
今回は沖縄バスの
行先表示
についてスポットを当ててみます。沖縄バスといえば、琉球バス交通と同じく広いエリアを持っている、車両が三菱ふそうで統一している、時折新車を入れているなどがありますが、実は行先表示にも多くの特徴があります。





まず
屋慶名方面
です。沖縄バスが運行する屋慶名方面の路線といえば27番、52番、61番、80番、227番が該当します。那覇でもよく見かけるのでスタンダード的な存在ですね。で、一般的な行先表示を見ると、屋慶名が「屋ヶ名」、安慶名が「安ゲ名」になっている事がわかります。しかも、同じ慶ながら「ヶ」であったり、「ゲ」であったりしている事がわかります。これは画数の多い漢字について、簡略化のためにカタカナで表示している事によるものです。沖縄バスでは昔から行われており、かっては那覇を「那ハ」、名護を「名ゴ」なごといった表示がありました。今は少なくなりつつありますが、LEDにも見られるなど健在です。因みに琉球バス交通は普通のように屋慶名、安慶名と表示されます。


漢字を簡略的に表示する沖縄バスでさえも稀に普通のように表示されるケースがあります。それは
127番のLED表示
です。よく見ると、普段は簡略化するはずの屋慶名と安慶名が普通の様に表示されているのです。何でこの時だけ簡略化しないのかは疑問に思ってます。因みに670号車は27番にも入るのですが、表示は簡略化されていたので、どうやら127番のLEDのみらしいね・・・。

簡略化しないケースは127番のLEDだけでなく、
22番
も当てはまります。安慶名の慶がそのまま「慶」と表示されています。22番は2009年に開設された路線ですが、どうやら年には関係ないみたいです・・・。


次は
77番
です。こちらは一般的な表示ですが、注目したいのは基地移転問題で揺れている辺野古です。ここでは普通のように辺野古と表示されていますよね。


こちらの車両では辺野古を「辺ノ古」と表示されています。かっては辺野古を辺ノ古と表示していたのですが、最近に調達した幕やLEDでは辺野古と表示されるようになっているものです。1995年に廃止された久志バスターミナル行きのバスには辺ノ古と表示されていたそうです(久志バスターミナルルは今の辺野古バス停付近にあった)。
辺ノ古と表示された旧幕が残っているのは確認したのは247号車の1台だけです(4年前に訪れた時は2038号車も旧幕でしたが、今は新幕になっているのを確認しています)。因みに旧幕の那覇方面では経由地表示に安ゲ名が表示されていません。

特徴的な表示はまだあります。こちらは
親慶原
です。親慶原は36番、39~41番、109番が発着していますが、いずれも本数が少ないかつ行先表示には表示されないケースがあるようなので見かける機会の少ない表示です。写真の車両では親慶原のところ親ヶ原と表示されています。36番が親慶原まで行くようになったのは2010年ですから、今でも簡略化が健在である事が伺えます。


こちらは親慶原の「慶」が表示されているケースです。40番で見られます。沖縄バスで慶の表示を見るだけでも違和感に感じます・・・。

こちらは
87番
です。幕とLEDで表示が異なっています。LEDでは勢理客と浦添高校の間に内間が表示されていますが、幕では内間の表示がありません。漢字だけでなく、経由地表示にも違いがあります。



実は沖縄バスでは漢字の簡略化だけでなく、1つの系統に対して複数の表示パターンがあるのも特徴です。経由地の違いではなく、同じ経路ながらです。その一例が
89番
です。3つとも経路は全く同じなのに表示スタイルが3つもあるという事になります。沖縄バスでは幕の更新について一斉に行わず、車両毎に行っているため、1つの路線に対して複数の表示スタイルを持っているわけです。かっては那覇バスや旧琉球交通などでも一つの系統に対して多数の表示スタイルがあったのですが、ほぼ1~2種類に整理しつつあるので、今でも多数の種類を持つのは沖縄バスぐらいです。



こちらは
39番
です。89番と同じく表示スタイルが3種類もあります。一つは経由地表示が少ないタイプ、一つは終点表示が赤字のタイプ、一つは沖縄バス共通スタイルですね。因みに南部方面の路線ではかって終点表示が赤色で表示されていたようです。
以上から行先表示について色んな特徴があります。他にも数えきれないほどあるのですが、あえて割愛させていただきます。本当に沖縄バスの行先表示は特徴があって見ごたえがあります。
P.S.
・京阪バス大津にW-3017、W-3018納車。これによって日野RJが全廃。
・先日のブログにて紹介した20時40分発の52号経路南郷二丁目行きについてですが、本日はS-1073でした。どうやらSタイプのままのようです。誤った内容を書いて申し訳ありません。ただ、この運用は代走が多いので要注意であることは変わりありません。
行先表示
についてスポットを当ててみます。沖縄バスといえば、琉球バス交通と同じく広いエリアを持っている、車両が三菱ふそうで統一している、時折新車を入れているなどがありますが、実は行先表示にも多くの特徴があります。





まず
屋慶名方面
です。沖縄バスが運行する屋慶名方面の路線といえば27番、52番、61番、80番、227番が該当します。那覇でもよく見かけるのでスタンダード的な存在ですね。で、一般的な行先表示を見ると、屋慶名が「屋ヶ名」、安慶名が「安ゲ名」になっている事がわかります。しかも、同じ慶ながら「ヶ」であったり、「ゲ」であったりしている事がわかります。これは画数の多い漢字について、簡略化のためにカタカナで表示している事によるものです。沖縄バスでは昔から行われており、かっては那覇を「那ハ」、名護を「名ゴ」なごといった表示がありました。今は少なくなりつつありますが、LEDにも見られるなど健在です。因みに琉球バス交通は普通のように屋慶名、安慶名と表示されます。


漢字を簡略的に表示する沖縄バスでさえも稀に普通のように表示されるケースがあります。それは
127番のLED表示
です。よく見ると、普段は簡略化するはずの屋慶名と安慶名が普通の様に表示されているのです。何でこの時だけ簡略化しないのかは疑問に思ってます。因みに670号車は27番にも入るのですが、表示は簡略化されていたので、どうやら127番のLEDのみらしいね・・・。

簡略化しないケースは127番のLEDだけでなく、
22番
も当てはまります。安慶名の慶がそのまま「慶」と表示されています。22番は2009年に開設された路線ですが、どうやら年には関係ないみたいです・・・。


次は
77番
です。こちらは一般的な表示ですが、注目したいのは基地移転問題で揺れている辺野古です。ここでは普通のように辺野古と表示されていますよね。


こちらの車両では辺野古を「辺ノ古」と表示されています。かっては辺野古を辺ノ古と表示していたのですが、最近に調達した幕やLEDでは辺野古と表示されるようになっているものです。1995年に廃止された久志バスターミナル行きのバスには辺ノ古と表示されていたそうです(久志バスターミナルルは今の辺野古バス停付近にあった)。
辺ノ古と表示された旧幕が残っているのは確認したのは247号車の1台だけです(4年前に訪れた時は2038号車も旧幕でしたが、今は新幕になっているのを確認しています)。因みに旧幕の那覇方面では経由地表示に安ゲ名が表示されていません。

特徴的な表示はまだあります。こちらは
親慶原
です。親慶原は36番、39~41番、109番が発着していますが、いずれも本数が少ないかつ行先表示には表示されないケースがあるようなので見かける機会の少ない表示です。写真の車両では親慶原のところ親ヶ原と表示されています。36番が親慶原まで行くようになったのは2010年ですから、今でも簡略化が健在である事が伺えます。


こちらは親慶原の「慶」が表示されているケースです。40番で見られます。沖縄バスで慶の表示を見るだけでも違和感に感じます・・・。

こちらは
87番
です。幕とLEDで表示が異なっています。LEDでは勢理客と浦添高校の間に内間が表示されていますが、幕では内間の表示がありません。漢字だけでなく、経由地表示にも違いがあります。



実は沖縄バスでは漢字の簡略化だけでなく、1つの系統に対して複数の表示パターンがあるのも特徴です。経由地の違いではなく、同じ経路ながらです。その一例が
89番
です。3つとも経路は全く同じなのに表示スタイルが3つもあるという事になります。沖縄バスでは幕の更新について一斉に行わず、車両毎に行っているため、1つの路線に対して複数の表示スタイルを持っているわけです。かっては那覇バスや旧琉球交通などでも一つの系統に対して多数の表示スタイルがあったのですが、ほぼ1~2種類に整理しつつあるので、今でも多数の種類を持つのは沖縄バスぐらいです。



こちらは
39番
です。89番と同じく表示スタイルが3種類もあります。一つは経由地表示が少ないタイプ、一つは終点表示が赤字のタイプ、一つは沖縄バス共通スタイルですね。因みに南部方面の路線ではかって終点表示が赤色で表示されていたようです。
以上から行先表示について色んな特徴があります。他にも数えきれないほどあるのですが、あえて割愛させていただきます。本当に沖縄バスの行先表示は特徴があって見ごたえがあります。
P.S.
・京阪バス大津にW-3017、W-3018納車。これによって日野RJが全廃。
・先日のブログにて紹介した20時40分発の52号経路南郷二丁目行きについてですが、本日はS-1073でした。どうやらSタイプのままのようです。誤った内容を書いて申し訳ありません。ただ、この運用は代走が多いので要注意であることは変わりありません。
一方地方の事業者では、今回の沖縄バスにおいて示されたような状況ですね。すなわち多くの事業者においてLEDと、従来からの幕が併用されており、表示方法も事業者内で統一されていないようです。
コメントありがとうございます。
行先表示を一斉に取り換えるのに金がかかるので地方は一部のみ徐々に取り替えているような感じですね。沖縄バスは取り替えのスピードが遅いうちに新しいものが出てきて、いつのまにか種類が増えていたという状態ですね。
因みに私が確認した最多は関東鉄道の土浦駅~筑波大学中央間の10種類です。