三月のオフィーリア 2006年03月23日 07時17分20秒 | 詩 (割れ落ちた心の軋みより流れ出す) せせらぎの音に我身を任せ 消え入りそうな意識の果てに あなたの額より滴る汗の熱さを慕う さよならってどこまでも悲しいのね 狂おしさは許されぬ愛のみしるし 春菜の香る岸辺を辿り 崩れ行く円環 揺らめく死化粧 嗚呼 絶望の甘いハーモニー 打ちひしがれし肢体は歓喜に震え 胸に抱いた花束は 口ずさむ祈りの歌 運命の過酷さに酔いしれて ひたすらに想う 儚き恋の顛末と流れ行く先に在るのは 二度とは逢えぬ あなたの笑顔 #ポエム « テントを張る(日経夕刊より) | トップ | 62のソネット 谷川俊太郎 »