ぶりで。わが国、わが県のの医療体制の充実を感じたものです。被保険者として誇りに思います。

気になる副反応ですが、この記事を執筆中の初日はまったく何もなし。
ただし、経過観察が必要ではあるので、注意は怠れませんね。一回目接種時に足が痺れるなどの症状があった方もいたようです。接種二回目が絶対にきついよ、という噂がありますが、どうなのでしょう。

なお、私がこの整形外科を選んだのは理由があります。
じつはここの院長先生、県医師会の会長さんなのです。だからうちのローカル局で県のコロナ対策会議が出ると、顔出しされている。我が県の尾見さんみたいなものです。

ご当地県にある国立大学医学部は、我が県の医療の権威。
ここの卒業者の開業医にはかならず、その医学部から大きな時計が贈られ、だいたい玄関に飾られているのです。学業成績優秀者はかならずその医学部をめざすべき、みたいな理系信仰が根強いのですね。そして、たしかに、その大学出身の開業医さんはお堅い方が多く、私立大の二代目三代目みたいに手術で下手をうって患者から医療事故の裁判をおこされたなんて噂もありません。もちろん、その整形外科にも、その時計があります。その時計がこの医院にあることが、院長含めスタッフと地域の患者やとの信頼関係を結ぶ誇りと誠実さになっているのだろうな、と勝手ながら、文系脳の私は思った次第です。

数年前に公立病院の統合が騒がれて、わが県もその対象になったのですが。
政治に掛け合ったのか、なんとか維持されました。病床500以上の地域医療の基幹病院。もし、今なかったとしたら、ぞっとしますよね。そこに勤めるひとだって職を失いますし。すぐれた医療スタッフがいることも、国のひとつの財産ではないでしょうか。

ところで、先日、河野行政改革大臣によれば。
希望する国民分相当のファイザー社製ワクチンは輸入で確保できたとのこと。東京でのワクチン接種希望者が殺到しただとか、都市圏でのコロナ病床がパンク状態とかいろいろ耳にしますけども。たまたま、ひとのいない田舎住まいだからスムーズに接種できたんですよね。

高齢者が多い県だから、自然と都道府県単位で異なる健康保険料率の負担もかなり大きい地域ではあるので、早めに接種させていただけたのはほんとうに助かっています。これから税金があがっていろいろ大変なのだろうとは覚悟していますが、まずは自分も家族も、命あっての物種。将来楽しめるものも楽しめないのは困りますものね。

ワクチン接種後、免疫の有効性は半年でかなり激減するとかなんとか言われておりますが。
それでも、重症化を防ぐという意味ではいま私たちにできる最善の対策なのでは。ワクチンを打ったからといいまして無症状で感染をひろげることはある。ワクチンパスポート(ネットで発行って、大丈夫なのか?)があるからといって、過信できはしない。未知の変異株も発見されている。野放図にノーマスクで会食すれば感染拡大も当然で、やはり、今後もまだまだ、それなりの節度ある暮らしが求められるのでしょう。どこかのメダルを噛んだ市長さんが感染してしまった模様ですが、ワクチン打ったから飲み歩いていたんではないでしょうか。

私はワクチン接種は自分が遊びまわりたいからというよりも、家族や身近なひとに感染させない、そして医療従事者に負担をかけないために行うものだと考えています。
過剰に信憑性のない反ワクチンキャンペーンを繰り返した方は、そのあたりをどうお考えだったのでしょうか。自分だけならばいいけど、そんな資格もなかろうに、他人の命に関わることを軽々しく布教することへの気味悪さがあります。医師や専門家らが気づかない観点を提示することもあっただろうけども。初期にマスコミさんが副反応の怖さを過剰報道した弊害もありますよね…。

ちなみに私がワクチン接種に積極的になったのは。
近い身内に公立病院勤務の現役事務職員さんがいて、早々と接種したものの、ほとんど副反応が見られなかったからです。なので、安心していました。実験台として様子見させていただきました。中途半端な医学知識を持つ人間より、命の現場で働いている人の声が真実で切実、そうでしょう?

仮にわれわれワクチン接種者になにがしかの後遺症が後年見つかったのだしても、この当時はその情報でしか対策できなかったのであり、生き残る選択肢がそれしかなかったのならば、その当時のわれわれにできるすべてだったので致し方なし。といいますか、もし、ワクチンの副反応で障害が残った場合、どれくらいの補償になるのか、裁判で争う事態にもなるのか、そのあたりもまだ不透明ですよね。菅首相は原爆被害者の補償をおこなうと明言しましたけれど。

もし、私になにがしかの後遺症なり異常なりがあれば、またブログで報告するつもりです。ないことを祈りたいのですが。

ところで、この接種、とくにこちらに確認もなく左腕にされたのですが。
左利きの方は、逆のほうでお願いしたほうがいいのかもしれませんね。


★新型コロナウイルス感染症関連の記事一覧★
2020年初春に発生した新型コロナウイルス感染症に関する記事のまとめです。今回のコロナ騒動は、医療崩壊の危機や労務管理の諸問題を含め、実にわたしたちの暮らしを根本から覆すような課題を提示してくれました。






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