肺がん余命宣告されてからの日々

母が肺がんになり余命を宣告された日からぼちぼちと記して行きたいと思います。

その後

2012-02-10 11:07:49 | ホスピス

昨日、息子を迎えに行き自宅に戻りました。
熱があったので病院に行きましたがまだ時間が経ってないとの事でインフルの検査をして貰えませんでした。
今日もう一度病院に行きインフルA型と分かりました。
息子は39.5度の熱で寝ています。

本当は実家に4日間の駐車場を予約していました。
母の側にと思っていたのですが無理な事になってしまいました。
でも家に帰ったら気が散る物が沢山あります。
片づけしたり息子の面倒見たりご飯作ったり洗濯したりテレビが付いていたり子供が話しかけたり
旦那が話しかけたりしてくれて母の事ばかりを考えなく時間が過ぎます。

思い出すと泣きたい気持ちばかりになるので頭痛ばかり。
だから家にいるのも良いものだと感じます。

明日はお通夜です。
息子を別室で隔離しながら年寄りばかりだから移さない様に気をつけなくては。
無事にお別れ会が済みますように。

母の最期

2012-02-09 16:41:14 | ホスピス

昨日8日、午後2時に父から電話がありました。
母の脈や血圧、酸素などが測れなくなってきたので急がなくて良いから来るようにとの事でした。
しかし10分後にまた父から電話がありチアノーゼが出てきたので急ぐようにと言われました。
息子の学校に電話をして迎えに行きました。
旦那は休みだったのですが出ていてちょうど近所まで帰宅途中だったのでその足で学校に行き
高速を乗って病院に向かいました。

行くと母は目を開けていました。
ちゃんと見ていると感じました。
ママ、来たよ、分かる?と聞くと頷いたようにも感じました。
私の顔をしっかり見てくれていました。
そして声を出しました。
苦しくて唸っていると思ったのですが後から聞いたら苦しみは無かったしそれまでは声を出して
いなかったそうです。
私に話をしてくれていたのです。
何を伝えたかったのでしょうか。
何をいっていたのでしょうか。
もっときっちりと聞けばよかった。

しばらく話をしたらゆっくり目を閉じました。
呼吸はしています。ただただ手を握っていました。
何か言おうと思ったのですが母に掛ける言葉が思い当たりませんでした。
ずっと手を握るだけでした。
それが10分位続いたでしょうか。
呼吸が浅くなり始め父に言いました。
看護師さんが息子と旦那を廊下で本を読んでいた二人を呼びに行きました。
看護師さんは二人に最後の呼吸になりますと伝えたそうです。
呼吸が浅くそして間がどんどん開いて最後に小さくなって止まってしまいました。
看護師さんがまだ温かいうちに抱いて上げて下さいと言い私達は順番に母の後ろに周って背中から
抱きしめました。
温かく母の体は生きているようです。でも首はうなだれてしまいます。
でも最後に母をだけて良かったです。
綺麗に体を拭いてお化粧をしたら本当に綺麗です。
苦しみが無く逝った母の顔は穏やかでした。
今も生きている位に綺麗で家に着いてからもずっとずっと側に居て頬や髪の毛を触ってしまいます。
兄は母が葬儀社の方が車に連れて行く寸前の病室で会えました。
遅くなったね、とお疲れさんと声を掛けていました。

葬儀は混んでいて11日に通夜、12日にお別れ会になりました。
一人ぼっちにしたら淋しがるので家に連れて帰りました。
母はずっと家に帰りたがっていました。
生きているうちにもう一度だけでも返して上げたかったです。
でも家に着いて母を布団に寝かせたらまだ側に居てくれている気がして嬉しかったです。
混んでいたのも母が一緒に居る時間を作ってくれたのでしょう。
葬儀が土日になったのも息子が学校を休みたくないのを知ってくれたからでしょう。
寒がりの母がドライアイスに囲まれて可哀相です。そして重そうです。


どうして心臓は止まっちゃうんでしょう?
どうして力を無くしてしまったんでしょう?
老衰では無いのに、綺麗な顔のままなのに、いったい体の中で何が起こってるんだろう。
涙が枯れてはくれませんでした。
顔を見る度に幾度も幾度も涙は出てきます。
本当に残酷な1年9カ月でした。

痙攣

2012-02-08 11:03:37 | ホスピス

昨日の夜に母が痙攣を起こしたそうです。
顔や体がピクピクと動いていて看護師さんが熱からの痙攣だそうです。
座薬を入れて15分位で治まりました。
尿が数日前に一度出なくなっていて心配していたのですが昨日などは数回出ていて
腎臓の機能も大丈夫だという事で心配はいらないそうです。
朝方に大きないびきをかいたようですがそれも落ち着いたので父は久しぶりに家に帰りました。

痙攣は以前の病院の入院前に2度続けて起こり危険と言われた事がありました。
その時には意識があるのに手だけ大きく天井に向けて動き母はパニックになったのを思い出します。

父の思い。

2012-02-07 19:19:00 | ホスピス

今日の雨は凄かったです。
旦那が車で送ってくれました。

母が変わらず頑張ってくれています。

父はいつも母に語りかけます。
○ちゃん、起きなさいよ、寝すぎだよ、散歩でも行こう。
春になるよ、つくし取に行くよ、ヨモギも取らなきゃ、タラの目もふきのとうも。
誕生日のお寿司も作るよ、栗も取るし1年中忙しいんだよ。
一緒にご飯食べようよ、一人じゃ美味しく無いよ、話しようよ、パパは一人ぼっちだよ。

生きていてさえくれれば良いよ、なんて生きてる人が言う言葉なんだろうね。
でも生きていて欲しいよと。
まだ心の準備が出来ないよ、○ちゃんはパパの為に待ってて頑張ってくれてるんだねと。

まだ母が話をしていた頃に父が家に帰る時にママのベットで寝るんだよと言っていましたが
父は以前と同様に自分の布団をベットの横に敷いています。
母が使っていたベットは母が帰ってくるから使わないでいるのでしょうか。
今日、兄から布団を敷いて寝ていると聞いて初めて知りました。
父の気持ちは私が考えている物よりずっと深い深いものだったんです。

何事も無く過ごせますように。