心穏やか委員会

笑い飛ばせば気分は上々。

嫌いだった床屋

2017年04月11日 | ご幼少のみぎり
僕は子どもの頃、床屋が大嫌いでした。
それは、小学生の結構高学年まで、刈り上げ頭にさせられていたからです。

今となっては、ツ-ブロックだ何だと大人でも刈り上げいますが、
当時は、ジュリ-が長髪をなびかせてきゃ-きゃ-言われている時代。
刈り上げなんて、サザエさんとこのタラちゃん以外は存在しなかったのです・・・・。

その酷にして無慈悲な命を下していたのは、僕のおばあちゃん。
(両親共働きでおばあちゃん子でした)

「もう嫌だよ。床屋さんに刈り上げないでって言うもん」

「何を言ってるんだこの子は!子どもは刈り上げって決まりがあるの!」

僕を刈り上げたって、年金が沢山貰える訳でもないのに、
そりゃもう異常なくらい拘ってました。

更に、おばあちゃんは孫の反乱を事前に食い止めるべく
行きつけの床屋さんに「刈り上げ一丁」と電話予約を入れ、
それでは心配なのか、店の外からのぞき込む始末です。

また不幸な事に、床屋さんも結構なおばあちゃん。
手元が怪しく、顔を剃るときに毎回耳たぶをちょっと切るオプション付きでした。

小学生は「ばばあ!てめぇいい加減にしろよ!」とは言えません。
とにかく、忍耐力だけは鍛えて貰いましたね。

その後、中学高校とプチグレした僕は
「火事になったら、ばばあ柱に縛り付けて逃げるぜ」
友達に悪い事を言っていました。

ごめんね。おばあちゃん。
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