喜寿から始まる

気づき・観察・発見・元気キレイ・自分らしく・生きる

安倍首相の真珠湾訪問について期待すること

2016年12月27日 | 日記
日経の記事によると「戦没者の慰霊を通して日米和解の価値を世界に発信する
こと」という。ここ
訪問の柱はオバマ大統領とのアリゾナ記念館での慰霊という。
また、その直前にオバマ大統領と最後の首脳会談に臨み、日米同盟の重要性を
再確認したい考えとのこと。
理由は、日米同盟の見直しに言及するトランプ次期大統領の就任を控えてとある。

ニューヨークタイムズの記事をみていて面白かった。ここ
これによると、現職首相として真珠湾を訪問するのは初めてであるかのように
発表していたが、実際は4人目である。
吉田首相、鳩山首相、そして首相の祖父の岸信介首相だとある。
指摘をうけて政府は、現職首相としてアメリカ大統領とアリゾナ記念館を慰霊訪問する
のは安倍首相が初めてという意味だと今では説明していると・・
その通りのようだ。こんな記事があった。


タイムズは続ける。さらに、初めて遺憾の意を表することになるだろうとも。
謝罪外交は1980年代に始まった。
鳩山や岸首相は冷戦時代の始まりにおいて、日本はアメリカの同盟国だと
いうことを真珠湾訪問により保証する必要があったようだとしている。
最後のまとめとして、最初であるか、4番目かは関係ない、
要は、安倍首相が今ここで何を話すかが興味があるし、重要だとする。
全くその通りだと思う。
とすると素人考えで今回の訪問の意図は全く理解できない。
退任まで1か月を切っている大統領と、特に次期大統領は考え方が異なることを
明確にしているのである、退任間際の大統領と確認して何になるのだろうか?
特に安倍首相はトランプの勝利直後にわざわざニューヨークまで出向いて行って
トランプに会っているのである。
現職の国家元首で就任もしていないトランプにあったものなどいないのだ。
一体全体何を探りに行ったのか。
今後のことを考慮するなら、トランプとオバマの関係をみると、むしろオバマに
会うことはマイナスになってもプラスにはならないのではと思うのだが・・・

安倍首相はつい最近プーチン露大統領と会談したばかりである。
何のための会談だったのか不明であるが、それが関係するのだろうか。
今、この時点で「日米和解の価値」をいうとすると、その程度しか考えられない。
しかし、そうだとすると、オバマ大統領のプーチンに対する感情は極めて
悪い。トランプはそうでもない、トランプの就任を待ってからでもいいはず。
とすると、オバマが広島に来てくれた返礼の意味なのだろうか?

安倍首相は地球儀外交と称して、あちこちを忙しく訪問しているが、ただ闇雲に
動いているだけではないのか?しっかりとした信念があるのだろうか、
八方美人的外交ではと疑いたくなる。
憲法改正や安保関連法や集団的自治権に関しても、何を考えているのかと
思うこともある。

ということで、国家間の関係や国際秩序が大きく変動しているこの段階でわざわざ
真珠湾を訪問し、退任直前の大統領と会談することの持つ将来に向けた意味をどの
ように納得的に対外的発信するのかが極めて重要だと思う。
アジアでは韓国や中国が見ている。ロシアも見ている。トランプも見ている。
日本の国益に沿ったアピールを期待したいものだ。