肺がん余命宣告されてからの日々

母が肺がんになり余命を宣告された日からぼちぼちと記して行きたいと思います。

母の様子

2012-01-20 15:16:56 | 肺癌

朝から冷たい雪が降っていました。
少し大きめの不揃いな雪が風に揺られながら沢山落ちてきます。
母はこの雪にきがついたかしらと準備をしながら思います。

病院の入口に着くと胸が苦しくなります。
ギュッと心臓を掴まれた様な息苦しさです。
大丈夫だろうか、どうしているだろうかと会いたい半分会うのが怖くもありました。
行くとお風呂から上がってしばらくしてからの様で吸引をしていました。
苦しいようで手で止めてと上にあげます。
辛そうで可愛そうで。
余り無理をしたら苦しいからと止めにしました。
その後で舌下の液体を入れて抑えました。

お薬が効いたのか行った時には苦しそうに手を伸ばし救いを求める様な姿で横を向こうとしたりでしたが
しばらくしたら上を向いて寝ました。
しばらく寝ていたと思います。
後から叔母も来ました。
父が叔母に先日言われた話をしに外に出て行きました。
戻ってきた叔母の目は赤くなっていました。
母に声を掛けたら薄く目を開けましたがまたすぅっと目を閉じてしまいました。 

その後は何度か目を開きぼーと遠くを見る様に開きますが睡魔が訪れるらしくゆっくりと目を閉じます。
目を開けてはいますが私達の姿は見えていない様に思えました。
母の目には何が映っているのでしょうか。
ただ声を掛けると軽くうなずいたりして返事をしてくれました。

父の話だと一昨日は尿管になれないせいで10分置きにトイレと言い父はそのままで大丈夫なんだと言うのですが
それでもまた時間が経つとトイレと言い朝まで続いたそうです。
便の方も2度程看護師さんに手伝って貰いしたそうです。
尿も便も沢山たまっていた様で辛かったね、すっきりしたねと看護師さんに言われました。
一昨日は薬の調整だったので少なめだったから何度も起きたようですが昨日はしっかり朝まで寝たみたいです。
昨日はまだ食事を看護師さんにして貰ったのですが途中で寝てしまうので誤飲しない様に大変です。
母は父に起こしてと言ったそうです。
ベットから足を下ろさないと倒れてしまうので脇に足を下ろして座椅子に座らせたのですが今度は立つと言って
父の首元に手を回し精一杯力を入れて立ったそうです。
立てたね。と母は喜んでいたそうです。
その時の事を思うと胸が張り裂けそうになりました。
叔母が母の名前を呼び元気になろうねと言うと頷き、外泊して家に帰ろうねと言うと頷きます。
そうして目を閉じます。
生きようとする頑張っている母の姿が目に焼きつきます。

今日は外泊をする予定の日でした。
家に帰ったら美味しい肉じゃがが食べたいと言っていたので昨日の夜に作りました。
食べれるだろうかと心配でしたが今日の様子だと大丈夫か分かりません。
でも汁を口に含ませるだけでもして味を楽しんでと父に伝えておきました。
食べたかった肉じゃがが食べれますように。。。
母の様子を見ると涙が波の様にひいたと思ったらまた出てきてきりがありません。
こんなに沢山の涙を流しても干からびないのです。

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