斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

伊予鉄南予バス 内子管内で見られなくなったものたち

2015年07月06日 21時38分18秒 | バス
 先日に伊予鉄南予バスの郡中線(長浜~郡中間)と唐川線(郡中~両沢間)を取り上げましたが、これらの路線の廃止と同時に
 内子管内
 でも変化がありました。目玉は登立~中山間の廃止で、それ以外に全便の内子小学校経由化、内子駅前行きの廃止などの多数の変化点があります。これらを取り上げます。


 まず、
 登立~中山間
 が廃止され、全便が登立発着になりました。登立~中山間は伊予市の中に入っており、郡中線と唐川線の廃止と共に伊予鉄南予バスは伊予市内から撤退した形になります。因みに登立行きは改正前も4/1~10/31の学校がある日に1本が設定されていたのですが、改正後は全便に拡大されています。



 中山バス停
 です。伊予市内にあり、予讃線の伊予中山駅の近くにあります。バス停は道路上にあり、中山行きのバスは近くのどこかで折り返しているようです・・・。因みに内子方面のバス乗り場には便所やベンチが付くという立派なバス乗り場になっています。
 因みにかっては中山から佐礼谷方面など各方面へバスが分岐していたのですが、路線廃止が進み、内子からのバスは全て中山止まりになっていました。



 中山バス停のバス停ポールと時刻表です。中山バス停には中山線だけでなく、松山市駅~三崎を結ぶ三崎特急も停車しています。三崎特急は昼間を中心に設定しており、中山線はこれを補うかのように朝及び午後を中心に設定されています。改正後も中山バス停は三崎特急が引き続き使用するので、残るのですが、三崎特急は中山~登立間ノンストップのため、途中バス停は全て廃止されてしまいます。


 中山バス停にやってきた加戸病院行きのバスです。区間廃止によって中山バス停にオレンジ色のバスがやってくる事は無くなりました・・・。


 次に
 内子駅前行き
 の便が無くなりました。内子駅前行きは朝に中山発の1本のみ運行されていました。中山線は内子を出ると、まっすぐ内子駅前に行っていたに対し、内子駅前行きは内子小学校へ寄り道して内子駅前で終点という感じでした。これは明らかに内子小学校のスクールバスとして機能していました。
 改正後は全て内子駅前経由加戸病院行きとなったため、内子管内でありながら内子表示が見れなくなってしまいました。


 改正によって全便が内子小学校経由となったため、内子駅前の交差点を直進しなくなりました。そのため、写真のようなシーンは見られなくなってしまいました。



 改正で朝の便が減便されたため、内子名物?の
 続行
 が見られなくなってしまいました。というのは、改正前では朝に中山発加戸病院行きと中山発内子小学校経由内子駅前行きが1分ごとに走っていたため、2台のバスが連なって走る事もありました。内子駅前行きが実質スクールバスだったようなので、一般と区別するためにそうなったのかもしれませんね・・・。しかし、改正によって登立発内子小学校・内子駅前経由加戸病院行きの1本に統合されたため、2台続行が見られなくなってしまいました。因みに朝の便が削減された代わりに15時台に水曜日のみ運行の加戸病院発登立行きが新設されています(学休日運休)。
 そのため、内子の車両は3台配置2台使用という形になっていましたが、改正後は全て1台で全便を担当できるようになったので、1台減車の2台配置1台使用になるのかもしれませんね・・・。




 最後に4/1~10/31の学校のある日に運行されていた内子発登立行きが加戸病院発になったため、
 内子発着便
 が無くなりました。内子発登立行きは唯一の内子発着便で、唯一の登立行きでもありました。この便がなぜ内子発になっていたのか、謎に思っていたのですが、実際に撮影してみると、なるほどわかりました。撮影時に生徒が続々と乗り込んできました。つまり、内子高校の部活帰りの生徒をターゲットにしていて、内子高校は内子駅よりも内子の方が近かったため、内子発になっていたのです。しかし、改正後は全便が内子高校に近い内子小学校経由となった事から加戸病院発になったのだと思われます。因みに内子発登立行きは内子発が18時50分で、夏至周辺でないと明るいシーンを撮影する事が出来ません。
 改正後、内子発着便が無くなったため、単なる途中停留所になりました。そのため、内子バス停でのんびり発車待ちするシーンも見られなくなってしまいました。







 2015年6月時点の伊予鉄南予バス内子営業所所属の車両たちです。上から
  愛媛22か1291 K-RJ172AA 1983年式
  愛媛22か1292 K-RJ172AA 1983年式
  愛媛22か1562 P-RJ172BA 1986年式
 です。2015年だというのに全て昭和年代で揃え、しかもK代が現役という昔ながらのメンツが驚きです・・・。他の伊予鉄南予バスの各営業所にはノンステが走っているというのだから、更に驚きです。撮影当日は1292が中山→内子駅前行きに充当された後、午後の便を担当、1562が朝の内子→加戸病院行きに充当、1291は運用こそ入らなかったものの臨時回送で動いていました。恐るべしです・・・。

 車庫内での撮影は乗務員氏の許可を頂いております。
 以上です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだまだ健在だったとは意外です。 (みやのこ)
2015-07-09 13:16:36
こんにちは。
写真のバスを拝見するなり、私が大阪府下八尾市内に住んでたころ、河内山本駅より楽音寺を経て瓢箪山駅に至る近鉄バス(当時は近畿日本鉄道バス)の20系統に使われてた同型のバスを、よく利用してた想い出が甦ってしまいます。

また私は数年まえですが、東北・福島県浜通りのいわき市へ出張で行った時に、休暇を利用して新常磐交通バスの車庫を訪ねたさい、同型のバスを見るなり懐かしさの余り、デジカメにて記録した事は今もなお忘れられないです。

それにしても、丸目の2灯ヘッドライトは引き立てられる様で、愛くるしい車体スタイルとあいまっていて、本当にたまらないです。
以上、私はこの辺にて失礼します。
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Unknown (斬剣次郎)
2015-07-10 00:11:49
 みやのこ様
 コメントありがとうございます。

 一つ目のRJは新しいものでも1988年式なので、今ではますます貴重な存在になってしまいましたね・・・。近鉄バスはよくわかりませんが、新常磐交通ならそれなり残っていて、それなり撮影してました。伊予鉄でも松山のど真ん中でもまだ走っているので、大事に使っているんだなという印象でした。
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